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第12話 シリルと初めての仲間
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ガーランドが死んだ後、シリルは谷を去り、復讐の旅に出た。
彼女は魔物を見つけると殺した。
それがいつしか生き甲斐になっていた。
ある日、彼女はブラッドハウンドの群れに遭遇した。
1匹ならば容易に対処できたが、目の前には100匹以上の魔物がいた。
普通の冒険者なら、逃げ出すか応援を呼ぶだろう。
しかし、シリルは魔物を見ると怒りに我を忘れ、戦いに突進してしまった。
逃げる機会を失った彼女は、次々と襲いかかる魔物たちとの激戦を強いられた。
シリルの神剣が次々に魔物を斬り倒していくが、彼女もまた多数の攻撃を受け、次第に傷が増えていく。
疲労が蓄積する中、魔物の攻撃を避けようとして大きく体勢を崩した瞬間、右足を噛まれ、そのまま地面に倒れ込んでしまった。
「しまった!」
そう思った瞬間、シリルは魔物たちに押さえ込まれ、動きを封じられていた。
ブラッドハウンドが一斉に襲いかかろうとした時、彼女の心には死の覚悟が宿った。
「じっちゃん!」
その時、何本もの矢が空を裂き、数匹のブラッドハウンドを貫いた。
魔物たちは驚いて飛びのき、反撃の体勢を取った。
その隙に5人の冒険者が現れ、次々と魔物を倒していった。
残った魔物が5匹になると、ついに退散していった。
「嬢ちゃん、大丈夫か?」
シリルはブラッドハウンドによる傷と毒で顔色が悪く、息をするのもやっとで癒しを使う気力はなかった。
「ひどい怪我ね、すぐに癒しをかけるわ」
女性の神官が女神の癒しを使うと、シリルの顔色が少しずつ戻ってきた。
「嬢ちゃん、一人か? 親や仲間は?」
シリルは静かに首を横に振った。
そこに周囲を偵察してきた男が戻ってきた。
「他に人はいないみたいだ。死体も見当たらない」
「嬢ちゃん、ひとりで戦ったのか? 信じられない」
シリルは小さくうなずいた。
彼女はなんと82匹ものブラッドハウンドを倒していた。
冒険者たちはその事実に驚愕した。
癒しをかけていた女神官が、シリルの頭を優しく撫でた。
「無事で本当に良かったわ。私たちは『双頭の青鷲』、銅等級の冒険者よ」
「討伐依頼は完了だ。討伐証の耳を切り取って、街に戻ろう」
シリルは、魔物を殺しきれなかった悔しさ、危うく死にかけた恐怖、そして助けられた安堵感に押し流され、泣きながら彼らについて行った。
彼らはスルアタという街に戻ってきた。
アンタル国タルスアン伯爵領の東端にある街だ。
冒険者ギルドに直行し、ことの顛末を報告し、シリルを連れて宿に戻った。
「双頭の青鷲」は、リーダーで剣士のトマス、盾役のダランタン、弓と双剣の斥候サムニエ、女神官ウルティニカ、そして炎魔法を得意とするマティアの5人からなる銅等級の冒険者パーティーだ。
全員が20歳と若く、勢いがあり、最近めきめきと頭角を現し、早々に銀等級に昇進するだろうと期待されていた。
リーダーのトマスは金髪の美少女エルフのことで頭がいっぱいだった。
「エルフの美少女、すご腕の剣士、無一文……どうしたものか?」
その時、シリルを寝かしつけたウルティニカとマティアが部屋に戻ってきてた。
ウルティニカが疲れた声で言った。
「やっと落ち着いて寝たわ」
トマスは悩んでいた。
「あの子をどうするか……拾ってしまった手前、見捨てるわけにもいかないが……」
マティアが重い口を開いた。
「あの子、ただ者じゃないわ。エルフだからか、魔力量が桁違い。魔法使いなら超一流だけど、剣士……それも単独で戦うなんて、おかしいわよね?」
