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夜。
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ーーーーー
五月の晴れた日曜日。
日付が変わる直前に家に来た女を・・・俺は抱いていた。
いや、正確には俺が抱かれていた。
「ぁんっ・・すごぃっ・・・!」
「・・・・。」
寝てる俺の上で必死に腰を振る女の姿がある。
名前は・・・ミキだったか・・ミカだったか・・ミクだったか・・・。
部屋に押しかけてきては『シよ?』と言って乗ってくる。
「ぁんっ・・!気持ちイイ・・!」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら蕩けた顔をしてる。
俺の胸に手を置いて、足を開き、腰を振ってる。
でも俺は・・・そんなに気持ちよくなかった。
「はぁ・・・。」
俺の上に乗ってる女の両脇を抱え、ベッドに寝かせる。
覆いかぶさるようにして俺のモノを押し込んだ。
「あぁっ・・!!」
「そんなんじゃ俺はイけない。」
別段好きでもない女だけど、下半身が成長してしまうと治めるしかない。
それは自分でするか、誰かを抱くか、自然に治まるのを待つしかないのだ。
俺は女の両手首を持って引いた。
そのまま激しく腰を打ち付ける。
ぱちゅんっ!ぱちゅんっ!ぱちゅっ・・!!
「いあぁぁっ!!イくっ・・!イくイくっ・・!」
「お前がイったって意味ねーだろ・・・。」
「待って・・っ!今イってる・・・!」
「はいはい。」
俺の下で身をよじりながら突かれる女。
イってる中はきゅうきゅう締まる。
「あー・・・イけそう・・・。」
「あぁぁっ!!待って・・!死んじゃう・・・っ!」
「死なねーよ、気絶するくらいだ。」
何度も何度も腰を打ちつけてると、段々と階段を駆け上がっていく感覚が襲い始める。
そろそろだ。
「あ・・・出るっ・・!」
「あぁぁーーーっ!!」
びゅるっとゴムの中に白濁液を出した。
女のナカから自分のモノを引く抜くと、眼下で気を失ってる女が目に入った。
頬を叩いて起こす。
「ほら、起きろ。」
ペチペチと何回か叩くと、女は目を覚ました。
意識を飛ばすことはまぁまぁあるから慣れてるようだ。
「んー・・・」
「服着て帰れ。俺、明日も仕事だし。」
そう言うと女はのそのそと起き上がった。
俺はベッドから下りて脱がされた服を着ていく。
女は脱ぎ散らかした服を手に取りながらぶつぶつと文句を言った。
「えー・・泊めてくれたっていいんじゃない?」
「はぁ?好きでもない女泊めてどーすんだよ。」
「私たち付き合ってるんじゃないの!?」
「『付き合ってる』?夜にお前が来て勝手にヤって帰るんだろ?どこをどう見たら『付き合ってる』になるんだよ。」
仕事帰りに飲みに行った時、たまたま近くにいたこの女。
あまりにもしつこく連絡先を聞いてきたから教えたら・・・いつのまにか家にまで来るようになっていた。
『シよ?』とかいいながら俺の服を脱がしていくからシてるだけだ。
「じゃあ彼女にしてよ。」
「なんで?」
「『なんで』って・・・私のこと抱くじゃない。」
「彼女じゃなくても抱ける。現にお前のこと抱いただろ?えっと・・・リカ?」
そう言うと女はベッドの上にあった枕を手に取り、俺に向かって投げて来た。
「私は香枝よ!!」
「あー・・そうだった?」
