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遠足。
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道場の遠足当日・・・・
美悠side・・・
今日は遠足当日だから、私は朝からお弁当を作っていた。
美悠「から揚げに、ポテトサラダに、おにぎりに・・・あ、ブロッコリーも茹でとこ。卵焼きとー・・・。」
色々おかずを考えながら作っていく。
お弁当の分だけ作るなんてことはできなくて、余った分は今日の晩御飯に回すつもりだ。
メニューがお昼と大差なくなってしまうけど、それは仕方がない。
美悠「お弁当箱に詰めてー、冷ましてー・・できあがりっと。」
用意しておいたリュックサックに入れて時計を確認した。
もう家を出ないといけない時間だ。
美悠「あー・・・楽しみっ!」
私はリュックを背負って家を出た。
集合場所になってる道場に向かう。
ーーーーーーーーー
美悠「おはようございまーす!」
師匠「あぁ、おはよう、美悠。」
道場の前には、もう結構な人数が集まっていた。
師匠「ひー・・ふー・・みー・・・・・あとは三門くんだけだな。」
美悠「そうなんですか?」
そう聞いたとき、三門さんの声が聞こえた。
雄飛「遅くなりました?」
美悠「!・・・三門さんっ、おはようございますっ。」
雄飛「おはよ、美悠。」
師匠「揃ったな。じゃあみんな車に乗ってー。」
先生が用意してくれてたマイクロバスに、子供たちを乗せていく。
子供「俺が先ーっ!」
子供「順番だろ!?」
美悠「はいはい。ちゃんと並んで乗ってよー?」
一人ずつ乗せていくと、先生と三門さんが何やら話をしていた。
雄飛「俺、免許持ってますよ?運転しましょうか?」
師匠「大丈夫大丈夫。帰りにもし疲れてたらお願いできるかな?」
雄飛「もちろん。」
美悠(運転できるんだ・・・免許って私も取った方がいいのかな。)
大学の生活が忙しくて、車の免許は取ってない私。
両親からも特に勧められはしなかった。
美悠「うーん・・・。」
バスのドアの前で子供たちを乗せながら悩んでると、三門さんが私の身体をぐいっと押してきた。
美悠「?」
雄飛「なに唸ってんだ?早く乗れよ?」
美悠「あ、免許のことが聞こえて・・・」
雄飛「免許?・・・あぁ、美悠も車の免許持ってんの?」
美悠「ううん。勉強が大変だし・・・親からも『取りなさい』って言われないから・・・。」
雄飛「ふーん?ま、必要になれば取りにいけばいいんじゃない?」
美悠「!!・・・そっか!そうする!」
大学を卒業したあと、きっとどこかに就職する。
その時に教習所に通えばいい・・・と、思った。
美悠「ありがと!三門さんっ。」
私は三門さんにお礼を言って、バスに乗り込んだ。
空いてる席に座って・・・リュックを膝に抱く。
美悠(今度、お父さんとお母さんに会ったら聞いてみよ、免許のこと。)
そんなことを考えてると、三門さんが私の隣に座ってきた。
雄飛「子供たちはみんな窓際がいいみたいだな。」
少し立って車内を見渡すと、みんなが窓際に座ってるのが見えた。
見事に通路側だけが空いてる。
美悠「ほんとだ・・・。」
雄飛「子供たちの内の誰かの隣に座るのもなーと思ってさ。いい?隣。」
美悠「いいよ?代わる?」
窓際に座っていた私。
どっちの席でも構わないから三門さんに聞いてみた。
雄飛「俺はこっちでいいよ。景色見ときな?」
美悠「わかった。」
言われた通り、私は窓の外を見た。
ほどなくして先生がバスのエンジンをかけて・・・バスは動き始めた。
子供「どれくらいで着くのかな!?」
美悠「1時間くらいだよー。トイレは早めに言ってよ?」
子供たち「はーいっ。」
美悠「あと、気持ち悪くなってきても早めに言ってよ?」
子供たち「はーいっ。」
美悠「あとはー・・・・」
他に何があったかを思い出してると、三門さんがびっくりしたような顔で私を見ていることに気がついた。
美悠「?・・なに?」
雄飛「いや・・・美悠って子供好きなタイプ?」
美悠「好き・・かどうかはわかんないけど・・・話せばわかるよ?子供たち。」
雄飛「あー・・うん、そうなんだけど・・・好きじゃないと相手しないだろ?」
美悠「そう?よくわかんないけど。」
ーーーーーーーーーー
雄飛side・・・
今まで付き合ってきた女の子たちは・・・
『子供ってかわいいよね!』
とか、
『子供大好きだよ?』
とか言う子がほとんどだった。
雄飛(なんていうか・・・今まで女の子たちが言ってた『子供が好き』って言葉よりも、美悠の方が本当に『子供が好き』って感じがするのは気のせいだろうか・・・。)
