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中国 ‐ China ‐
窮奇
しおりを挟む窮奇
古代中国に棲んでいた、四凶と呼ばれる邪悪な四つの種族の一つ。姿は虎に似ており、人の言葉を理解し、翼で飛ぶことができる。鉤爪と、ノコギリのような牙で、人間を殺して食べてしまう。食べる人間は誰でもいいというわけではなく、争っている人たちがいれば現れ、言い分が正しいほうの人物を食い殺すとされる。忠義な人や信義に厚い人がいると、そこへも赴いてはその人物の鼻を食う。逆に悪人や裏切り者がいると、贈り物として殺した獣を持参して現れる。窮奇は、古代中国の帝王・少昊氏の子孫であり、帝舜に放逐されたあとは、辺境の西北方の外に棲んでいるとされた。ちなみに、なぜか日本では「鎌鼬」と呼ばれる妖怪と同一視され、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』でも窮奇と書いてカマイタチと読ませている。
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