ヤンキーに飽きたので真面目に生きることにしました

オレ、やっぱ無理。

そんな噂が出て数日後、とうとうオレが真面目ちゃんをやめる覚悟をする出来事が起きた。
相変わらず学校内では会話しないオレ達だったが寮では毎日どちらかの部屋で過ごしていた。

楢原に「悪ぃけど、俺帰るのちょっと遅くなるわ」と疲れた顔で言われ先生にでも呼び出されたのかなと特に気に留めることもなく了承した、その日。

いつもはしない忘れ物をしてしまい、面倒だなぁと思いつつ変装も解いてなかったのでまた学校へと戻って教室の扉へと手をかけた時、中から話し声が聞こえてきた。
…揉めてる？

ひょこっと窓から顔を出して中を覗けば小柄な生徒と楢原がいた。
…楢原何してんの？

オレが見ていることに気がついていないのか楢原は小柄な生徒に何か話し続けている。
んーーーーあ、耳近付けたら聞こえるかも…？
盗み聞きは良くないと思いつつ扉に耳を近づける。

「…だから、無理だつってんだろ」
「どうしてですか！？」
「どうしてでもだ。俺は付き合ってる奴がいる、以上」
「…っ…で、でも、そんな人見かけたことないです！」
「るせぇな…お前が見たことねーだけだろ」

…楢原ガチ切れ3秒前って感じだけど大丈夫…？殴らない…？
オレと無駄な喧嘩はしない、人を殴らないって約束してるし大丈夫だよね？

ハラハラドキドキしながら見守っていると突然声がしなくなり不思議に思い再度覗けば…。

「…え」

楢原と見知らぬ生徒が、キスをしていた。

余りの衝撃に、躓いただけだとか無理矢理されたんだとかそんな考えは思い浮かばず、

やっぱり。

とそんな思いしか出てこなかった。










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スマホ復活しました！！！！
こんなに反応が早いスマホ久しぶりだ～。