イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。

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美都を抱き締めたのは山下。

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翌日・・・




要「じゃあ行ってきます。」

美都「いってらっしゃいっ。キッチン、借りるね?」

要「好きなだけどうぞ。20時には帰ってくるから。」

美都「はいっ。ご飯とケーキ作っとくねっ。」




美都に見送られ、俺は交番に向かって歩き出した。




要(何作るのかなー。)


美都のことだから豪勢なご飯か・・・お店顔負けのケーキとか?

どんなご飯が並ぶのか楽しみに、俺は今日一日をがんばることにした。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







山下「おはよーございまーす。」

要「おはようございます。」



俺のすぐあとに出勤してきた山下。

二人でロッカールームで着替え始めた。




山下「・・・あの子、見えるようになった?」




突然聞いてきた『美都』のこと。




要「あぁ。朝になったら完全に戻ってた。」

山下「そっか。・・・知らなかったとはいえ・・・ごめん。」

要「・・・それは俺じゃなくて美都のほうがいいんじゃないか?」

山下「本人には今度会ったら言うよ。」





服を着替え終わり、前勤の人と交代をする。

書類を引き継ぎ、パトロールまでの時間に整理をし始めた。



黙々と片付けていると、山下が口を開いた。



山下「さっき、謝ったじゃん?電気消しちゃったこと。」

要「あ?・・・あぁ。」

山下「もう一個謝っとく。・・・昨日彼女を抱きしめた。」





山下の言葉に、俺の仕事をしていた手が止まった。




要「・・・は?」

山下「和室の暖房をチェックしに行った時にまた寝てることに気がついた。毛布をかけようとしたときに肩をゆすったんだよ。」

要「・・・なんで?」

山下「・・・その前に起きた時、違和感感じて。」

要「・・・・・。」

山下「もしかして見えてないんじゃないかと思って抱き締めた。お前のフリをして。」

要「で、美都が気づいたのか。」

山下「最初は騙せてたのに。」

要「はぁ・・・。お前は美都をどうしたいんだ?俺としては殴り飛ばしたいが・・・。」

山下「・・・分からない。わからないから・・・もう1回会わせてくれ。」




真剣な表情で見てくる山下。

でも会わせるわけにはいかない。




要「ダメ。」

山下「なんで?彼女、俺に取られるから?」

要「取られない。取られないってわかってても自分の彼女を他の男に会わせるなんて嫌だ。」



男なら誰だってそうだろう。

そう言うと山下は制帽をかぶった。



山下「・・・パトロール行ってくる。」

要「・・・おぅ。」









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








山下side・・・







山下(彼女をくれっていってるわけじゃないのに・・・。)




パトロールに出た俺は歩きながら考えていた。




山下(そりゃ抱きしめたのは悪いと思ってる。佐々木のフリしたし・・・。)




すぅすぅと眠っていた彼女。

風邪を引きそうだったから毛布を掛けた。




山下(さっき目線がおかしかったんだよな・・・。)



毛布を畳んで返してくれたとき、目線の高さがおかしかった。

足元にあるかばんは足で探してたし・・・






山下(見えてないなら・・・佐々木と間違えるかも・・?)



そう思って抱きしめた。


小さい身体。

白い首筋。

俺の手のひらくらいしかない顔。


ぎゅー・・・っと抱きしめたくなった。

なぜそう思ったのかわからないけど・・・とにかく自分の腕に閉じ込めたくなった。




美都「・・・要さん?」



目を開けて俺を見てるのに間違えてる。



山下(やっぱり見えてない。)



抱きしめる俺。

抱きしめ返す彼女。

『佐々木と間違えた』ことを既成事実にしてこっちを向かせようかとも思ったけど、すぐに彼女は俺が佐々木じゃないことに気がついた。




美都「いやぁぁぁーーっ!」

山下(!?・・・何でわかったんだ!?)




そう思った。

でも後で佐々木から聞いた『音と匂いが頼り。』

その言葉を聞いてすぐにわかった。



山下(俺の腕を触ってた。体格の違いで気づかれたのか。)



とりあえず『夢』ってことにしてごまかしたけど・・・やっぱ悪いことをしてしまったと、あとで自己嫌悪に陥った。

次、会えた時は正攻法でいく。

そう決めて佐々木にも本当のことを言った。





山下(でも、佐々木は会わせてくれないだろうな・・・。)



そんなことを考えながら街をパトロールしてると、願ってもないことが起きた。

目の前を彼女が歩いてる。




山下「青柳さんっ!」









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