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オレ、お話をします。
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結局待てを解除する事なく数日が過ぎた。
あの新聞の反響はどうだったかというと、それはもう凄まじかった。
1つはチワワ達が直也を見ても分かりやすくアプローチをしかけなくなった事。
もう1つはオレに対して手紙やらを寄越す人間が減った事。
これが大部分を占めている気がする。
そして今、オレの目の前には礼のボスチワワが立っている。
また直也関連かなぁ…そんなに好きだったのか。なんだか申し訳ない事を前にしてしまった。
「あの…」
「え?あぁ…なぁに?」
「その……この間は、本当に、すみませんでした」
何か文句でも言われるのかと身構えていたらガバッと頭を下げられて拍子抜けした。
慌てて頭を上げさせると涙目で、オレを視界に入れた途端泣き始めたのでオレは取り敢えず頭を撫でてみる。
しゃくり上げながらボスチワワは必死に言葉を紡ぐ。
入学した頃から直也が好きだった。
けれど伝える手段を間違えてしまった。
そして神永くんを傷つける結果になってしまった。
本当に、本当にごめんなさい。
そう言ってまた泣き始めるものだからオレは参ってしまって頭を抱えた。
確かにボスチワワに対してオレはいい感情を抱いていなかったけど、オレの中ではもう終わってる事だし今更謝られても…そんな気持ちで。
なんて返せばいいのかなぁ…気にしてないよなんて嘘つくのもなぁ…。
「…チワワくんはさ」
突然オレがチワワと言ったものだからボスチワワは「チワ…?」と首を傾げた。しかしそれを気にする事なくオレはボスチワワに言う。
「直也の事はなんで…好きになったの?」
「ぇ…?」
「あ、いきなりでごめんね。…ちょっと、気になって」
「……最初は、凄く、怖くて…絶対に近寄りたくないって思ってたんです。…けど…」
「うん」
「…ぼ、僕…こんなんだから、……っ…おそっ襲われた事があって…!」
「…うん」
「未遂で、済んだんですけどっ……その時助けてくれたのが、楢原くんで…多分、覚えてないと思うんです。…でも、僕が助かったのは事実だから……好きになったのは、その時、です……僕にとっては、ヒーロー…です」
「…そっか……ごめんね、思い出したくない事思い出させちゃったよね」
ボスチワワは本当に女の子みたいな見た目をしているし、細っこい。喧嘩慣れなんてしてないだろうし、組み敷けると思われて襲われたんだろう。クズだな。
ああでも、直也はきっと覚えている。確かにおばかちゃんだけど、それを忘れる人間ではない。きっと。
「…チワワくん。……君の、ヒーローを奪ってしまって、ごめんなさい」
「えっ!?」
「……本当は、直也にはチワワくんみたいな子がお似合いなんだろうね」
守ってあげたくなるような、そんなかわいい子が。
**
改めて読み返すと誤字脱字多くて笑ってしまうんですが、なんで気づかないんでしょうね…。
あの新聞の反響はどうだったかというと、それはもう凄まじかった。
1つはチワワ達が直也を見ても分かりやすくアプローチをしかけなくなった事。
もう1つはオレに対して手紙やらを寄越す人間が減った事。
これが大部分を占めている気がする。
そして今、オレの目の前には礼のボスチワワが立っている。
また直也関連かなぁ…そんなに好きだったのか。なんだか申し訳ない事を前にしてしまった。
「あの…」
「え?あぁ…なぁに?」
「その……この間は、本当に、すみませんでした」
何か文句でも言われるのかと身構えていたらガバッと頭を下げられて拍子抜けした。
慌てて頭を上げさせると涙目で、オレを視界に入れた途端泣き始めたのでオレは取り敢えず頭を撫でてみる。
しゃくり上げながらボスチワワは必死に言葉を紡ぐ。
入学した頃から直也が好きだった。
けれど伝える手段を間違えてしまった。
そして神永くんを傷つける結果になってしまった。
本当に、本当にごめんなさい。
そう言ってまた泣き始めるものだからオレは参ってしまって頭を抱えた。
確かにボスチワワに対してオレはいい感情を抱いていなかったけど、オレの中ではもう終わってる事だし今更謝られても…そんな気持ちで。
なんて返せばいいのかなぁ…気にしてないよなんて嘘つくのもなぁ…。
「…チワワくんはさ」
突然オレがチワワと言ったものだからボスチワワは「チワ…?」と首を傾げた。しかしそれを気にする事なくオレはボスチワワに言う。
「直也の事はなんで…好きになったの?」
「ぇ…?」
「あ、いきなりでごめんね。…ちょっと、気になって」
「……最初は、凄く、怖くて…絶対に近寄りたくないって思ってたんです。…けど…」
「うん」
「…ぼ、僕…こんなんだから、……っ…おそっ襲われた事があって…!」
「…うん」
「未遂で、済んだんですけどっ……その時助けてくれたのが、楢原くんで…多分、覚えてないと思うんです。…でも、僕が助かったのは事実だから……好きになったのは、その時、です……僕にとっては、ヒーロー…です」
「…そっか……ごめんね、思い出したくない事思い出させちゃったよね」
ボスチワワは本当に女の子みたいな見た目をしているし、細っこい。喧嘩慣れなんてしてないだろうし、組み敷けると思われて襲われたんだろう。クズだな。
ああでも、直也はきっと覚えている。確かにおばかちゃんだけど、それを忘れる人間ではない。きっと。
「…チワワくん。……君の、ヒーローを奪ってしまって、ごめんなさい」
「えっ!?」
「……本当は、直也にはチワワくんみたいな子がお似合いなんだろうね」
守ってあげたくなるような、そんなかわいい子が。
**
改めて読み返すと誤字脱字多くて笑ってしまうんですが、なんで気づかないんでしょうね…。
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