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章第二「茨木童子」
今回の古典:『喜能会之故真通』「蛸と海女」
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(抜粋)
「いつぞハハいつぞハとねらいすましてゐた かいがあつて けうといふけふ とうとう とらまへたア ても むつくりとした いいぼぼだ いもよりは なを こうぶつだ サアサア すつてすつて すいつくして たんのふさせてから いつそ りうぐうへ つれていつて かこつておこうス」
ロニテ ズウツ ズフズフ チユツチユチユツ ズウツズウツ フフフフウ
「アレにくいたこだのう フフフフ エエ いつそ アアアア おくの フフフ こつぼのくちをすハれるので いきがはづんで アア エエ モ イツク それなア いぼでエエ フウフウ いぼでエエ フウフウ そらわれをいらいらと ヲヲヲヲ アレアレ こりやァどうするのだアア ヨウ ヲヲヲヲヲヲ ホヲヲ アアレエ ヲヲヲヲ いいいい ヲヲいいいいいい ハアアアア いいいい ハアいい フフフウ フフフウ まただヨウ ヨウヨウヨウ いままでわたしをバ 人が アア フフフフウ フフフフウ フフフフウ たこだたこだといつたがの ヲヲ フフウ フフウ どふしてエ どふしてエ どふして」
ズウズウズウズウズウ ひちやひちや ぐちやぐちや じゆつちゆう ちゆちゆちゆ ぐうぐう ズウズウ
【現代語訳】
大蛸「いつかはいつかはと狙い澄ましていた甲斐があって、きょうというきょうは、とうとう捕まえたア。それにしてもムックリとした、いい女性器だ。芋よりもっと好物だ。さあさあ、吸って吸って吸い尽くして堪能させてから、いっそ竜宮へ連れて行って囲っておこう」
ズウッ。ズフズフ。チュッチュチュ、ズウッ、フフフフウ。(※おそらく、女性の陰部を大蛸が吸う音)
海女「あれ、憎い蛸だのう。フフフフ……ええいっそ……アレアレ……奥の……フフフ……子宮の口を吸われるので、息が弾んで……ああ、ええ、もういっそ……そこにある疣でエエ、フウフウ……疣でェエ、フフウ……割れ目をいらいらといじって……おおおお、アレアレ、こりやァどうするのだ……ああよう、オオオオオォ、ホオォ、あれェ、オオオぉ、いい、いい……オォ、いい、いいいぃ、ハアァ……ああ、いい、いい、ハア、いい、フフフゥ、フフフゥ……まただよぅ、よぅ、よぅ、よぅ……今までは、わたしのことを人が……あぁ、フフフフゥ、フフフフゥ、フフフフゥ……蛸だ蛸だと言っていたけれど……おぉ、フフゥ、フフゥ……どうしてエ、どうしてエ、どうして……」
ズウズウズウズウズウ、ひちゃひちゃ、ぐちゃぐちゃ、じゅっちゅう、ちゅちゅちゅ、ぐうぐう、ズウズウ。
…………。
……。
葛飾北斎によって描かれた、全三巻からなる艶本(春画)が、今回紹介する『喜能会之故真通』である。
その下巻に収められた一場面「蛸と海女」が最も有名であろう。もともと画自体に、タイトルはつけられていなかったそうだ。
蛸と海女のモチーフは北斎のオリジナルな表現ではなく、元ネタは北尾重政による天明元(一七八一)年刊の艶本『謡曲色番組』と、勝川春潮による天明六(一七八六)年刊の艶本『艶本千夜多女志』である。
いずれも蛸が海女に淫事をはたらく奇怪な絵であり、北斎が「蛸と海女」を描く前に広く世に知られた春画だった。
書名は「甲の小松」を意味し、正月の初子の日に子供たちが野原へ出て、小松の樹々を引く遊び「小松引き」の年中行事と、甲子の夜に大黒天を祀り、大豆と黒豆と二股大根を供え、子の刻(二十三時から一時ごろ)まで起きて語り合い、大黒天を祀る「甲子待ち」あるいは「甲子子祭」と呼ばれる民間信仰を重ねたタイトルとされる。
大黒天は、商売繁盛、子孫繁栄の神であるとともに、男根の象徴として、男女和合の神であったため、このタイトルがつけられたと思われる。
また序文に「つるんでぬけぬ戌のはつ春」とあることから、小松引きの小枝が土中からうまく抜けない状況にかけて、この艶本が文化十一(一八一四)年甲戌正月の新版として刊行されたことがわかる。