「双頭の青鷲」はこれまでエルフに会ったことがなかったが、噂でエルフは魔法や弓が得意で、剣を使うことはないと聞いていた。
だから、シリルが剣のみで戦っていることに違和感を覚えていた。
ウルティニカがじっとトマスを見つめる。
「見た目は10代だけど、エルフだから実際の年齢はもっと上よね? でも、あの態度や話し方……どう見ても10代の女の子よ」
トマスはみんなを見回して言った。
「ここで分かれるか、それとも面倒を見るか。多数決で決めよう」
ウルティニカは予想していた結果にため息をついた。男3人は賛成、女2人は反対。可愛い美少女エルフを見捨てることは、男たちには到底できなかった。
翌日、彼らは冒険者ギルドに行き、シリルの冒険者登録をした。
そこで彼らは驚愕した。シリルは文字の読み書きができず、簡単な計算も苦手で、この世界のことをほとんど知らなかった。
そして何よりも驚いたのは、彼女が70歳だということだった。
常識のないシリルは初心者講習に連れて行かれた。
しかし、彼女は全く興味がないようで、話に上の空で、窓の外を眺めては欠伸をしていた。
周りの生徒たちはその美しさに見惚れていて、講習が終わると彼らはシリルを勧誘しようと群がった。
だが、シリルはじろりと睨み、
「弱いガキに用なんかねえ」
と吐き捨てて出て行った。
彼女の可愛らしい外見からは想像もつかない汚い言葉に、誰もがただ驚くばかりだった。
続いて実技試験が行われた。戦士の試験は教官との木刀による模擬戦だ。
シリルの番が来た。「はじめ!」の合図がかかるや否や、彼女は一気に教官に突進した。その速さに教官は驚き、すぐに防御の体勢を取った。
しかしシリルの体当たりの威力に、教官は大きくのけ反り、反撃しようとした瞬間、彼女の蹴りが顎に決まり、意識を失った。
教官が倒れる前に、シリルはさらに顔面に特大のパンチを叩き込んだ。教官は後ろに一回転し、地面に沈んだ。
「へへ、ちょろいぜ」
まるで喧嘩のような戦いぶりに、周りの生徒や訓練中の冒険者は呆然としていた。
シリルはその後、82匹のブラッドハウンドを単独討伐したことを評価され、2階級飛びで鉄等級に昇進した。
その後もシリルの暴走は止まらなかった。
シリルは、黙っていれば誰もが見惚れる金髪に翠の瞳を持つ美少女だ。
彼女は至る所で勧誘されたり、食事に誘われたり、声を掛けられ。
しかし汚い言葉で睨み返し、しつこい相手には手を出した。
そのため、喧嘩が絶えず、「暴走エルフ」と呼ばれるようになった。
ひと月が経ったある日、リーダーのトマスは困り果てた様子でシリルに説教を始めた。
「シリル……さん」
「さん付けはやめてよ。シリルでいい」
「ああ、シリル。すまないが、喧嘩はやめてくれ。特にギルドにいるときは」
「ええ……だって向こうが悪いんだもん。ボクのせいじゃない」
「そうかもしれないが、すぐに手を出すのは良くない。まずは話し合わないと……」
「わ、わかったよ」
シリルは納得していなかったが、一応了承した。
彼女の師であったガーランドは、シリルに基本的に甘かったが、訓練だけは厳しかった。35年間続けられた訓練の中で、シリルは手加減することを学ばなかった。
ガーランドが死んでからは弱い方が悪いという考えになったし、戦いが始まると周りのことなどどうでもよくなった。
さらに魔物を見ると、彼女の怒りが爆発し、狂暴化してしまった。
しかし、「双頭の青鷲」の仲間たちと共に過ごすことで、シリルの孤独感は和らぎ、気持ちは少しずつ落ち着きを取り戻していた。
彼女は、ここでの生活が徐々に気に入ってきており、できるだけ喧嘩をしないようにと心がけるようになった。
その後、街の人々も「暴走エルフ」にちょっかいを出さなくなり、シリルの喧嘩は減少した。
