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第十章:不安、戸惑い、それでも好き
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しおりを挟む セバスチャンにクズ魔石と鉱石をあるだけ運んでもらうことに。
今は夜なので追加でいるなら明日にならないとダメだって言うので市場荒らさない程度に仕入れてほしいとお願いした。
クズ魔石を溶かして魔力を通して、魔導インクを大量に作って、板状の鋼板に魔法陣を書き込んでいく。
ほんの少しの魔力を入れれば何日かは暖かさが持つはず。
長く持たせるならもう少し装置を複雑にしないとだけど緊急事態なので許してほしい。
火の魔石を魔法陣の上に置けば威力が増すから室内ならだいぶ良い。
あとはカイロもどきを一気に量産して。
ふと気付いてしまった。私が休まないとニーナたちが休めない。
「ニーナ、アラン、ジェイク、明日も大変だろうから休んできて?私もこれが済んだら寝るから」
「みんなが動いてるんで気になさらなくて良いんですよ。リーシャさまはお身体にためにそれが済んだら絶対おしまいですからね」
のぉ。念押しされちゃった。
「はぁい」
ニーナに逆らったらダメ。なのでしおらしくしておきます。
病人がたくさんなので空気清浄機を作っておきたいの。〈洗浄〉〈清浄〉でわりとなんとかなるだろうけど大広間全体は流石に普通の魔力じゃ厳しいはず。
ウィルスはなくても綺麗な空気の方が衰弱してるなら安心だろうし。
風魔法と聖魔法の魔法術式を組み込んで鋼板に魔法陣を書き込んで空調っぽい動作ができるように設計。
流石に大部屋の分だけ大型五台にしておいた。
アランとジェイクがマジックバッグに入れて運んでくれるので、私も動作確認がしたいので一緒に向かった。
未だ新たに運ばれてきてるので一向に休まらないだろうなって状態。
壁沿いに空気清浄機をセットしていきスイッチを入れれば、ちゃんと稼働したので安心。
寒さに震えてるような人は居なさそうなので循環させるだけで良いかな。
ちょうどセバスチャンと遭遇したので、カイロもどきとヒーターがわりの鋼板を渡した。
「あれから数時間でこんなに!?体調は!?」
肩をガシッとされたので「大丈夫だから早くホーンに配ってあげて」って言って逃げた。
大きな声が聞こえたのでそっちを覗くとまさに出産中なお部屋ならしい。
マギー先生のドスの聞いた応援?が迫力だ。
覗くわけにもいかず「無事に生まれて」ってお祈りして離れる。
お義母さまが侍女長さんと廊下を早足で歩いていたのでお声を掛けると、
「あら、リーシャちゃん、寝てなくても大丈夫?」
と心配気に頭を撫でられる。未だに栄養失調な私が目に浮かんでるんだろうな。
「はい、お義母さま。私にも何か出来ますか?」
お義母さまも少し疲労の色が出てるので早く休んでほしいけど、使用人のみんながフル稼働だからそうも言ってられない。
「そうねぇ、多分最低でも一週間はこの状態になるだろうから交代で休まないとなのよねぇ」
まぁ吹雪が済むまでとその後の生活の立て直しもあるだろうしすぐには帰せないよね。
「明日にはアンゼリカちゃんたちも来てくれるだろうから休むのはそれからにして今は滋養にいい食べ物をルルゥと相談してくれないかしらぁ?」
私がお役に立ちたい気持ちを汲んでくれてる気がする。
「でもいっぱい魔力を使ったと聞いたわよぉ~?無理だけはしないでねぇ?」
ぎゅむっとハグをしてくれてお義母さまは別にお部屋に様子を見に行った。
「ニーナ、無理はしないから厨房に行こう」
流石にこの状況で寝ろとは言えないらしく超渋い顔で一緒に厨房に向かってもらう。
お肌ツルツルを喜んでたのが嘘みたいな急展開で、今度は目にクマーを飼う話になりそう。
「あら、リーシャちゃん、ちょうど良かったわ。味見てちょうだい」
渡されたお椀には甘酒の香りがする穀類がトロトロになったスープ。
「ちょっと甘くなっちゃった気がするのよ?」
「ん、優しい味だし、身体がほかほかになりそうだから良いと思うよ。大人にはちょっとこれを混ぜてみたらどうかな」
私は棚に置いてある生姜の塊を指差した。
「ああ~これは良さそうね」
あとはたまご粥と味噌をミルクに溶かしてスープにしたのを提案してみた。
お野菜は全部微塵切り。比較的調子がよさそうなら大きい具とお肉も入れて。
妊婦さんには湯豆腐や豆腐スープも良いかも?メグミもリーシャも経験がないから臨月の人が何食べたいかわかんないなぁ。とにかく寒さにやられた後だから温かいものを!