「全く・・・よくそんな頭で医者なんてできるわね。」
「大事な人は覚えてる。『患者』は大事な人。お前はそうじゃない。」
そう言うと女はササっと服を着た。
無言のまま荷物を持ち、そのまま玄関に行って靴を履いてる。
「もう知らないっ!!」
女はキレたように言い捨て、玄関のドアをバンッと閉めて出て行った。
「勝手に来て勝手にヤっときながら『知らない』って・・・。」
俺はベッドにかけていたシーツを全て剥ぎ取り、ゴミ袋に押し込んだ。
ワンルームのこの部屋は、窓側にキングサイズのベッドが一つ。
二人掛けのテーブルが一つに椅子が向かい合うようにして二つある。
カウンターキッチンがあって・・・他に部屋はない。
寝に帰るだけの家に他の部屋は必要なく、服が何着かかかるハンガーポールと腕時計やらの小物を入れる細長い五段の棚ぐらいしかない。
俺は新しいシーツを棚から取り出してかけ、そこに寝ころんだ。
(明日は・・・ってか今日か。朝から外来で、昼から入院患者、間にカルテの整理して・・・・)
仕事の内容を頭の中で思い返しながら・・・俺は眠りについていった。
ーーーーー
朝9時・・・
たくさんの人が廊下を埋め尽くしてるここは病院。
この街で一番大きい総合病院だ。
内科、外科を始め、整形、婦人科、眼科、歯科・・・全ての科が揃ってる。
俺は自分の担当する内科の診察室からこそっと待合を覗いた。
「いつにも増して多いな・・・。」
そう呟くと、看護師がクスクス笑いながら答える。
「ふふ、休日明けはどっこも混みますよ。」
「あー・・金曜に病院に行かずに土日に耐えて月曜に来るってわけか。」
「そうです。・・・はい、次の患者さんお願いします。」
「はいはい。」
看護師からカルテを手渡され、次の患者を呼ぶ。
その患者の診察が終わればまた次を呼び・・・診ていく。
流れ作業のようにも感じるけど、一人一人症状は違う。
見落としが無いように丁寧に診つつ、手早く・・・。
「次の人ー。」
「次ー。」
「次呼んでー。」
時間の流れを忘れかけた頃、外来の診察は終わる。
それは急なもので・・・
「先生、次で最後の患者さんです。」
「あ、もう?じゃあ呼んで。」
看護師は最後の一人を呼び、俺は午前の仕事を終えた。
五月の晴れた日曜日。
日付が変わる直前に家に来た女を・・・俺は抱いていた。
いや、正確には俺が抱かれていた。
「ぁんっ・・すごぃっ・・・!」
「・・・・。」
寝てる俺の上で必死に腰を振る女の姿がある。
名前は・・・ミキだったか・・ミカだったか・・ミクだったか・・・。
部屋に押しかけてきては『シよ?』と言って乗ってくる。
「ぁんっ・・!気持ちイイ・・!」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら蕩けた顔をしてる。
俺の胸に手を置いて、足を開き、腰を振ってる。
でも俺は・・・そんなに気持ちよくなかった。
「はぁ・・・。」
俺の上に乗ってる女の両脇を抱え、ベッドに寝かせる。
覆いかぶさるようにして俺のモノを押し込んだ。
「あぁっ・・!!」
「そんなんじゃ俺はイけない。」
別段好きでもない女だけど、下半身が成長してしまうと治めるしかない。
それは自分でするか、誰かを抱くか、自然に治まるのを待つしかないのだ。
俺は女の両手首を持って引いた。
そのまま激しく腰を打ち付ける。
ぱちゅんっ!ぱちゅんっ!ぱちゅっ・・!!