時折、他所から来た冒険者と喧嘩することはあったが、以前ほど頻繁ではなかった。
しかし、魔物を見ると暴走する癖は治らず、仲間たちを困らせ続けていた。
彼女は魔物を見つけると殺した。
それがいつしか生き甲斐になっていた。
ある日、彼女はブラッドハウンドの群れに遭遇した。
1匹ならば容易に対処できたが、目の前には100匹以上の魔物がいた。
普通の冒険者なら、逃げ出すか応援を呼ぶだろう。
しかし、シリルは魔物を見ると怒りに我を忘れ、戦いに突進してしまった。
逃げる機会を失った彼女は、次々と襲いかかる魔物たちとの激戦を強いられた。
シリルの神剣が次々に魔物を斬り倒していくが、彼女もまた多数の攻撃を受け、次第に傷が増えていく。
疲労が蓄積する中、魔物の攻撃を避けようとして大きく体勢を崩した瞬間、右足を噛まれ、そのまま地面に倒れ込んでしまった。
「しまった!」
そう思った瞬間、シリルは魔物たちに押さえ込まれ、動きを封じられていた。
ブラッドハウンドが一斉に襲いかかろうとした時、彼女の心には死の覚悟が宿った。
「じっちゃん!」
その時、何本もの矢が空を裂き、数匹のブラッドハウンドを貫いた。
魔物たちは驚いて飛びのき、反撃の体勢を取った。
その隙に5人の冒険者が現れ、次々と魔物を倒していった。
残った魔物が5匹になると、ついに退散していった。
「嬢ちゃん、大丈夫か?」
シリルはブラッドハウンドによる傷と毒で顔色が悪く、息をするのもやっとで癒しを使う気力はなかった。
「ひどい怪我ね、すぐに癒しをかけるわ」
女性の神官が女神の癒しを使うと、シリルの顔色が少しずつ戻ってきた。
「嬢ちゃん、一人か? 親や仲間は?」
シリルは静かに首を横に振った。
そこに周囲を偵察してきた男が戻ってきた。
「他に人はいないみたいだ。死体も見当たらない」
「嬢ちゃん、ひとりで戦ったのか? 信じられない」
シリルは小さくうなずいた。
彼女はなんと82匹ものブラッドハウンドを倒していた。
冒険者たちはその事実に驚愕した。
癒しをかけていた女神官が、シリルの頭を優しく撫でた。
「無事で本当に良かったわ。私たちは『双頭の青鷲』、銅等級の冒険者よ」
「討伐依頼は完了だ。討伐証の耳を切り取って、街に戻ろう」
シリルは、魔物を殺しきれなかった悔しさ、危うく死にかけた恐怖、そして助けられた安堵感に押し流され、泣きながら彼らについて行った。
彼らはスルアタという街に戻ってきた。
アンタル国タルスアン伯爵領の東端にある街だ。
冒険者ギルドに直行し、ことの顛末を報告し、シリルを連れて宿に戻った。
「双頭の青鷲」は、リーダーで剣士のトマス、盾役のダランタン、弓と双剣の斥候サムニエ、女神官ウルティニカ、そして炎魔法を得意とするマティアの5人からなる銅等級の冒険者パーティーだ。
全員が20歳と若く、勢いがあり、最近めきめきと頭角を現し、早々に銀等級に昇進するだろうと期待されていた。
リーダーのトマスは金髪の美少女エルフのことで頭がいっぱいだった。
「エルフの美少女、すご腕の剣士、無一文……どうしたものか?」
その時、シリルを寝かしつけたウルティニカとマティアが部屋に戻ってきてた。
ウルティニカが疲れた声で言った。
「やっと落ち着いて寝たわ」
トマスは悩んでいた。
「あの子をどうするか……拾ってしまった手前、見捨てるわけにもいかないが……」
マティアが重い口を開いた。
「あの子、ただ者じゃないわ。エルフだからか、魔力量が桁違い。魔法使いなら超一流だけど、剣士……それも単独で戦うなんて、おかしいわよね?」
「双頭の青鷲」はこれまでエルフに会ったことがなかったが、噂でエルフは魔法や弓が得意で、剣を使うことはないと聞いていた。
だから、シリルが剣のみで戦っていることに違和感を覚えていた。