鶏白湯がいいなって思いついて、私は邪魔にならないところで若いコックさんを捕まえて鳥の骨の処理を手伝ってもらう。
アランとジェイクにはしばらくここにいるから交代で仮眠を取るように伝えた。
最初は渋っていたけど長丁場なので納得してくれた。コックさんたちの仮眠室を使わせてもらうそうだ。
ニーナにも言ったんだけど、私と一緒にって言われちゃった。
魔導コンロだと火力が弱いけどとりあえずやってみる。
骨と野菜と薬草と漢方系の実を一緒に煮込んで薬膳スープにすることにした。
「向こうのコンロ使ってもいいんじゃないですか?」
コックさんが言ってくれたけど全部フル稼働だから無理に割り込まなくても良い。順番に仕上がって出していけば。
スープは煮込むのに時間が掛かるから、合間にミートボールを作ることに。ミンチ肉なら消化もいいし食べやすいはず。
コックさんたちが使ってくれないミンサーに貯蔵室から運んでもらった魔獣肉を入れまくる。
ハーブと塩胡椒で味付けをしてだんご状にしていくのをコックさんたちが手伝ってくれた。
こっちのは鳥でこっちは・・・蛇かも!?んであれはオークだっけ。色合いの違いで多少わかるようになった。
忙しく働いてくれてるうちの人たちにも力付けてもらわないとだからいっぱいミンチにしちゃうんだ。
ポムたちがなぜが慌ただしくあっちこっちに動き回ってるけど何してるんだろう?
今は夜なので追加でいるなら明日にならないとダメだって言うので市場荒らさない程度に仕入れてほしいとお願いした。
クズ魔石を溶かして魔力を通して、魔導インクを大量に作って、板状の鋼板に魔法陣を書き込んでいく。
ほんの少しの魔力を入れれば何日かは暖かさが持つはず。
長く持たせるならもう少し装置を複雑にしないとだけど緊急事態なので許してほしい。
火の魔石を魔法陣の上に置けば威力が増すから室内ならだいぶ良い。
あとはカイロもどきを一気に量産して。
ふと気付いてしまった。私が休まないとニーナたちが休めない。
「ニーナ、アラン、ジェイク、明日も大変だろうから休んできて?私もこれが済んだら寝るから」
「みんなが動いてるんで気になさらなくて良いんですよ。リーシャさまはお身体にためにそれが済んだら絶対おしまいですからね」
のぉ。念押しされちゃった。
「はぁい」
ニーナに逆らったらダメ。なのでしおらしくしておきます。
病人がたくさんなので空気清浄機を作っておきたいの。〈洗浄〉〈清浄〉でわりとなんとかなるだろうけど大広間全体は流石に普通の魔力じゃ厳しいはず。
ウィルスはなくても綺麗な空気の方が衰弱してるなら安心だろうし。
風魔法と聖魔法の魔法術式を組み込んで鋼板に魔法陣を書き込んで空調っぽい動作ができるように設計。
流石に大部屋の分だけ大型五台にしておいた。
アランとジェイクがマジックバッグに入れて運んでくれるので、私も動作確認がしたいので一緒に向かった。
未だ新たに運ばれてきてるので一向に休まらないだろうなって状態。
壁沿いに空気清浄機をセットしていきスイッチを入れれば、ちゃんと稼働したので安心。
寒さに震えてるような人は居なさそうなので循環させるだけで良いかな。
ちょうどセバスチャンと遭遇したので、カイロもどきとヒーターがわりの鋼板を渡した。
「あれから数時間でこんなに!?体調は!?」
肩をガシッとされたので「大丈夫だから早くホーンに配ってあげて」って言って逃げた。
大きな声が聞こえたのでそっちを覗くとまさに出産中なお部屋ならしい。
マギー先生のドスの聞いた応援?が迫力だ。
覗くわけにもいかず「無事に生まれて」ってお祈りして離れる。
