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放課後(部活編):巻き込み事故
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木曜、金曜……。僕らは同じ行為を繰り返し、土曜、僕らは一つになることを選んだ。家出は一週間の期限付きだ。僕は明日、家に帰ることになる。
初めてのセックスは、痛かった。圧迫感と異物感、十分にほぐしてくれていたとはいえ、痛いものは痛い。痛がる僕に「やめようか」と心配してくれた柄沢さんだけど、僕は首を振った。
「いい……動いて。奥まで……」
意地だった。男としての意地だ。ここでやめるわけにはいかない。続行の意を示す僕に、柄沢さんはゆっくり時間をかけて奥まで腰を沈めると、そっと僕の背中を抱きしめた。
「……梓……っ、嬉しい……」
そんなこと、言ってもらえると思わなかった。
嬉しいのは僕だって一緒だ。
「柄沢さん……っ」
背中越しにキスをして、僕らは愛を分け合った。
キスだけじゃ足りない、抱き合うだけじゃ足りない、セックスは思っている以上の幸福感だった。愛されていると信じることの出来る最終手段のよう。僕に興奮し、僕を欲しがって、僕を愛してくれる柄沢さん。「好き」も「愛してる」も、この行為を知った後だと、どれだけ伝わり難い言葉なのだろうなんて思ってしまう。好きよりも、愛してるよりももっとこの想いが伝わる言葉が欲しい。だけど僕らはその以上の言葉を持ち合わせていないんだ……。
痛みに耐え抜き、僕は快感を得た。
柄沢さんの形も大きさも、体の中心で感じとり、がくがくと足が震えるほどの快感に気が狂いそうになった。
まだ十分に発育していない小さな僕の体では、柄沢さんの大人な一部分はまるで凶器のように感じた。
「はぁ、はぁっ、は……っ、あぁ、ダメ」
前立腺はもちろん、体の奥の奥を突かれると頭が真っ白になってまともな思考がぶっ飛びそうになる。よつんばいの姿で柄沢さんを受け入れていた僕だけど、途中仰向けにさせられると、柄沢さんの快感に歪む表情が良く見えて、興奮度が増した。僕も男だなと思う。
「気持ち……いい?」
聞くと柄沢さんは「うん」って返事して、「すぐイキそう」って苦笑いを零した。僕の体を気遣って動いてくれていたんだ。出し入れがスムーズになってしまえば、蓄積されている我慢は一気に爆発するだろう。
「いいよ。大丈夫」
柄沢さんの頬に触れて微笑むと、彼は「ごめん」と一言謝り、その腰を徐々に激しく打ち付け始めた。
目の前がチカチカする。凶器のような柄沢さんのそれが僕のお腹の中を暴力的なほど擦り上げ、時折奥を殴っていく。
声が漏れた。我慢できなかった。そのスピードと快感と衝撃に涙が滲み、壊れると真剣に思った。だけど、そうやって求められることが心の底から嬉しくて、僕は柄沢さんの首にしがみつき、この強烈な快感に耐える。
「あ……っイク……!」
僕の中で、柄沢さんは果てた。
初めてのセックスは、痛かった。圧迫感と異物感、十分にほぐしてくれていたとはいえ、痛いものは痛い。痛がる僕に「やめようか」と心配してくれた柄沢さんだけど、僕は首を振った。
「いい……動いて。奥まで……」
意地だった。男としての意地だ。ここでやめるわけにはいかない。続行の意を示す僕に、柄沢さんはゆっくり時間をかけて奥まで腰を沈めると、そっと僕の背中を抱きしめた。
「……梓……っ、嬉しい……」
そんなこと、言ってもらえると思わなかった。
嬉しいのは僕だって一緒だ。
「柄沢さん……っ」
背中越しにキスをして、僕らは愛を分け合った。
キスだけじゃ足りない、抱き合うだけじゃ足りない、セックスは思っている以上の幸福感だった。愛されていると信じることの出来る最終手段のよう。僕に興奮し、僕を欲しがって、僕を愛してくれる柄沢さん。「好き」も「愛してる」も、この行為を知った後だと、どれだけ伝わり難い言葉なのだろうなんて思ってしまう。好きよりも、愛してるよりももっとこの想いが伝わる言葉が欲しい。だけど僕らはその以上の言葉を持ち合わせていないんだ……。
痛みに耐え抜き、僕は快感を得た。
柄沢さんの形も大きさも、体の中心で感じとり、がくがくと足が震えるほどの快感に気が狂いそうになった。
まだ十分に発育していない小さな僕の体では、柄沢さんの大人な一部分はまるで凶器のように感じた。
「はぁ、はぁっ、は……っ、あぁ、ダメ」
前立腺はもちろん、体の奥の奥を突かれると頭が真っ白になってまともな思考がぶっ飛びそうになる。よつんばいの姿で柄沢さんを受け入れていた僕だけど、途中仰向けにさせられると、柄沢さんの快感に歪む表情が良く見えて、興奮度が増した。僕も男だなと思う。
「気持ち……いい?」
聞くと柄沢さんは「うん」って返事して、「すぐイキそう」って苦笑いを零した。僕の体を気遣って動いてくれていたんだ。出し入れがスムーズになってしまえば、蓄積されている我慢は一気に爆発するだろう。
「いいよ。大丈夫」
柄沢さんの頬に触れて微笑むと、彼は「ごめん」と一言謝り、その腰を徐々に激しく打ち付け始めた。
目の前がチカチカする。凶器のような柄沢さんのそれが僕のお腹の中を暴力的なほど擦り上げ、時折奥を殴っていく。
声が漏れた。我慢できなかった。そのスピードと快感と衝撃に涙が滲み、壊れると真剣に思った。だけど、そうやって求められることが心の底から嬉しくて、僕は柄沢さんの首にしがみつき、この強烈な快感に耐える。
「あ……っイク……!」
僕の中で、柄沢さんは果てた。
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