「いあぁぁっ!!イくっ・・!イくイくっ・・!」
「お前がイったって意味ねーだろ・・・。」
「待って・・っ!今イってる・・・!」
「はいはい。」
俺の下で身をよじりながら突かれる女。
イってる中はきゅうきゅう締まる。
「あー・・・イけそう・・・。」
「あぁぁっ!!待って・・!死んじゃう・・・っ!」
「死なねーよ、気絶するくらいだ。」
何度も何度も腰を打ちつけてると、段々と階段を駆け上がっていく感覚が襲い始める。
そろそろだ。
「あ・・・出るっ・・!」
「あぁぁーーーっ!!」
びゅるっとゴムの中に白濁液を出した。
女のナカから自分のモノを引く抜くと、眼下で気を失ってる女が目に入った。
頬を叩いて起こす。
「ほら、起きろ。」
ペチペチと何回か叩くと、女は目を覚ました。
意識を飛ばすことはまぁまぁあるから慣れてるようだ。
「んー・・・」
「服着て帰れ。俺、明日も仕事だし。」
そう言うと女はのそのそと起き上がった。
俺はベッドから下りて脱がされた服を着ていく。
女は脱ぎ散らかした服を手に取りながらぶつぶつと文句を言った。
「えー・・泊めてくれたっていいんじゃない?」
「はぁ?好きでもない女泊めてどーすんだよ。」
「私たち付き合ってるんじゃないの!?」
「『付き合ってる』?夜にお前が来て勝手にヤって帰るんだろ?どこをどう見たら『付き合ってる』になるんだよ。」
仕事帰りに飲みに行った時、たまたま近くにいたこの女。
あまりにもしつこく連絡先を聞いてきたから教えたら・・・いつのまにか家にまで来るようになっていた。
『シよ?』とかいいながら俺の服を脱がしていくからシてるだけだ。
「じゃあ彼女にしてよ。」
「なんで?」
「『なんで』って・・・私のこと抱くじゃない。」
「彼女じゃなくても抱ける。現にお前のこと抱いただろ?えっと・・・リカ?」
そう言うと女はベッドの上にあった枕を手に取り、俺に向かって投げて来た。
「私は香枝よ!!」
「あー・・そうだった?」
「全く・・・よくそんな頭で医者なんてできるわね。」
「大事な人は覚えてる。『患者』は大事な人。お前はそうじゃない。」
そう言うと女はササっと服を着た。
無言のまま荷物を持ち、そのまま玄関に行って靴を履いてる。
「もう知らないっ!!」
女はキレたように言い捨て、玄関のドアをバンッと閉めて出て行った。
「勝手に来て勝手にヤっときながら『知らない』って・・・。」
俺はベッドにかけていたシーツを全て剥ぎ取り、ゴミ袋に押し込んだ。
ワンルームのこの部屋は、窓側にキングサイズのベッドが一つ。
二人掛けのテーブルが一つに椅子が向かい合うようにして二つある。
カウンターキッチンがあって・・・他に部屋はない。
寝に帰るだけの家に他の部屋は必要なく、服が何着かかかるハンガーポールと腕時計やらの小物を入れる細長い五段の棚ぐらいしかない。
俺は新しいシーツを棚から取り出してかけ、そこに寝ころんだ。
(明日は・・・ってか今日か。朝から外来で、昼から入院患者、間にカルテの整理して・・・・)
仕事の内容を頭の中で思い返しながら・・・俺は眠りについていった。
ーーーーー
朝9時・・・
たくさんの人が廊下を埋め尽くしてるここは病院。
この街で一番大きい総合病院だ。
内科、外科を始め、整形、婦人科、眼科、歯科・・・全ての科が揃ってる。
俺は自分の担当する内科の診察室からこそっと待合を覗いた。
「いつにも増して多いな・・・。」
そう呟くと、看護師がクスクス笑いながら答える。
「ふふ、休日明けはどっこも混みますよ。」
「あー・・金曜に病院に行かずに土日に耐えて月曜に来るってわけか。」
「そうです。・・・はい、次の患者さんお願いします。」
「はいはい。」
看護師からカルテを手渡され、次の患者を呼ぶ。
その患者の診察が終わればまた次を呼び・・・診ていく。
流れ作業のようにも感じるけど、一人一人症状は違う。
見落としが無いように丁寧に診つつ、手早く・・・。
「次の人ー。」
「次ー。」
「次呼んでー。」
時間の流れを忘れかけた頃、外来の診察は終わる。
それは急なもので・・・
「先生、次で最後の患者さんです。」
「あ、もう?じゃあ呼んで。」
看護師は最後の一人を呼び、俺は午前の仕事を終えた。
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