お義母さまが侍女長さんと廊下を早足で歩いていたのでお声を掛けると、
「あら、リーシャちゃん、寝てなくても大丈夫?」
と心配気に頭を撫でられる。未だに栄養失調な私が目に浮かんでるんだろうな。
「はい、お義母さま。私にも何か出来ますか?」
お義母さまも少し疲労の色が出てるので早く休んでほしいけど、使用人のみんながフル稼働だからそうも言ってられない。
「そうねぇ、多分最低でも一週間はこの状態になるだろうから交代で休まないとなのよねぇ」
まぁ吹雪が済むまでとその後の生活の立て直しもあるだろうしすぐには帰せないよね。
「明日にはアンゼリカちゃんたちも来てくれるだろうから休むのはそれからにして今は滋養にいい食べ物をルルゥと相談してくれないかしらぁ?」
私がお役に立ちたい気持ちを汲んでくれてる気がする。
「でもいっぱい魔力を使ったと聞いたわよぉ~?無理だけはしないでねぇ?」
ぎゅむっとハグをしてくれてお義母さまは別にお部屋に様子を見に行った。
「ニーナ、無理はしないから厨房に行こう」
流石にこの状況で寝ろとは言えないらしく超渋い顔で一緒に厨房に向かってもらう。
お肌ツルツルを喜んでたのが嘘みたいな急展開で、今度は目にクマーを飼う話になりそう。
「あら、リーシャちゃん、ちょうど良かったわ。味見てちょうだい」
渡されたお椀には甘酒の香りがする穀類がトロトロになったスープ。
「ちょっと甘くなっちゃった気がするのよ?」
「ん、優しい味だし、身体がほかほかになりそうだから良いと思うよ。大人にはちょっとこれを混ぜてみたらどうかな」
私は棚に置いてある生姜の塊を指差した。
「ああ~これは良さそうね」
あとはたまご粥と味噌をミルクに溶かしてスープにしたのを提案してみた。
お野菜は全部微塵切り。比較的調子がよさそうなら大きい具とお肉も入れて。
妊婦さんには湯豆腐や豆腐スープも良いかも?メグミもリーシャも経験がないから臨月の人が何食べたいかわかんないなぁ。とにかく寒さにやられた後だから温かいものを!
鶏白湯がいいなって思いついて、私は邪魔にならないところで若いコックさんを捕まえて鳥の骨の処理を手伝ってもらう。
アランとジェイクにはしばらくここにいるから交代で仮眠を取るように伝えた。
最初は渋っていたけど長丁場なので納得してくれた。コックさんたちの仮眠室を使わせてもらうそうだ。
ニーナにも言ったんだけど、私と一緒にって言われちゃった。
魔導コンロだと火力が弱いけどとりあえずやってみる。
骨と野菜と薬草と漢方系の実を一緒に煮込んで薬膳スープにすることにした。
「向こうのコンロ使ってもいいんじゃないですか?」
コックさんが言ってくれたけど全部フル稼働だから無理に割り込まなくても良い。順番に仕上がって出していけば。
スープは煮込むのに時間が掛かるから、合間にミートボールを作ることに。ミンチ肉なら消化もいいし食べやすいはず。
コックさんたちが使ってくれないミンサーに貯蔵室から運んでもらった魔獣肉を入れまくる。
ハーブと塩胡椒で味付けをしてだんご状にしていくのをコックさんたちが手伝ってくれた。
こっちのは鳥でこっちは・・・蛇かも!?んであれはオークだっけ。色合いの違いで多少わかるようになった。
忙しく働いてくれてるうちの人たちにも力付けてもらわないとだからいっぱいミンチにしちゃうんだ。
ポムたちがなぜが慌ただしくあっちこっちに動き回ってるけど何してるんだろう?
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