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体育祭後
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「よい、しょっと…!」
「おーご苦労さん」
あれから暫くして先生が後ろから近付いてきて、半分持ってくれた。
居たんですか!?と驚きの声を上げれば、お前気付かないんだもんなぁ、と呆れたように溜息を吐かれた。…なにゆえ。
「先生も酷いですよね」
「あん?」
「一緒に出てくれてもよかったのに、わざわざ後ろを歩いて俺の姿見て笑うなんて…」
ぶぅ、と頬を膨らませてちらりと先生を睨めば何がツボに入ったのか先生はブハッと吹き出した。
教室にいる生徒が何事かとこちらを見るので、なんでもないよと弱く笑みを返す。先生、みられてますよ。
ひとしきり笑って落ち着いたのか、はー面白ぇ…と呟いて俺を見る。
「別にお前の姿笑ってたわけじゃねーんだけどよぉ…」
「けど?」
「…似てたんだよなぁ」
「…似てた…?誰にですか…?」
なんだか優しい目で見つめられて居心地が悪い。
ここにいないようなものを見つめる目。も、もしかして…。
「せ、先生?」
「…っ…あーわりぃわりぃ。実家のな、ポチに似てたんだよ」
「ポチ…」
「おう、実家で飼ってるウサギの名前だ」
「うさぎ!?ポチなのに!?」
「?なんか変か?」
「変っていうか…」
じーっと俺を見つめて口を開かない先生にひらひらと手を振れば、はっと意識を戻して俺が似ているというものの名前を言った。
動物に似てるって!!?となったが、それ以前にうさぎにポチ…!?名前なんて人それぞれだけど、うさぎに…ポチ…。
思わず突っ込めばきょとんとした顔が返ってきた。
…先生、もしかして天然だったりするのかなぁ。
「…かわいい名前ですもんね」
「おう!そうだろ!あ、写真もあるぜ?」
「え!うさちゃんのですか!?見たいです!」
「おーちょっと待ってろー」
当たり障りのない答えを出せばにこーっと満面の笑みを浮かべられた。…無邪気な少年のようだ。
いそいそとスマホを取り出して写真を探す先生を前に、そわそわする俺。
動物ってすごくかわいいよね。存在が癒しでしかない。
猫さんも好きだけど、うさちゃんも大好き。ふわふわのもふもふだもんね。
「お、あったあった。こいつだよ」
「か、かわっ…!」
ほら、と渡されたスマホには野菜を食べる姿がおさめられていた。
思わず片手で口を押さえてスマホを見つめる。
おさえないと何かが口から出そうだった…。
「…はぁ…かわいい…いいなぁ…」
「はは、まぁ飼うなら卒業してから考えるこった」
「そうですねぇ…って、あ。もう授業始まりますよね?そろそろ座ります」
「もうそんな時間か。これ、助かった。ありがとな!」
「へへ、はぁーい」
ちょっと意地悪だけどなんだかんだいい先生だなぁ。
「次もよろしくな!」
…ちょっとじゃなくて、かなり、かもしれない。
「おーご苦労さん」
あれから暫くして先生が後ろから近付いてきて、半分持ってくれた。
居たんですか!?と驚きの声を上げれば、お前気付かないんだもんなぁ、と呆れたように溜息を吐かれた。…なにゆえ。
「先生も酷いですよね」
「あん?」
「一緒に出てくれてもよかったのに、わざわざ後ろを歩いて俺の姿見て笑うなんて…」
ぶぅ、と頬を膨らませてちらりと先生を睨めば何がツボに入ったのか先生はブハッと吹き出した。
教室にいる生徒が何事かとこちらを見るので、なんでもないよと弱く笑みを返す。先生、みられてますよ。
ひとしきり笑って落ち着いたのか、はー面白ぇ…と呟いて俺を見る。
「別にお前の姿笑ってたわけじゃねーんだけどよぉ…」
「けど?」
「…似てたんだよなぁ」
「…似てた…?誰にですか…?」
なんだか優しい目で見つめられて居心地が悪い。
ここにいないようなものを見つめる目。も、もしかして…。
「せ、先生?」
「…っ…あーわりぃわりぃ。実家のな、ポチに似てたんだよ」
「ポチ…」
「おう、実家で飼ってるウサギの名前だ」
「うさぎ!?ポチなのに!?」
「?なんか変か?」
「変っていうか…」
じーっと俺を見つめて口を開かない先生にひらひらと手を振れば、はっと意識を戻して俺が似ているというものの名前を言った。
動物に似てるって!!?となったが、それ以前にうさぎにポチ…!?名前なんて人それぞれだけど、うさぎに…ポチ…。
思わず突っ込めばきょとんとした顔が返ってきた。
…先生、もしかして天然だったりするのかなぁ。
「…かわいい名前ですもんね」
「おう!そうだろ!あ、写真もあるぜ?」
「え!うさちゃんのですか!?見たいです!」
「おーちょっと待ってろー」
当たり障りのない答えを出せばにこーっと満面の笑みを浮かべられた。…無邪気な少年のようだ。
いそいそとスマホを取り出して写真を探す先生を前に、そわそわする俺。
動物ってすごくかわいいよね。存在が癒しでしかない。
猫さんも好きだけど、うさちゃんも大好き。ふわふわのもふもふだもんね。
「お、あったあった。こいつだよ」
「か、かわっ…!」
ほら、と渡されたスマホには野菜を食べる姿がおさめられていた。
思わず片手で口を押さえてスマホを見つめる。
おさえないと何かが口から出そうだった…。
「…はぁ…かわいい…いいなぁ…」
「はは、まぁ飼うなら卒業してから考えるこった」
「そうですねぇ…って、あ。もう授業始まりますよね?そろそろ座ります」
「もうそんな時間か。これ、助かった。ありがとな!」
「へへ、はぁーい」
ちょっと意地悪だけどなんだかんだいい先生だなぁ。
「次もよろしくな!」
…ちょっとじゃなくて、かなり、かもしれない。
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