外から見る方が楽しいじゃん？(仮定)

第1章

悪役令嬢現る？

 『はぁ～』

揺れる馬車の中私は外を見て盛大にため息をついた

すると正面からクスクスと聞こえ、そちらに顔を向けると制服を着た兄様が笑っていた

 「ｸｽｸｽｸｽ、そんなに嫌かい？ミヤ」

兄様が笑いながら聞いてくる

『当然です！何故今更学園に……』

今私は16歳で、今日から高等部へ通うことになっているが、本来であれば中等部から通うはずだった

ちなみに兄様は18歳で、高等部のSクラスに通っており生徒会の副会長をしているそうだ

 「父さんも本当は中等部から通わせるつもりだったみたいだけどね
 ちょうどミヤが体調を崩して試験を受けれなかったから」

 『はぁ～』

兄様の話を聞きながら私はまた、ため息をこぼした



しばらくして学園に到着

 「それじゃぁミヤ、僕は生徒会の仕事があるから先に行くよ
 頑張ってね」

 『はい兄様、ありがとうございます。
 兄様も頑張ってくださいね』

 「ふふ、ありがとう」

ぽんと私の頭を一度撫でて校舎へ入っていく兄様をみとどけた

さて、私は教員室の方に行かなければ

そう思って校舎へ行こうとした時だった

 「あら、あなた外部生かしら？こんな所で何してますの？」

突然声をかけられた