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最終章 君を見たれば、優しき喜び
さよならアルトゥーラ
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最終章 君を見たれば、優しき喜び
一、 アルトゥーラとの別れ
フリーダとハインツェ王子との婚約は破棄となり、オーガスト皇帝陛下がそれをスフィーダの国に伝えた。
やがて、時は過ぎ、一か月ほどして、ある日、暑い夏の日、ガーレフ皇国に、3体のドラゴンが飛翔してきた。
ここら辺では見ることのない、珍しい生き物に、みんなが目を丸くする。
クロードがドラゴンとの応対役を務めた。
「久しぶり、メダリオン」と、クロードが一体のドラゴンに親し気に話しかける。
「皆さん、このお二方が、シュリンカ君のご両親です。賊に押し入られ、大事な卵を盗まれ、大変落ち込まれていらっしゃいました」
クロードがわきによけ、二頭のドラゴンを紹介する。
「向かって右から、ゴルバートフさんと、サーリーフさんです。シュリンカ君のご両親です。性別は、卵の時点でご存じでした」
《みなさん、こんにちは。ええと、あなたが、卵を保護してくださったという、フリーダ姫でいらっしゃいますか?》と、サーリーフが言う。
「はい、お目に書かれて光栄です、ドラゴンの、ええと、サーリーフさん!フリーダと申します。シュリンカ君の餌代などを担当しておりました」
《息子がお世話になりました。夫と一緒に泣き暮らしておりました。本当に感謝申し上げます、第三皇女さま》
「とんでもございません。それに、卵を最初に助け出してくれたのは、このアッシュ・ディ・ルーナ殿です」と、フリーダがアッシュを紹介する。
アッシュが一礼し、
「母君、あえて光栄です、アッシュと申します。一介の魔法剣士です」
《あら、でも、大賢者様から聞いてるけど、世界を救うキーになる、クロード様の後継者の一人なんでしょ?》」
それを聞いて、アッシュが苦笑いする。
「はい、たしかに、それを伺いますと、ただの一介の魔法剣士とは言えないかもしれません」と、アッシュが笑いながら答える。
《私からも、お礼を言わせてほしい》と、シュリンカの父親である、ゴルバートフが言った。
《フリーダ姫、アッシュ殿、本当にこの度は息子がお世話になりました。わたくし共夫婦は、まだ200歳ぐらいでして、若い方の夫婦です。》
「お目に書かれて光栄です、ドラゴン様」と、フリーダ。
「わたくしも、聖なる伝説のドラゴンのお世話をさせていただきました。このたびは、シュリンカ君のお力になれて、光栄です」
《たしか、あなた方はシュリンカのことをアルトゥーラ、高地という意味でそう名付けてらっしゃったのですよね》と、ゴルバートフ。
「ええ、恐れながら、勝手に名前を付けておりました。申し訳ありません」と、フリーダが言う。
《実は、この子・・・・・シュリンカも、その名前を気に入っておりまして、シュリンカ・アルトゥーラ、という複合体の名前にすることも考えました》
「まあ」と、フリーダ。
《詩的にも、きちんと意味をなすので、高地にそびえる月桂樹、という意味で、シュリンカ・アルトゥーラと名付けようと思っております》と、ゴルバートフが微笑む。少なくとも、フリーダにはドラゴンが微笑んだように見えた。
「ありがとうございます、ゴルバートフさん」
《こちらこそ》
そういうわけで、気球のゴンドラのような大きなバスケットに、シュリンカは入れられ、それをメダリオンがひもで結び、吊り下げて運ぶことになった。
《では、大賢者様も、またドラゴンの里に寄ってください。みなさまも、どうぞお元気で》と、メダリオンが一礼する。
手を振るフリーダたちをよそに、3頭のドラゴンは飛び去って行った。
「行っちゃったわね」と言って、手を最後まで降り続け、フリーダは片目に涙をキラリと光らせ、手でそれをぬぐった。
「そうですね、姫君。でも、これで、シュリンカは必ず幸せになれるでしょう」と、アッシュ。