ウルティニカがじっとトマスを見つめる。
「見た目は10代だけど、エルフだから実際の年齢はもっと上よね? でも、あの態度や話し方……どう見ても10代の女の子よ」
トマスはみんなを見回して言った。
「ここで分かれるか、それとも面倒を見るか。多数決で決めよう」
ウルティニカは予想していた結果にため息をついた。男3人は賛成、女2人は反対。可愛い美少女エルフを見捨てることは、男たちには到底できなかった。
翌日、彼らは冒険者ギルドに行き、シリルの冒険者登録をした。
そこで彼らは驚愕した。シリルは文字の読み書きができず、簡単な計算も苦手で、この世界のことをほとんど知らなかった。
そして何よりも驚いたのは、彼女が70歳だということだった。
常識のないシリルは初心者講習に連れて行かれた。
しかし、彼女は全く興味がないようで、話に上の空で、窓の外を眺めては欠伸をしていた。
周りの生徒たちはその美しさに見惚れていて、講習が終わると彼らはシリルを勧誘しようと群がった。
だが、シリルはじろりと睨み、
「弱いガキに用なんかねえ」
と吐き捨てて出て行った。
彼女の可愛らしい外見からは想像もつかない汚い言葉に、誰もがただ驚くばかりだった。
続いて実技試験が行われた。戦士の試験は教官との木刀による模擬戦だ。
シリルの番が来た。「はじめ!」の合図がかかるや否や、彼女は一気に教官に突進した。その速さに教官は驚き、すぐに防御の体勢を取った。
しかしシリルの体当たりの威力に、教官は大きくのけ反り、反撃しようとした瞬間、彼女の蹴りが顎に決まり、意識を失った。
教官が倒れる前に、シリルはさらに顔面に特大のパンチを叩き込んだ。教官は後ろに一回転し、地面に沈んだ。
「へへ、ちょろいぜ」
まるで喧嘩のような戦いぶりに、周りの生徒や訓練中の冒険者は呆然としていた。
シリルはその後、82匹のブラッドハウンドを単独討伐したことを評価され、2階級飛びで鉄等級に昇進した。
その後もシリルの暴走は止まらなかった。
シリルは、黙っていれば誰もが見惚れる金髪に翠の瞳を持つ美少女だ。
彼女は至る所で勧誘されたり、食事に誘われたり、声を掛けられ。
しかし汚い言葉で睨み返し、しつこい相手には手を出した。
そのため、喧嘩が絶えず、「暴走エルフ」と呼ばれるようになった。
ひと月が経ったある日、リーダーのトマスは困り果てた様子でシリルに説教を始めた。
「シリル……さん」
「さん付けはやめてよ。シリルでいい」
「ああ、シリル。すまないが、喧嘩はやめてくれ。特にギルドにいるときは」
「ええ……だって向こうが悪いんだもん。ボクのせいじゃない」
「そうかもしれないが、すぐに手を出すのは良くない。まずは話し合わないと……」
「わ、わかったよ」
シリルは納得していなかったが、一応了承した。
彼女の師であったガーランドは、シリルに基本的に甘かったが、訓練だけは厳しかった。35年間続けられた訓練の中で、シリルは手加減することを学ばなかった。
ガーランドが死んでからは弱い方が悪いという考えになったし、戦いが始まると周りのことなどどうでもよくなった。
さらに魔物を見ると、彼女の怒りが爆発し、狂暴化してしまった。
しかし、「双頭の青鷲」の仲間たちと共に過ごすことで、シリルの孤独感は和らぎ、気持ちは少しずつ落ち着きを取り戻していた。
彼女は、ここでの生活が徐々に気に入ってきており、できるだけ喧嘩をしないようにと心がけるようになった。
その後、街の人々も「暴走エルフ」にちょっかいを出さなくなり、シリルの喧嘩は減少した。
時折、他所から来た冒険者と喧嘩することはあったが、以前ほど頻繁ではなかった。
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