雪白のプラチナホワイト ~テレージア~

リラの国出身の、白い肌・金髪碧眼を持つ少女テレージアは、貧しい家の出の長女で、弟や妹の学費を稼ぐため、医療魔術師となり、メルバーンの国に働きに出ていた。テレージアは、聖フェーメ団という魔法ギルドに入り、そこで働きはじめ、ギルドのつわもの・パトリックと、彼と親しいローレライと出会う。やがて、テレージアとパトリックは愛し合い、恋人同士となる。しかし、数年がたち、二人が婚約し始めたころ、戦争を防ぐためのギルドの任務で、テレージアは矢傷を負い、パトリックも重傷を負う。テレージアは、傷の処置が遅れたのもあり、出産できない体になり、「私はパトリックにはふさわしくない」と言って、ギルドを去り、リラの国へ戻ってしまう。
 ローレライは、テレージアのことを気にかけ、メルバーンに戻ってこないか、と手紙を送り続け、テレージアの家に仕送りも続ける。しかし、テレージアからの返事は来ないまま。5年後、なんととある日、ついにテレージアからの返事が来る。彼女は、故郷で医者として暮らしているという。ローレライは、パトリックにもこのことを話し、単独でリラの国に住むテレージアのもとへと向かう。そして、思いを告げたローレライとテレージアもまた、結ばれる。
 ローレライの説得で、メルバーンの国へ戻ったテレージアは、パトリックとも再会し、パトリックとローレライ二人との結婚式を挙げる。しかし、その後、冥王ハデスによる世界決戦が勃発し、パトリックとローレライは、ギルドを抜け、民衆を守るよりも、(世界を裏切ってでも)、テレージアを守ると決意し、なんとか生き残ろうと戦いを試みる。
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