「お幸せになるのは、次はフリーダ姫様の番ですよ、姫」と、クロードが微笑む。
「結婚式も、内々で計画していると、皇帝陛下がおっしゃっておられました。皇帝陛下は、たいそうアッシュ殿をお気に入りのご様子で」
「それは光栄なこと」と、アッシュが手を胸に当てる。
「まぁまぁ、これは大変な恋愛事ね」と、リディがミュリエルにこっそり囁き、微笑む。
「でも、これで姫様がお幸せになれるのなら」と言って、二人は微笑む。
「アルトゥーラ、姫君の名づけは、無駄ではなかった、ということでしょう」とだけ、アッシュが言った。
「そうね、アッシュ。それと・・・・」
そういって、フリーダはアッシュの方を向いた。
フリーダが、アッシュの手を握る。
「これからは、あなたが私の伴侶です。どんなにつらい時も、悲しい時も、そして嬉しいことや楽しいことがあっても、そばにいてね、私の騎士さん」
「――はい、姫君!」と言って、アッシュが胸元から小瓶を取りだす。
「……それは?」と、フリーダ。
「最初お会いしたとき、その美しい薄青色の御髪を一本、頂きました。今でも、姫君に忠誠を尽くす証として、持っております」
「アッシュ!」
「姫君、愛しております」そういって、みんなの前で、アッシュ・ディ・ルーナは、フリーダの口に少しかがんでキスをした。
「もうプチ結婚式ね」と、ドロテがリディに言う。
「姫様、素敵です!」と、ドロテたち3人が言う。
「確かに、幸せムード満点だけど、その前に、アッシュはクロード大賢者様に選ばれた後継者の一人だもの、これからの旅が大事なのよね。そのことも考えなければ」と、フリーダが言って、クロードの方を向いた時には、大賢者はすでにその場を立ち去っていた。皇帝陛下のところにでも行っているのだろうか。
「姫君、旅の話ですが……」と、アッシュ。
「大賢者様によれば、5年以上は時間があるとのことで、目的地に着くまでは、新婚旅行もかねて行ったらいいと思う、とおっしゃっておられました。姫君としてはどうでしょうか?」
「まぁ!そうね、結婚したら、新婚旅行も必要ね!」
「そ、そうですね、姫君」と言って、アッシュは右手の人差し指で頬をかく。ちょっと恥ずかしそうだ。
一、 アルトゥーラとの別れ
フリーダとハインツェ王子との婚約は破棄となり、オーガスト皇帝陛下がそれをスフィーダの国に伝えた。
やがて、時は過ぎ、一か月ほどして、ある日、暑い夏の日、ガーレフ皇国に、3体のドラゴンが飛翔してきた。
ここら辺では見ることのない、珍しい生き物に、みんなが目を丸くする。
クロードがドラゴンとの応対役を務めた。
「久しぶり、メダリオン」と、クロードが一体のドラゴンに親し気に話しかける。
「皆さん、このお二方が、シュリンカ君のご両親です。賊に押し入られ、大事な卵を盗まれ、大変落ち込まれていらっしゃいました」
クロードがわきによけ、二頭のドラゴンを紹介する。
「向かって右から、ゴルバートフさんと、サーリーフさんです。シュリンカ君のご両親です。性別は、卵の時点でご存じでした」
《みなさん、こんにちは。ええと、あなたが、卵を保護してくださったという、フリーダ姫でいらっしゃいますか?》と、サーリーフが言う。
「はい、お目に書かれて光栄です、ドラゴンの、ええと、サーリーフさん!フリーダと申します。シュリンカ君の餌代などを担当しておりました」
《息子がお世話になりました。夫と一緒に泣き暮らしておりました。本当に感謝申し上げます、第三皇女さま》
「とんでもございません。それに、卵を最初に助け出してくれたのは、このアッシュ・ディ・ルーナ殿です」と、フリーダがアッシュを紹介する。
アッシュが一礼し、
「母君、あえて光栄です、アッシュと申します。一介の魔法剣士です」
《あら、でも、大賢者様から聞いてるけど、世界を救うキーになる、クロード様の後継者の一人なんでしょ?》」
それを聞いて、アッシュが苦笑いする。
「はい、たしかに、それを伺いますと、ただの一介の魔法剣士とは言えないかもしれません」と、アッシュが笑いながら答える。
《私からも、お礼を言わせてほしい》と、シュリンカの父親である、ゴルバートフが言った。
