101 / 162
体育祭
42
しおりを挟む
「あーーーーつーーーーーいーーーー!!!!」
「本当だねぇ…京くん溶けちゃいそうだよ」
「めちゃくちゃ暑くない?もう俺こっから出たくないし、むしろ帰りたい…」
「…それは俺も同意だけど……、…ふふ」
「えーなぁに笑ってんのさ~」
「ん?…だって、ぁはっ…ごめ、…っ…」
でろーんと音がつきそうな程ダラけている京くんが面白くて、思わず笑うとジトーっと京くんが見てきた。
笑うのをやめようと思っても、うまく抑えられなくて段々ツボに入ってきてしまった。
俺、一回笑っちゃうと中々止められないんだよねぇ。
「こーら。何笑ってんの」
むに、と頬を掴まれて怒られた。
「いひゃぃ…」
「佳乃ちゃんが笑うから」
「ひふじん…」
「ふ、かーわいい」
むにむにと遊ばれるように触られて、阻止する手も構わずに気の済むまでむにむにされた。…うぅ、ほっぺ伸びてる…絶対伸びてる…。
さすさすと頬をさすっていると「ごめんね?そんなに痛かった?」と今度は優しく頬を撫でてくれる京くん。
…謝るならしないでほしいなぁ…。
なんて思いつつ「大丈夫だよ」と答えれば背後から、
「はぁいそこぉ~イチャつかなぁーい」
と声が上がり後ろにぐいっと引っ張られ、そこにはゆるふわくんがいて、そういえば同じテントで応援してたのかと思い出した。
だらぁーってなってる京くんが面白くて頭から抜けてたや。
っていうかイチャつく…?とは…?
きょとんとした顔でゆるふわくんを見つめる俺に「嘘でしょ…」と頭を抱えるゆるふわくんを見て「まじだよ」と真顔で答える京くん。
…ん?…また、俺何か変なこと言った…?
え、言ってない…よね?な、なにも、してない、もんね?
…へ?
何も状況のわかっていない俺。
頭を抱えるゆるふわくん。
真顔で遠くを見つめる京くん。
…そして、それを呆れた表情で眺めるあっくん。
と、見守るクラスメイト。
晴天の下、競技の選手以外の生徒が集まるテント。
応援の声が響くグラウンドで、何故か俺のクラスのテントだけは静かだった。
…応援、しよ?
***
くっ…自分の文才の無さに悔しさが募る…!!
9月初更新、結構すぎてからになってしまいました。すみません。
「本当だねぇ…京くん溶けちゃいそうだよ」
「めちゃくちゃ暑くない?もう俺こっから出たくないし、むしろ帰りたい…」
「…それは俺も同意だけど……、…ふふ」
「えーなぁに笑ってんのさ~」
「ん?…だって、ぁはっ…ごめ、…っ…」
でろーんと音がつきそうな程ダラけている京くんが面白くて、思わず笑うとジトーっと京くんが見てきた。
笑うのをやめようと思っても、うまく抑えられなくて段々ツボに入ってきてしまった。
俺、一回笑っちゃうと中々止められないんだよねぇ。
「こーら。何笑ってんの」
むに、と頬を掴まれて怒られた。
「いひゃぃ…」
「佳乃ちゃんが笑うから」
「ひふじん…」
「ふ、かーわいい」
むにむにと遊ばれるように触られて、阻止する手も構わずに気の済むまでむにむにされた。…うぅ、ほっぺ伸びてる…絶対伸びてる…。
さすさすと頬をさすっていると「ごめんね?そんなに痛かった?」と今度は優しく頬を撫でてくれる京くん。
…謝るならしないでほしいなぁ…。
なんて思いつつ「大丈夫だよ」と答えれば背後から、
「はぁいそこぉ~イチャつかなぁーい」
と声が上がり後ろにぐいっと引っ張られ、そこにはゆるふわくんがいて、そういえば同じテントで応援してたのかと思い出した。
だらぁーってなってる京くんが面白くて頭から抜けてたや。
っていうかイチャつく…?とは…?
きょとんとした顔でゆるふわくんを見つめる俺に「嘘でしょ…」と頭を抱えるゆるふわくんを見て「まじだよ」と真顔で答える京くん。
…ん?…また、俺何か変なこと言った…?
え、言ってない…よね?な、なにも、してない、もんね?
…へ?
何も状況のわかっていない俺。
頭を抱えるゆるふわくん。
真顔で遠くを見つめる京くん。
…そして、それを呆れた表情で眺めるあっくん。
と、見守るクラスメイト。
晴天の下、競技の選手以外の生徒が集まるテント。
応援の声が響くグラウンドで、何故か俺のクラスのテントだけは静かだった。
…応援、しよ?
***
くっ…自分の文才の無さに悔しさが募る…!!
9月初更新、結構すぎてからになってしまいました。すみません。
11
お気に入りに追加
798
あなたにおすすめの小説
ちょっと待ってもらっていいですか?とりあえず、10年ぐらい。
15
BL
頭、普通。顔、まぁまぁ(当社比)。性格、普通(?)。
毎日毎日普通の生活を送っていた俺。
朝目が覚めたら、そこは森でした。…は…?
気づいたらイケメンに囲まれ、求愛され…俺もうついていけねぇよ!!
ちょっと待ってくれ!お願いだから!あと10年ぐらい!!!
とっても普通(顔は普通ではない)な青年が突然トリップする話。
ここは、ゲームの世界。でも現実。強くてニューゲーム、不可。
総愛され。
いつになるかはわかりませんが、こっちはささっと物語を進めたい。です。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
消えたいと願ったら、猫になってました。
15
BL
親友に恋をした。
告げるつもりはなかったのにひょんなことからバレて、玉砕。
消えたい…そう呟いた時どこからか「おっけ〜」と呑気な声が聞こえてきて、え?と思った時には猫になっていた。
…え?
消えたいとは言ったけど猫になりたいなんて言ってません!
「大丈夫、戻る方法はあるから」
「それって?」
「それはーーー」
猫ライフ、満喫します。
こちら息抜きで書いているため、亀更新になります。
するっと終わる(かもしれない)予定です。
平凡な俺、何故かイケメンヤンキーのお気に入りです?!
彩ノ華
BL
ある事がきっかけでヤンキー(イケメン)に目をつけられた俺。
何をしても平凡な俺は、きっとパシリとして使われるのだろうと思っていたけど…!?
俺どうなっちゃうの~~ッ?!
イケメンヤンキー×平凡
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる