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オレ、形から入る。
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そしてやってきた転校初日。
…なんて省略してっけどあの後めっちゃくちゃ大変だったんだぜ。
主に形から入るための準備が。ま、でも間に合ったし完璧だ。
学校では完璧な真面目ちゃんを演じてやるんだ。勉強もまあ頑張ったおかけで寮も一人部屋だし、部屋でしか息抜き出来ねぇけど。
マイマザーがオレが寮に入るの最後まで反対してたからそんなに寂しいのかと思ったらオレが一人で生活出来る気がしないって、オレにしつれーじゃねー?
確かに料理なんてしたことねーけど、なんとかなるだろ。多分。知らんけど。
てかこの学校広すぎん?
職員室ってどこだよ。
職員室と書かれた部屋を目指して廊下を歩くもそれらしき部屋が見当たらずうろうろと校舎内を練り歩く。
「お、第一村人はっけーん」
やっとこさ生徒を発見し、とことこと近付いて「すみませーん」と声をかけた。
相手は初めて見るオレを怪訝そうに見たが「…なんだ」と話を聞いてくれる辺り多分いい奴。
「職員室ってどこですか?」
「…この道を真っ直ぐ歩いて行けば着く」
「なんだ、近かったのか…ありがとうございます」
諦めずに歩けばよかったぜ。
ぺこっと頭を下げて足早に去る。最後まで変な顔で見られたけどなんだってんだ。
ガラッ
「失礼します」
「おーやっと来たかー待ちくたびれたぞ」
「…この学校は広いですねぇ」
「……ああ、そうか。俺も麻痺してるみたいだ。そうだよな、むしろここに着けたことを褒めるべきだったわ」
「いえ、大丈夫ですよ」
遠回しに嫌味を言えば少し間が空いた後教師は罰が悪そうに謝った。
いいんだぜ。なんたってオレは真面目ちゃんだからな、心も広くいこーぜ。
「よし、じゃあお前のクラスまで行くか」
「はい」
教師の後ろをついて歩けば突然振り替えられ「にしても…」とじろじろと見られイラッとしたがそれを表に出さず、「なんでしょう?」と首を傾げた。
「…いや、なんでも…あ、つ、ついたぞ」
「…?」
「先に俺が入るから呼んだら入ってきてくれ。あいつらうるせーから」
「…はい」
そう言って教師は先に入って行くわ
「あ、せんせー!今日転校生くるんでしょ!?」
「おーそうだなー。もうそこにいるぞ。だから静かにしてくれ」
「なんだよー!もったいぶんなって!」
「勿体ぶってはねぇ。いいから静かに」
…これ、入ってもいいのかなぁ…。オレやってけるかな。
「…駄目だ、ラチがあかねぇ。神永ー入って大丈夫だぞー」
えぇ、やだぁ…。
ちょっとだけ反抗して入らずに待ってみる。すると、いつまでも入ってこないオレに痺れを切らしたのか教師が扉を開けて「気持ちはわかるが、頼む」と言ってきた。
…なんかちょっとかわいそうだし、入ろう。
ざわざわと騒がしい教室へと足を踏み入れれば一瞬にして静かになった。
そして、静かになった教室に誰が呟いたのか
「…絶滅危惧種…?」
と響き、オレは訳がわからず首を傾げたのだった。
…なんて省略してっけどあの後めっちゃくちゃ大変だったんだぜ。
主に形から入るための準備が。ま、でも間に合ったし完璧だ。
学校では完璧な真面目ちゃんを演じてやるんだ。勉強もまあ頑張ったおかけで寮も一人部屋だし、部屋でしか息抜き出来ねぇけど。
マイマザーがオレが寮に入るの最後まで反対してたからそんなに寂しいのかと思ったらオレが一人で生活出来る気がしないって、オレにしつれーじゃねー?
確かに料理なんてしたことねーけど、なんとかなるだろ。多分。知らんけど。
てかこの学校広すぎん?
職員室ってどこだよ。
職員室と書かれた部屋を目指して廊下を歩くもそれらしき部屋が見当たらずうろうろと校舎内を練り歩く。
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相手は初めて見るオレを怪訝そうに見たが「…なんだ」と話を聞いてくれる辺り多分いい奴。
「職員室ってどこですか?」
「…この道を真っ直ぐ歩いて行けば着く」
「なんだ、近かったのか…ありがとうございます」
諦めずに歩けばよかったぜ。
ぺこっと頭を下げて足早に去る。最後まで変な顔で見られたけどなんだってんだ。
ガラッ
「失礼します」
「おーやっと来たかー待ちくたびれたぞ」
「…この学校は広いですねぇ」
「……ああ、そうか。俺も麻痺してるみたいだ。そうだよな、むしろここに着けたことを褒めるべきだったわ」
「いえ、大丈夫ですよ」
遠回しに嫌味を言えば少し間が空いた後教師は罰が悪そうに謝った。
いいんだぜ。なんたってオレは真面目ちゃんだからな、心も広くいこーぜ。
「よし、じゃあお前のクラスまで行くか」
「はい」
教師の後ろをついて歩けば突然振り替えられ「にしても…」とじろじろと見られイラッとしたがそれを表に出さず、「なんでしょう?」と首を傾げた。
「…いや、なんでも…あ、つ、ついたぞ」
「…?」
「先に俺が入るから呼んだら入ってきてくれ。あいつらうるせーから」
「…はい」
そう言って教師は先に入って行くわ
「あ、せんせー!今日転校生くるんでしょ!?」
「おーそうだなー。もうそこにいるぞ。だから静かにしてくれ」
「なんだよー!もったいぶんなって!」
「勿体ぶってはねぇ。いいから静かに」
…これ、入ってもいいのかなぁ…。オレやってけるかな。
「…駄目だ、ラチがあかねぇ。神永ー入って大丈夫だぞー」
えぇ、やだぁ…。
ちょっとだけ反抗して入らずに待ってみる。すると、いつまでも入ってこないオレに痺れを切らしたのか教師が扉を開けて「気持ちはわかるが、頼む」と言ってきた。
…なんかちょっとかわいそうだし、入ろう。
ざわざわと騒がしい教室へと足を踏み入れれば一瞬にして静かになった。
そして、静かになった教室に誰が呟いたのか
「…絶滅危惧種…?」
と響き、オレは訳がわからず首を傾げたのだった。
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