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「…か、翔琉…手、離さないの?」
「んー?なに、俺と手繋ぐの嫌なの?」
「ちがっ…!そういうわけじゃ、ないんだけど…」
「けど?」
ずっと手を離してくれない翔琉に困惑しながらも尋ねれば、何故か手を離すどころか強く握られて…ちょっと痛い。
っていうか、なんでそんなに聞いてくるの?これ、答えなきゃいけないよね…。
「…は、恥ずかしくて…」
「え?」
「て、手なんて滅多に繋がないじゃない…照れちゃうよ…」
「…」
今の僕は顔が真っ赤な自信がある。どうしてこんなこと言わせるのさ。
その顔を隠すように俯けば周りも静かになる。
…あぁ、僕はまた失敗してしまったのかな。
だんだん血の気が引くような感覚に陥る。
そんな時また新たな声がかかった。
「こーら。みんなして都取り囲んで何してんの。怖がってるよ」
あの人の声だ。その声に反応して顔を上げようとしたけど、その後翔琉と話始めたからタイミングを逃してまた俯く。
自己嫌悪に陥っていた僕にはその後の会話なんて入ってこなかった。
「あ、そーすけさん!違うっすよぉ…都が可愛すぎてみんな黙っちゃってんの。うける」
「てめっ…!それバラすなよ!っていうかお前もだろ!?」
「都が可愛いなんて俺は昔から知ってまーす」
「はいはい。そこまでにして、お前は都を離しなさい」
「嫌だね。そーすけさんになんか渡さないっすから」
「なんかってお前ね…」
段々意識がちゃんとしてきて、ぼーっとその会話に耳を立てる。
…仲、良さそうだなぁ。
ちらりと宗佑さんの顔を見れば、呆れていながらも楽しそうな、嬉しそうな顔をしていてやっぱり僕の胸はツキンと音を立てた。
何回見ても慣れないや。…それでも側を離れられない僕って、本当ダメなやつ。
はぁ…と思わずため息を吐けば宗佑さんに「都どうした?やっぱり翔琉は嫌か?」と意味のわからない事を聞かれて首を傾げつつも「翔琉は、僕の憧れ…なので、そんなことはないです、よ?」と答えた。
すると翔琉が嬉しそうに「都の憧れなの、俺!?まじで!?」と見えない尻尾が振られているように喜びの声をあげた。
「んー?なに、俺と手繋ぐの嫌なの?」
「ちがっ…!そういうわけじゃ、ないんだけど…」
「けど?」
ずっと手を離してくれない翔琉に困惑しながらも尋ねれば、何故か手を離すどころか強く握られて…ちょっと痛い。
っていうか、なんでそんなに聞いてくるの?これ、答えなきゃいけないよね…。
「…は、恥ずかしくて…」
「え?」
「て、手なんて滅多に繋がないじゃない…照れちゃうよ…」
「…」
今の僕は顔が真っ赤な自信がある。どうしてこんなこと言わせるのさ。
その顔を隠すように俯けば周りも静かになる。
…あぁ、僕はまた失敗してしまったのかな。
だんだん血の気が引くような感覚に陥る。
そんな時また新たな声がかかった。
「こーら。みんなして都取り囲んで何してんの。怖がってるよ」
あの人の声だ。その声に反応して顔を上げようとしたけど、その後翔琉と話始めたからタイミングを逃してまた俯く。
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「あ、そーすけさん!違うっすよぉ…都が可愛すぎてみんな黙っちゃってんの。うける」
「てめっ…!それバラすなよ!っていうかお前もだろ!?」
「都が可愛いなんて俺は昔から知ってまーす」
「はいはい。そこまでにして、お前は都を離しなさい」
「嫌だね。そーすけさんになんか渡さないっすから」
「なんかってお前ね…」
段々意識がちゃんとしてきて、ぼーっとその会話に耳を立てる。
…仲、良さそうだなぁ。
ちらりと宗佑さんの顔を見れば、呆れていながらも楽しそうな、嬉しそうな顔をしていてやっぱり僕の胸はツキンと音を立てた。
何回見ても慣れないや。…それでも側を離れられない僕って、本当ダメなやつ。
はぁ…と思わずため息を吐けば宗佑さんに「都どうした?やっぱり翔琉は嫌か?」と意味のわからない事を聞かれて首を傾げつつも「翔琉は、僕の憧れ…なので、そんなことはないです、よ?」と答えた。
すると翔琉が嬉しそうに「都の憧れなの、俺!?まじで!?」と見えない尻尾が振られているように喜びの声をあげた。
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