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本編
捜索
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まずは、周辺を丁寧に捜索していく。
「ナタリー?どこにいるの?」
ここにはいないようだった。続く前のコンテナのような車両に移動しようと扉を開ける。
車両の連結部分はあるものの足場はなく、扉を開けるためのレバーがあるだけだった。
連結部分の上に飛び乗り、レバーに捕まる。レバーを上に開けると、コンテナが手前に開いた。慌てて、後ろのコックピットに戻る。
もう一度、連結部分に足をかけ、今度はコンテナの中に飛び込む。上手く着地出来ず、肩から地面に着地した。
中を見回すと、大量の木箱と頑丈な麻の袋があった。
手前の麻の袋の中を開けてみると、白い粉が大量に入っていた。
(小麦粉かな…?)
人がいないことを確認して、ナタリーの名前を呼びながら捜索を続ける。麻の袋も木箱も一人の女の子が入れそうな位に大きく、一つ一つ開けて確認する。
列車に続くコンテナはまだいくつもあり、あまり時間をかけてもいられなかった。
ナタリーの名前を呼ぶが、眠らされている可能性もあり、不安が募る。
コンテナ一つを確認し終わった辺りで、停まっていた列車が動き始めた。
(まずい…。列車が動き始めると移動出来ない!!)
開けたコンテナの扉から空をみると、日が傾き始めていた。
国境を抜けるまで残りあと5日。
魔女の情報が正しかったら停車する駅はあと3つ。
「ナタリー?どこにいるの?」
ここにはいないようだった。続く前のコンテナのような車両に移動しようと扉を開ける。
車両の連結部分はあるものの足場はなく、扉を開けるためのレバーがあるだけだった。
連結部分の上に飛び乗り、レバーに捕まる。レバーを上に開けると、コンテナが手前に開いた。慌てて、後ろのコックピットに戻る。
もう一度、連結部分に足をかけ、今度はコンテナの中に飛び込む。上手く着地出来ず、肩から地面に着地した。
中を見回すと、大量の木箱と頑丈な麻の袋があった。
手前の麻の袋の中を開けてみると、白い粉が大量に入っていた。
(小麦粉かな…?)
人がいないことを確認して、ナタリーの名前を呼びながら捜索を続ける。麻の袋も木箱も一人の女の子が入れそうな位に大きく、一つ一つ開けて確認する。
列車に続くコンテナはまだいくつもあり、あまり時間をかけてもいられなかった。
ナタリーの名前を呼ぶが、眠らされている可能性もあり、不安が募る。
コンテナ一つを確認し終わった辺りで、停まっていた列車が動き始めた。
(まずい…。列車が動き始めると移動出来ない!!)
開けたコンテナの扉から空をみると、日が傾き始めていた。
国境を抜けるまで残りあと5日。
魔女の情報が正しかったら停車する駅はあと3つ。
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