世界の「妖怪・怪物・幻獣・神獣・神様・悪魔」図鑑

モンキー書房

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悪魔・堕天使 - Devils and Fallen angels -

バエル

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 バエル


 地獄の最初の君主ともされる。「バール」や「ベル」とも。バエルの伝承を辿たどっていくと、中東で信仰されていた神バアルに行き当たる。バアルという名前は、もともと「王」や「主」を表し、特定の神を表すものではない。悪魔ベル・ ・ゼブブは「ハエの王」と呼ばれ、悪魔ベル・ ・フェゴールもまた、バアルの呼称が変化したのかもしれない。『ソロモンの小さき鍵』において、序列第一位に名前が挙がり、地獄の東方を支配するという。六十九の悪魔を列挙しているヨハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』においても、バエルは最初に名前が記載されている。地獄の六十六の軍団を従える。あるときは猫、あるときは蛙、あるときは人間という具合に、さまざまな姿で出現する。コラン・ド・プランシーは著書『地獄の辞典』において、『ソロモンの小さき鍵』を参照にしつつも、戦いに強く、祈る者は奸智かんちを手に入れることができる悪魔という具合に性質をつけ加え、また、ヒキガエル、人間、猫という三つの頭を持つと書いている。この文章に基づき、同書の第六版で追加されたM・L・ブルトンの挿し絵では、王冠を被りつつも意気消沈したような老人の顔が中央にあり、その右には猫、左にはヒキガエルの顔が並び、そこから直接、蜘蛛を思わせる数多くの脚が生えている悪魔となっている。声はしわがれており、自分と契約を結んだ人間に、すべてを見通す力と、あらゆることに関する知恵を授ける。あるいは魔術全般、特に必要に応じて透明になる方法を教えてくれるという。
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