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第一章 ジゼルとヨハン
ケルビム・サリュ
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「今回の報酬で、先月生まれた弟におもちゃを買ってやろうと思ってる。母さんにも、プレゼント贈ろうかな、って。ヨハンは、どう思ってる?」と、ディートヘルムが嬉しそうに言う。
「ん?ああ、俺ね……俺には、ジゼルちゃんしかいねぇから……家族も、兄妹も」
そう言って、ギルドからの帰り道、ヨハンは空を見上げた。
「そういうんじゃなくて……何を買うか、って話だよ」
「うーん、3割ほど使ったら、あとは貯金かな」
「そうか、お前は偉いな、ヨハンネス」
「あんがとよ」
そう言って、ヨハンはネクタイを締め直した。ジャケットを着直す。
「俺は大聖堂に寄って行って、ジゼルに会ってくる。じゃあな、また火曜日に、ディートヘルム!」
そういって、ヨハンネスは手を振って駆けだし、ディートヘルムと別れた。
「相変わらず、妹さん一筋だなぁ……」と、町中どこからでも見渡せる、空までのびるかのように見える大聖堂を見上げて、ディートヘルムは呟いた。
(ジゼルちゃん……ジゼルちゃん……ジゼル……!!)
と、走り出すたびに、ヨハンは胸の高鳴りを抑えられなかった。
ひとっ走りして、大聖堂のふもとにたどり着いたヨハンは、入り口からドアをキシ……と押して入った。
サン・ミシェル大聖堂だ。高い天井まで伸びるステンドグラスのアートが、美しく陽光を受けてきらめく。
「お兄ちゃん!」と、祭壇の中、司祭様から祝福を受けて、十字架の神に向かって祈っている少女……彼の愛妹であるジゼルが、後ろを振り向いて小さく叫んだ。
司祭様が、「行っておいで」と優しく言うので、ジゼルはお祈りをやめて、少し息を切らしているヨハンのもとに駆けだした。
「ジゼル!!」と言って、兄妹二人は抱き合った。
「今日もいい子にしてたか、ジゼル?仕事の方はどうだった?」
「刺繍に取り掛かっているのだけれど、前作ったハンカチの刺繍、売れ行きがよかったみたい」と、ジゼルが微笑む。
「そうか、それはよかった」
「お兄ちゃん、今日は怪我してない?大丈夫だった?」
「ん?オレ?ああ、ちょっと、打撲があるけど別に……」
そういって、少し赤面しておろおろし始めるヨハンをよそに、ジゼルは兄の上着を脱がそうとした。
「お兄ちゃん、見せて。私、治すわ」
「ジ、ジゼルちゃん……分かったよ、自分で脱ぐから」と言って、慌ててヨハンは上着を脱いだ。
司祭様と、数人のシスターたちが、心配して駆け寄ってくる。
よく見れば、ヨハンネスの右腕の上腕部、および肋骨当たりにも、紫色のあざが複数個所あった。
「お兄ちゃん、骨折はしてないみたいだけど……。今日、誰かと戦ったの?」と、ジゼルが心配そうに言う。
「ああ、そうなんだ、ジゼル。町に貴族さんの娘さんが人さらいにあってな。その悪玉グループとドンパチしたの。お兄ちゃん」
「さすがお兄ちゃん!人質さんを助けたのね!」
「ああ、そんなところ。ジゼルちゃん」
「待ってて、お兄ちゃん」と言って、ジゼルが自分の長袖の服をまくって、治療を始めた。
「智天使・救済」
そうジゼルが言って手をかざすと、あたたかな黄色い光がヨハンの傷のあたりの上にふりそそいだ。
ヨハンは、温かい、心地よい力が自分の体の傷口に注ぎ込まれるのを感じた。
数秒して、紫色のあざが消えていく。
「いいですよ、ジゼル、その調子!」と、ジゼルの医療魔法の先生であるシスターたちが囁く。
「ってっ……」と、痛みに顔をしかめていたヨハンも、次第に表情がやわらぐ。
「ありがとう、ジゼルちゃん」と、治療が終わり、上着を着ながら、ヨハンがにっこり微笑んで言った。
「良い妹さんをお持ちですね」と、3~40代の司祭様がヨハンに言う。
「ええ、司祭様。いつも妹がお世話になっています」
「いいんだよ、ヨハン君。兄妹、いつまでも仲良くね」
そのあと、会衆席の一つの椅子に座り、聖書を開いたヨハンネスのもとに、祭壇でシスターたちと祈りを捧げるジゼルの声が聞こえてきた。
「正しさを守ってくださる神、
わたしの叫びにこたえ、
悩みのなかにも憩いを与え、
わたしをあわれみ、心に留めてください。
人よ、いつまで心を閉ざし、
むなしいことを追い、見せかけを求めるのか。
神はわたしを選び、ご自分のものとされた。
神はわたしの叫びに耳を傾けてくださる。
神をおそれ、罪を犯すな。
床の上で静かに心を調べよ。
正しいいけにえをささげ、
神により頼め。」
ジゼルとシスターたちは、ともに祭壇の十字架に向かって跪き、祈りの言葉を唱える。
(ふーん、ジゼルちゃん、この前までは聖書を見ながら言っていたのに、今は暗記してるのな)と、ヨハンが気ままに思う。
しばらくし、思うままにジゼルが祈祷をした後、兄妹は司祭様とシスターたちにお礼を言って、教会を去ることにした。
「ジゼル、もしかして今日もあのペンダントを……?」
帰り際に、手を握って帰るのだが、手を握りながら、ヨハンがジゼルに問う。
「ん?ああ、俺ね……俺には、ジゼルちゃんしかいねぇから……家族も、兄妹も」
そう言って、ギルドからの帰り道、ヨハンは空を見上げた。
「そういうんじゃなくて……何を買うか、って話だよ」
「うーん、3割ほど使ったら、あとは貯金かな」
「そうか、お前は偉いな、ヨハンネス」
「あんがとよ」
そう言って、ヨハンはネクタイを締め直した。ジャケットを着直す。
「俺は大聖堂に寄って行って、ジゼルに会ってくる。じゃあな、また火曜日に、ディートヘルム!」
そういって、ヨハンネスは手を振って駆けだし、ディートヘルムと別れた。
「相変わらず、妹さん一筋だなぁ……」と、町中どこからでも見渡せる、空までのびるかのように見える大聖堂を見上げて、ディートヘルムは呟いた。
(ジゼルちゃん……ジゼルちゃん……ジゼル……!!)