《フリーダ姫、アッシュ殿、本当にこの度は息子がお世話になりました。わたくし共夫婦は、まだ200歳ぐらいでして、若い方の夫婦です。》
「お目に書かれて光栄です、ドラゴン様」と、フリーダ。
「わたくしも、聖なる伝説のドラゴンのお世話をさせていただきました。このたびは、シュリンカ君のお力になれて、光栄です」
《たしか、あなた方はシュリンカのことをアルトゥーラ、高地という意味でそう名付けてらっしゃったのですよね》と、ゴルバートフ。
「ええ、恐れながら、勝手に名前を付けておりました。申し訳ありません」と、フリーダが言う。
《実は、この子・・・・・シュリンカも、その名前を気に入っておりまして、シュリンカ・アルトゥーラ、という複合体の名前にすることも考えました》
「まあ」と、フリーダ。
《詩的にも、きちんと意味をなすので、高地にそびえる月桂樹、という意味で、シュリンカ・アルトゥーラと名付けようと思っております》と、ゴルバートフが微笑む。少なくとも、フリーダにはドラゴンが微笑んだように見えた。
「ありがとうございます、ゴルバートフさん」
《こちらこそ》
そういうわけで、気球のゴンドラのような大きなバスケットに、シュリンカは入れられ、それをメダリオンがひもで結び、吊り下げて運ぶことになった。
《では、大賢者様も、またドラゴンの里に寄ってください。みなさまも、どうぞお元気で》と、メダリオンが一礼する。
手を振るフリーダたちをよそに、3頭のドラゴンは飛び去って行った。
「行っちゃったわね」と言って、手を最後まで降り続け、フリーダは片目に涙をキラリと光らせ、手でそれをぬぐった。
「そうですね、姫君。でも、これで、シュリンカは必ず幸せになれるでしょう」と、アッシュ。
「お幸せになるのは、次はフリーダ姫様の番ですよ、姫」と、クロードが微笑む。
「結婚式も、内々で計画していると、皇帝陛下がおっしゃっておられました。皇帝陛下は、たいそうアッシュ殿をお気に入りのご様子で」
「それは光栄なこと」と、アッシュが手を胸に当てる。
「まぁまぁ、これは大変な恋愛事ね」と、リディがミュリエルにこっそり囁き、微笑む。
「でも、これで姫様がお幸せになれるのなら」と言って、二人は微笑む。
「アルトゥーラ、姫君の名づけは、無駄ではなかった、ということでしょう」とだけ、アッシュが言った。
「そうね、アッシュ。それと・・・・」
そういって、フリーダはアッシュの方を向いた。
フリーダが、アッシュの手を握る。
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「――はい、姫君!」と言って、アッシュが胸元から小瓶を取りだす。
「……それは?」と、フリーダ。
「最初お会いしたとき、その美しい薄青色の御髪を一本、頂きました。今でも、姫君に忠誠を尽くす証として、持っております」
「アッシュ!」
「姫君、愛しております」そういって、みんなの前で、アッシュ・ディ・ルーナは、フリーダの口に少しかがんでキスをした。
「もうプチ結婚式ね」と、ドロテがリディに言う。
「姫様、素敵です!」と、ドロテたち3人が言う。
「確かに、幸せムード満点だけど、その前に、アッシュはクロード大賢者様に選ばれた後継者の一人だもの、これからの旅が大事なのよね。そのことも考えなければ」と、フリーダが言って、クロードの方を向いた時には、大賢者はすでにその場を立ち去っていた。皇帝陛下のところにでも行っているのだろうか。
「姫君、旅の話ですが……」と、アッシュ。
「大賢者様によれば、5年以上は時間があるとのことで、目的地に着くまでは、新婚旅行もかねて行ったらいいと思う、とおっしゃっておられました。姫君としてはどうでしょうか?」
「まぁ!そうね、結婚したら、新婚旅行も必要ね!」
「そ、そうですね、姫君」と言って、アッシュは右手の人差し指で頬をかく。ちょっと恥ずかしそうだ。
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