この文化十一年とは、北斎が五十代半ばの年齢にあたり、「蛸と海女」は、北斎の筆致が最も血気盛んな円熟期に描かれた春画である。
喜能会之故真通の最大の特徴とされるものに、書き入れのオノマトペ(擬音語)がある。セックス時の喜悦の声や局所から出る音をカタカナで記述したもので、北斎の自作とされるものである。
しかし、書き入れの特徴はそれだけにとどまらず、従来の春画はほぼ全部、詞書と呼ばれる、画中の人物の台詞であった(稀にわずかに地の文が入ることもある)。
それによって、ときには詳細な状況を把握でき、相当程度に絵を読むことが可能になるが、北斎は、それを一歩も二歩も進め、画中にト書や地の文も入れ、一図を一話の艶笑コントにする冒険を試みた。
この艶本は上・中・下巻の三冊セットで、ほかにも「唐人の情交」(中巻)や「浮気封じに亀頭に文字を書く男女」(下巻)など奇抜な表現が見られる。序文には「紫雲庵、雁高」という北斎の陰号で署名があるため、すべて北斎の作品とされていたが、北斎から陰号を譲り受けた渓斎英泉が文章を書くなど、北斎との合作であることがわかっている。
さらに林美一氏は『艶本研究 北斎』のなかで「子細に検討してみると、北斎と考えられぬ拙い絵や、矛盾が目立ち、研究すべき問題が甚だ多い。大体に於て上巻は北斎画、中、下巻は有名な蛸と海女図のような一、二図を除き、三女のお栄(葛飾応為)か門人の代作と考うべきものであろう」と述べている。
辻惟雄氏もおおむね林氏と同意見であり、学習研究社刊『浮世絵秘蔵名品集 甲の小松』(一九九二)のなかで「下巻の四図と七図とでは、構図の重複が林氏によって指摘されているが、この両者の筆致はあきらかに異なる。七図のほうが優れ、四図のほうが劣る。お栄の筆かどうかは別として、ここに、北斎とは別の工房画家の筆が確認できよう」と記している。
…………。
……。
参考文献:
☆新潮社『とんでも春画 妖怪・幽霊・けものたち』著者:鈴木堅弘(二〇一七年)
☆小学館『超釈 北斎春画かたり』著者:車浮世(二〇一五年)
☆洋泉社『カラー版・江戸の春画(2) 葛飾北斎・春画の世界』編著:浅野秀剛(二〇〇五年)
「いつぞハハいつぞハとねらいすましてゐた かいがあつて けうといふけふ とうとう とらまへたア ても むつくりとした いいぼぼだ いもよりは なを こうぶつだ サアサア すつてすつて すいつくして たんのふさせてから いつそ りうぐうへ つれていつて かこつておこうス」
ロニテ ズウツ ズフズフ チユツチユチユツ ズウツズウツ フフフフウ
「アレにくいたこだのう フフフフ エエ いつそ アアアア おくの フフフ こつぼのくちをすハれるので いきがはづんで アア エエ モ イツク それなア いぼでエエ フウフウ いぼでエエ フウフウ そらわれをいらいらと ヲヲヲヲ アレアレ こりやァどうするのだアア ヨウ ヲヲヲヲヲヲ ホヲヲ アアレエ ヲヲヲヲ いいいい ヲヲいいいいいい ハアアアア いいいい ハアいい フフフウ フフフウ まただヨウ ヨウヨウヨウ いままでわたしをバ 人が アア フフフフウ フフフフウ フフフフウ たこだたこだといつたがの ヲヲ フフウ フフウ どふしてエ どふしてエ どふして」
ズウズウズウズウズウ ひちやひちや ぐちやぐちや じゆつちゆう ちゆちゆちゆ ぐうぐう ズウズウ
【現代語訳】
大蛸「いつかはいつかはと狙い澄ましていた甲斐があって、きょうというきょうは、とうとう捕まえたア。それにしてもムックリとした、いい女性器だ。芋よりもっと好物だ。さあさあ、吸って吸って吸い尽くして堪能させてから、いっそ竜宮へ連れて行って囲っておこう」
ズウッ。ズフズフ。チュッチュチュ、ズウッ、フフフフウ。(※おそらく、女性の陰部を大蛸が吸う音)
海女「あれ、憎い蛸だのう。フフフフ……ええいっそ……アレアレ……奥の……フフフ……子宮の口を吸われるので、息が弾んで……ああ、ええ、もういっそ……そこにある疣でエエ、フウフウ……疣でェエ、フフウ……割れ目をいらいらといじって……おおおお、アレアレ、こりやァどうするのだ……ああよう、オオオオオォ、ホオォ、あれェ、オオオぉ、いい、いい……オォ、いい、いいいぃ、ハアァ……ああ、いい、いい、ハア、いい、フフフゥ、フフフゥ……まただよぅ、よぅ、よぅ、よぅ……今までは、わたしのことを人が……あぁ、フフフフゥ、フフフフゥ、フフフフゥ……蛸だ蛸だと言っていたけれど……おぉ、フフゥ、フフゥ……どうしてエ、どうしてエ、どうして……」