そんなことを思ってる間に、バスは目的地に到着する。
美悠side・・・
今日は遠足当日だから、私は朝からお弁当を作っていた。
美悠「から揚げに、ポテトサラダに、おにぎりに・・・あ、ブロッコリーも茹でとこ。卵焼きとー・・・。」
色々おかずを考えながら作っていく。
お弁当の分だけ作るなんてことはできなくて、余った分は今日の晩御飯に回すつもりだ。
メニューがお昼と大差なくなってしまうけど、それは仕方がない。
美悠「お弁当箱に詰めてー、冷ましてー・・できあがりっと。」
用意しておいたリュックサックに入れて時計を確認した。
もう家を出ないといけない時間だ。
美悠「あー・・・楽しみっ!」
私はリュックを背負って家を出た。
集合場所になってる道場に向かう。
ーーーーーーーーー
美悠「おはようございまーす!」
師匠「あぁ、おはよう、美悠。」
道場の前には、もう結構な人数が集まっていた。
師匠「ひー・・ふー・・みー・・・・・あとは三門くんだけだな。」
美悠「そうなんですか?」
そう聞いたとき、三門さんの声が聞こえた。
雄飛「遅くなりました?」
美悠「!・・・三門さんっ、おはようございますっ。」
雄飛「おはよ、美悠。」
師匠「揃ったな。じゃあみんな車に乗ってー。」
先生が用意してくれてたマイクロバスに、子供たちを乗せていく。
子供「俺が先ーっ!」
子供「順番だろ!?」
美悠「はいはい。ちゃんと並んで乗ってよー?」
一人ずつ乗せていくと、先生と三門さんが何やら話をしていた。
雄飛「俺、免許持ってますよ?運転しましょうか?」
師匠「大丈夫大丈夫。帰りにもし疲れてたらお願いできるかな?」
雄飛「もちろん。」
美悠(運転できるんだ・・・免許って私も取った方がいいのかな。)
大学の生活が忙しくて、車の免許は取ってない私。
両親からも特に勧められはしなかった。
美悠「うーん・・・。」
バスのドアの前で子供たちを乗せながら悩んでると、三門さんが私の身体をぐいっと押してきた。
美悠「?」
雄飛「なに唸ってんだ?早く乗れよ?」
美悠「あ、免許のことが聞こえて・・・」
雄飛「免許?・・・あぁ、美悠も車の免許持ってんの?」
美悠「ううん。勉強が大変だし・・・親からも『取りなさい』って言われないから・・・。」
雄飛「ふーん?ま、必要になれば取りにいけばいいんじゃない?」
美悠「!!・・・そっか!そうする!」
大学を卒業したあと、きっとどこかに就職する。
その時に教習所に通えばいい・・・と、思った。
美悠「ありがと!三門さんっ。」
私は三門さんにお礼を言って、バスに乗り込んだ。
空いてる席に座って・・・リュックを膝に抱く。
美悠(今度、お父さんとお母さんに会ったら聞いてみよ、免許のこと。)
そんなことを考えてると、三門さんが私の隣に座ってきた。
雄飛「子供たちはみんな窓際がいいみたいだな。」
少し立って車内を見渡すと、みんなが窓際に座ってるのが見えた。
見事に通路側だけが空いてる。
美悠「ほんとだ・・・。」
雄飛「子供たちの内の誰かの隣に座るのもなーと思ってさ。いい?隣。」
美悠「いいよ?代わる?」
窓際に座っていた私。
どっちの席でも構わないから三門さんに聞いてみた。
雄飛「俺はこっちでいいよ。景色見ときな?」
美悠「わかった。」
言われた通り、私は窓の外を見た。
ほどなくして先生がバスのエンジンをかけて・・・バスは動き始めた。
子供「どれくらいで着くのかな!?」
美悠「1時間くらいだよー。トイレは早めに言ってよ?」
子供たち「はーいっ。」
美悠「あと、気持ち悪くなってきても早めに言ってよ?」
子供たち「はーいっ。」
美悠「あとはー・・・・」
他に何があったかを思い出してると、三門さんがびっくりしたような顔で私を見ていることに気がついた。
美悠「?・・なに?」
雄飛「いや・・・美悠って子供好きなタイプ?」
美悠「好き・・かどうかはわかんないけど・・・話せばわかるよ?子供たち。」
雄飛「あー・・うん、そうなんだけど・・・好きじゃないと相手しないだろ?」
美悠「そう?よくわかんないけど。」
ーーーーーーーーーー
雄飛side・・・
今まで付き合ってきた女の子たちは・・・
『子供ってかわいいよね!』
とか、
『子供大好きだよ?』
とか言う子がほとんどだった。
雄飛(なんていうか・・・今まで女の子たちが言ってた『子供が好き』って言葉よりも、美悠の方が本当に『子供が好き』って感じがするのは気のせいだろうか・・・。)
そんなことを思ってる間に、バスは目的地に到着する。
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