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メソポタミア - Mesopotamia -
アンズー
しおりを挟むアンズー
シュメール・アッカド系神話に登場する聖獣、もしくは魔獣。その姿はライオンの頭部と鷲の身体、もしくは髭の生えた男性の上半身に鷲の下半身で表現された。シュメール語の詩歌『ギルガメシュとエンキドゥと冥界』において、豊穣と愛の女神イシュタル(原文ではイナンナ)が大切に育てていたフルップ木のてっぺんに巣を作っている様子が描かれている。アンズーは一種族の名称であり、家族を持ち高い場所に巣を作って生活していたらしく、山に巣を作ることも多かった。シュメールの初期の神話においては雷雲の化身とされたようで、アンズーの咆哮は雷鳴となって轟くという伝承もある。また、叙事詩『エンメルカルとルガルバンダ』には、人間の運命を定める存在として登場している。
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