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日本 ‐ Japan ‐
木花開耶姫
しおりを挟む木花開耶姫
山の神(オオヤマツミ)の娘で、天孫ニニギの妻となった女神である。記紀にはニニギが笠沙の岬で出会い、名前を尋ねる場面が描かれている。古代には男が女に名を問うことは求婚を、名を教えることはそれを受け入れたことを意味したといわれる。父である山の神様はふたりの結婚を喜び、姉である岩の女神・石長姫もともに嫁がせようとしたが、ニニギは姉が醜いことを理由に断った。そのため、ニニギの子孫は岩のような長命ではなく、神でありながら人間と同じ寿命になったという。木花開耶姫は、江戸時代になると富士山の女神として信仰されるようになった。平安時代の初期、富士山頂で白衣の美しい女ふたりが舞う姿が目撃され「浅間大神」と名づけられたとの記録があり、富士山の神様は女神だと信じられていた。そのため山の神様の娘である木花開耶姫と習合したと考えられる。浅間大神は中世には浅間大菩薩と呼ばれ、大日如来と同一視された。
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