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答えはYES
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酔っ払い達の買い物は案外長かった。だから余計に俺たちは奴らの存在を忘れてしまっていた。比呂人はベッドの上で乱れ、俺にもっと、と要求する。そんな言葉に、また調子に乗る俺の腰が比呂人を攻めたて始めたその一番いい時。
玄関チャイムが鳴り響いた。同時にどんどん!と扉を叩く音。
「ぅあ、やべ」
今俺たちが置かれていた状況を思い出し、比呂人も深々とため息を吐いた。
「……抜いて」
比呂人が小さく言う。
「どっちの意味?」
知っていて尋ねる。ムッと顔を顰める比呂人は、俺の胸をぐっと押しやった。
「はは、怒るなよ」
突き刺していたソレを引き抜くと、一瞬比呂人の顔が歪み、それがまた強烈に色っぽかった。
「俺は酔っ払いの役だから、ここで寝てるわ。ほら、早く服来て玄関開けてやらなきゃ怪しまれるぜ?」
「うるさいなぁ、わかってるよ」
服を着た比呂人が寝室を出ようとするから、俺はふいにそれを引き止めた。
「首。キスマークついてるから」
トントンっと右側の首を叩いてお知らせしてやると、ばっとその場所を手で覆った比呂人が顔を真っ赤に染めた。
「馬鹿野郎……っ!!」
リビングに人の気配を感じ取り、その後すぐに比呂人が寝室に戻ってきた。絆創膏を手渡され、隠して、と言われたから仕方なくキスマークを隠した。
「ミキちゃんに見せつけてやれよ。お前は俺んだってさ」
「そのために付けたの? 最低だね」
ボソボソと話し、俺は寝室の扉が僅かに開いていることに気付いていた。そしてそこにミキちゃんがいることも、こちらを覗いていることも、知っていた。
「キスして、比呂人」
囁くようにおねだりすると、比呂人は何も知らず俺へ口付けをした。
その首に腕を回し、深くキスをすると、扉の向こうのミキちゃんが目を見開いたのが分かった。ぱっと比呂人から腕を離すと、比呂人もあっさり俺から離れて立ち上がった。
「ここに居る?」
そう尋ねられ、頷く。
「うん。もう大丈夫だろ」
「何が?」
そこに立ち尽くしたまま動けないでいるミキちゃんに向けて言った。
「いらぬ虫も寄り付かないだろって」
意味わかんない、と比呂人は首を傾げて笑った。
「最初から亮介だけだって」
そう言って寝そべっている俺の頭を撫でた比呂人の声、きっとミキちゃんにも聞こえたんじゃないかな? その場から彼女は立ち去り、俺からは見えなくなってしまった。
「愛してるよ」
「僕も……」
玄関チャイムが鳴り響いた。同時にどんどん!と扉を叩く音。
「ぅあ、やべ」
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「……抜いて」
比呂人が小さく言う。
「どっちの意味?」
知っていて尋ねる。ムッと顔を顰める比呂人は、俺の胸をぐっと押しやった。
「はは、怒るなよ」
突き刺していたソレを引き抜くと、一瞬比呂人の顔が歪み、それがまた強烈に色っぽかった。
「俺は酔っ払いの役だから、ここで寝てるわ。ほら、早く服来て玄関開けてやらなきゃ怪しまれるぜ?」
「うるさいなぁ、わかってるよ」
服を着た比呂人が寝室を出ようとするから、俺はふいにそれを引き止めた。
「首。キスマークついてるから」
トントンっと右側の首を叩いてお知らせしてやると、ばっとその場所を手で覆った比呂人が顔を真っ赤に染めた。
「馬鹿野郎……っ!!」
リビングに人の気配を感じ取り、その後すぐに比呂人が寝室に戻ってきた。絆創膏を手渡され、隠して、と言われたから仕方なくキスマークを隠した。
「ミキちゃんに見せつけてやれよ。お前は俺んだってさ」
「そのために付けたの? 最低だね」
ボソボソと話し、俺は寝室の扉が僅かに開いていることに気付いていた。そしてそこにミキちゃんがいることも、こちらを覗いていることも、知っていた。
「キスして、比呂人」
囁くようにおねだりすると、比呂人は何も知らず俺へ口付けをした。
その首に腕を回し、深くキスをすると、扉の向こうのミキちゃんが目を見開いたのが分かった。ぱっと比呂人から腕を離すと、比呂人もあっさり俺から離れて立ち上がった。
「ここに居る?」
そう尋ねられ、頷く。
「うん。もう大丈夫だろ」
「何が?」
そこに立ち尽くしたまま動けないでいるミキちゃんに向けて言った。
「いらぬ虫も寄り付かないだろって」
意味わかんない、と比呂人は首を傾げて笑った。
「最初から亮介だけだって」
そう言って寝そべっている俺の頭を撫でた比呂人の声、きっとミキちゃんにも聞こえたんじゃないかな? その場から彼女は立ち去り、俺からは見えなくなってしまった。
「愛してるよ」
「僕も……」
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