婚約破棄！ 野獣と化した令嬢

第三夜

ジジジジジジィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ！！

セミのなき声がうるさく響く中で計画は順次実行されていく……。

「じゃあ着替えよっか！」

「えっ、ここでですか？」

「いいえ、プールサイドでよ」

「ちょっと、外から丸見えじゃないですかそれ！？」

「まあ多少は良いじゃない？」

「無理無理無理ですぅ～！！」

顔を赤らめながら必死に首を横に振って言った。

「なんてね、もちろん冗談よ。わたしはここで着替えるけど恥ずかしいなら隣の寝室に入ってどうぞ。」

「んもぅ～、それじゃあ遠慮なくお借りして着替えてきますね。」

これから自分に何が起こるとも知らずに呑気なものである。まああんな無邪気で単純そうなところに惹かれたので

あろうな、きっと……