ズウズウズウズウズウ、ひちゃひちゃ、ぐちゃぐちゃ、じゅっちゅう、ちゅちゅちゅ、ぐうぐう、ズウズウ。
…………。
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葛飾北斎によって描かれた、全三巻からなる艶本(春画)が、今回紹介する『喜能会之故真通』である。
その下巻に収められた一場面「蛸と海女」が最も有名であろう。もともと画自体に、タイトルはつけられていなかったそうだ。
蛸と海女のモチーフは北斎のオリジナルな表現ではなく、元ネタは北尾重政による天明元(一七八一)年刊の艶本『謡曲色番組』と、勝川春潮による天明六(一七八六)年刊の艶本『艶本千夜多女志』である。
いずれも蛸が海女に淫事をはたらく奇怪な絵であり、北斎が「蛸と海女」を描く前に広く世に知られた春画だった。
書名は「甲の小松」を意味し、正月の初子の日に子供たちが野原へ出て、小松の樹々を引く遊び「小松引き」の年中行事と、甲子の夜に大黒天を祀り、大豆と黒豆と二股大根を供え、子の刻(二十三時から一時ごろ)まで起きて語り合い、大黒天を祀る「甲子待ち」あるいは「甲子子祭」と呼ばれる民間信仰を重ねたタイトルとされる。
大黒天は、商売繁盛、子孫繁栄の神であるとともに、男根の象徴として、男女和合の神であったため、このタイトルがつけられたと思われる。
また序文に「つるんでぬけぬ戌のはつ春」とあることから、小松引きの小枝が土中からうまく抜けない状況にかけて、この艶本が文化十一(一八一四)年甲戌正月の新版として刊行されたことがわかる。
この文化十一年とは、北斎が五十代半ばの年齢にあたり、「蛸と海女」は、北斎の筆致が最も血気盛んな円熟期に描かれた春画である。
喜能会之故真通の最大の特徴とされるものに、書き入れのオノマトペ(擬音語)がある。セックス時の喜悦の声や局所から出る音をカタカナで記述したもので、北斎の自作とされるものである。
しかし、書き入れの特徴はそれだけにとどまらず、従来の春画はほぼ全部、詞書と呼ばれる、画中の人物の台詞であった(稀にわずかに地の文が入ることもある)。
それによって、ときには詳細な状況を把握でき、相当程度に絵を読むことが可能になるが、北斎は、それを一歩も二歩も進め、画中にト書や地の文も入れ、一図を一話の艶笑コントにする冒険を試みた。
この艶本は上・中・下巻の三冊セットで、ほかにも「唐人の情交」(中巻)や「浮気封じに亀頭に文字を書く男女」(下巻)など奇抜な表現が見られる。序文には「紫雲庵、雁高」という北斎の陰号で署名があるため、すべて北斎の作品とされていたが、北斎から陰号を譲り受けた渓斎英泉が文章を書くなど、北斎との合作であることがわかっている。
さらに林美一氏は『艶本研究 北斎』のなかで「子細に検討してみると、北斎と考えられぬ拙い絵や、矛盾が目立ち、研究すべき問題が甚だ多い。大体に於て上巻は北斎画、中、下巻は有名な蛸と海女図のような一、二図を除き、三女のお栄(葛飾応為)か門人の代作と考うべきものであろう」と述べている。
辻惟雄氏もおおむね林氏と同意見であり、学習研究社刊『浮世絵秘蔵名品集 甲の小松』(一九九二)のなかで「下巻の四図と七図とでは、構図の重複が林氏によって指摘されているが、この両者の筆致はあきらかに異なる。七図のほうが優れ、四図のほうが劣る。お栄の筆かどうかは別として、ここに、北斎とは別の工房画家の筆が確認できよう」と記している。
…………。
……。
参考文献:
☆新潮社『とんでも春画 妖怪・幽霊・けものたち』著者:鈴木堅弘(二〇一七年)
☆小学館『超釈 北斎春画かたり』著者:車浮世(二〇一五年)
☆洋泉社『カラー版・江戸の春画(2) 葛飾北斎・春画の世界』編著:浅野秀剛(二〇〇五年)
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