と、走り出すたびに、ヨハンは胸の高鳴りを抑えられなかった。
ひとっ走りして、大聖堂のふもとにたどり着いたヨハンは、入り口からドアをキシ……と押して入った。
サン・ミシェル大聖堂だ。高い天井まで伸びるステンドグラスのアートが、美しく陽光を受けてきらめく。
「お兄ちゃん!」と、祭壇の中、司祭様から祝福を受けて、十字架の神に向かって祈っている少女……彼の愛妹であるジゼルが、後ろを振り向いて小さく叫んだ。
司祭様が、「行っておいで」と優しく言うので、ジゼルはお祈りをやめて、少し息を切らしているヨハンのもとに駆けだした。
「ジゼル!!」と言って、兄妹二人は抱き合った。
「今日もいい子にしてたか、ジゼル?仕事の方はどうだった?」
「刺繍に取り掛かっているのだけれど、前作ったハンカチの刺繍、売れ行きがよかったみたい」と、ジゼルが微笑む。
「そうか、それはよかった」
「お兄ちゃん、今日は怪我してない?大丈夫だった?」
「ん?オレ?ああ、ちょっと、打撲があるけど別に……」
そういって、少し赤面しておろおろし始めるヨハンをよそに、ジゼルは兄の上着を脱がそうとした。
「お兄ちゃん、見せて。私、治すわ」
「ジ、ジゼルちゃん……分かったよ、自分で脱ぐから」と言って、慌ててヨハンは上着を脱いだ。
司祭様と、数人のシスターたちが、心配して駆け寄ってくる。
よく見れば、ヨハンネスの右腕の上腕部、および肋骨当たりにも、紫色のあざが複数個所あった。
「お兄ちゃん、骨折はしてないみたいだけど……。今日、誰かと戦ったの?」と、ジゼルが心配そうに言う。
「ああ、そうなんだ、ジゼル。町に貴族さんの娘さんが人さらいにあってな。その悪玉グループとドンパチしたの。お兄ちゃん」
「さすがお兄ちゃん!人質さんを助けたのね!」
「ああ、そんなところ。ジゼルちゃん」
「待ってて、お兄ちゃん」と言って、ジゼルが自分の長袖の服をまくって、治療を始めた。
「智天使・救済」
そうジゼルが言って手をかざすと、あたたかな黄色い光がヨハンの傷のあたりの上にふりそそいだ。
ヨハンは、温かい、心地よい力が自分の体の傷口に注ぎ込まれるのを感じた。
数秒して、紫色のあざが消えていく。
「いいですよ、ジゼル、その調子!」と、ジゼルの医療魔法の先生であるシスターたちが囁く。
「ってっ……」と、痛みに顔をしかめていたヨハンも、次第に表情がやわらぐ。
「ありがとう、ジゼルちゃん」と、治療が終わり、上着を着ながら、ヨハンがにっこり微笑んで言った。
「良い妹さんをお持ちですね」と、3~40代の司祭様がヨハンに言う。
「ええ、司祭様。いつも妹がお世話になっています」
「いいんだよ、ヨハン君。兄妹、いつまでも仲良くね」
そのあと、会衆席の一つの椅子に座り、聖書を開いたヨハンネスのもとに、祭壇でシスターたちと祈りを捧げるジゼルの声が聞こえてきた。
「正しさを守ってくださる神、
わたしの叫びにこたえ、
悩みのなかにも憩いを与え、
わたしをあわれみ、心に留めてください。
人よ、いつまで心を閉ざし、
むなしいことを追い、見せかけを求めるのか。
神はわたしを選び、ご自分のものとされた。
神はわたしの叫びに耳を傾けてくださる。
神をおそれ、罪を犯すな。
床の上で静かに心を調べよ。
正しいいけにえをささげ、
神により頼め。」
ジゼルとシスターたちは、ともに祭壇の十字架に向かって跪き、祈りの言葉を唱える。
(ふーん、ジゼルちゃん、この前までは聖書を見ながら言っていたのに、今は暗記してるのな)と、ヨハンが気ままに思う。
しばらくし、思うままにジゼルが祈祷をした後、兄妹は司祭様とシスターたちにお礼を言って、教会を去ることにした。
「ジゼル、もしかして今日もあのペンダントを……?」
帰り際に、手を握って帰るのだが、手を握りながら、ヨハンがジゼルに問う。
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