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なけなしザッハトルテ3
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二度目のセックスは、数時間前にミクとした行為より何倍も満たされた。
「気持、ちいい……っ、きさ……きさ……っ。あぁっ」
後ろから俺を貫く木崎さんは、俺の両腕を引っ張りながら、奥の奥にある気持ちいい部分を狙って卑猥な音を鳴らし続ける。
「おかしく、なる……っ。待って、無理だって、イクイクイク……っ!」
びくびくと体を震わせる俺に、木崎さんは「どこがいいんですか」とこの期に及んで聞いてくる。そこが気持ちいいんだよ……!!
「いいとこ全部教えてください。明智さんのこともっと知りたい……」
「じぶ、っで……さがっ、あ! ダメ、そこ……っ! あ、ぁ……そこ、そこぉ……っっ」
「ここですか? 気持ちいいですか?」
「あぁ、気持ちいいっ! う、あ……、あぁぁっ!」
不貞行為を働いた事が無いと言っていた木崎さんは、きっとセックスの経験は本当に少なくて、だからなのか……やたらめった元気だ。
「待って、お願い……っ、待って。壊れる。俺今日二回目なんだ……よ……! これ以上は、無理……っ」
後ろ手で木崎さんに待ったをかけるけど、彼は「二回目?」と不機嫌な声を出した。
「チャラいという男と寝ていたんですか? それとも、親友だという男性ですか?」
「うぅ……、チャ……らい方」
「へぇ……。彼すごくカッコ良かったですね。背も高くて、お洒落で。嫉妬します」
恋人気どりかよ!
喉元まで出て来た言葉だけど、俺はそれを飲み込んだ。呼吸が乱れて、ちょっと酸欠で、頭がちゃんと動いてないのが分かる。だから、「恋人気どりかよ」って心の中でツッコミながらも、この人を恋人にしてもいいかもなんて思ってしまったのだろう。
「木崎さんも……カッコイイ……じゃんか」
「え?」
ぼそりと呟いてしまった俺に、木崎さんはぴたりと動きを止めた。そしてわざとなのか、天然なのか……、
「なんて言いました? もう一度お願いします」
なんて、聞き返してくる。
ば……っ、
「言うわけ、ないだろ……!」
「えぇ? 聞こえなかったんですよ。何て言いました?」
「言わない!」
きっぱり断ると、木崎さんは俺の背中に覆いかぶさるように体を倒し、そっと耳に舌を這わせた。
「明日は休みです。朝まで続けましょうか?」
「な……っ。やめて……ってば」
「だったら、なんて言ったか教えてください」
うぅ……っ。
答えを渋る俺に、木崎さんはあっさり引くと、俺の腰をガッチリと両手でつかんだ。
「タイムリミットです。朝まで頑張ってください」
「早いってば!! もうちょっと渋らせろよ!」
「無理です。リミットは3秒です」
「早いってば!!」
やっぱり、木崎さんとのエッチは子供の遊びの延長みたいだ。けど俺にはそれが、程よい気がした。
彼に抱かれながら、この人が俺の恋人になったらどんな感じなんだろうと、ずっと考えてた。いや違う。それしか考えられなかった。
もうその時点で俺は、この人に恋してるってことなんだろう。意識してしまって仕方ないってことなんだよな、きっと。
「きさ……きさん……っ。ごめ、言うから……っ、もうやめ……!」
「どうしようかな」
荒い息をしながら意地悪にそう言う木崎さんに素直にさっきの言葉を伝えた。
「カッコイイ、って言った! 木崎さんもカッコイイ、って……、そう言った。ミクより……、俺は木崎さんの方がカッコイイと思う!」
言い切った俺に、木崎さんは打ち付けていた腰の動きを少しだけ緩めてくれた。俺はそれに心底ほっとしたというのに、彼はふふっと軽く鼻で笑うと「あぁ、そうですか」と言っただけだった。
嘘だろ!?
「待って待って! 言ったじゃん俺!」
「でも、リミット切ってますし」
「意地悪! 酸欠になるっ! 死ぬ! もうイキたくない! 可笑しくなる……っ」
「どうぞ。俺なんかの拙いエッチでいいなら、存分に狂わせてあげますよ」
鬼畜!!
そんで、時折……自分のこと「俺」って言うの反則! ずっと敬語で、ずっと「私」って言ってるくせに、なんでたまに「俺」なんて言うんだよ!
「もうやだ……、またイク……っ!」
「どうぞ」
どうぞ、じゃねぇよ!
失神寸前まで抱かれて、俺は明け方ようやく眠らせてもらうことが出来た。
「気持、ちいい……っ、きさ……きさ……っ。あぁっ」
後ろから俺を貫く木崎さんは、俺の両腕を引っ張りながら、奥の奥にある気持ちいい部分を狙って卑猥な音を鳴らし続ける。
「おかしく、なる……っ。待って、無理だって、イクイクイク……っ!」
びくびくと体を震わせる俺に、木崎さんは「どこがいいんですか」とこの期に及んで聞いてくる。そこが気持ちいいんだよ……!!
「いいとこ全部教えてください。明智さんのこともっと知りたい……」
「じぶ、っで……さがっ、あ! ダメ、そこ……っ! あ、ぁ……そこ、そこぉ……っっ」
「ここですか? 気持ちいいですか?」
「あぁ、気持ちいいっ! う、あ……、あぁぁっ!」
不貞行為を働いた事が無いと言っていた木崎さんは、きっとセックスの経験は本当に少なくて、だからなのか……やたらめった元気だ。
「待って、お願い……っ、待って。壊れる。俺今日二回目なんだ……よ……! これ以上は、無理……っ」
後ろ手で木崎さんに待ったをかけるけど、彼は「二回目?」と不機嫌な声を出した。
「チャラいという男と寝ていたんですか? それとも、親友だという男性ですか?」
「うぅ……、チャ……らい方」
「へぇ……。彼すごくカッコ良かったですね。背も高くて、お洒落で。嫉妬します」
恋人気どりかよ!
喉元まで出て来た言葉だけど、俺はそれを飲み込んだ。呼吸が乱れて、ちょっと酸欠で、頭がちゃんと動いてないのが分かる。だから、「恋人気どりかよ」って心の中でツッコミながらも、この人を恋人にしてもいいかもなんて思ってしまったのだろう。
「木崎さんも……カッコイイ……じゃんか」
「え?」
ぼそりと呟いてしまった俺に、木崎さんはぴたりと動きを止めた。そしてわざとなのか、天然なのか……、
「なんて言いました? もう一度お願いします」
なんて、聞き返してくる。
ば……っ、
「言うわけ、ないだろ……!」
「えぇ? 聞こえなかったんですよ。何て言いました?」
「言わない!」
きっぱり断ると、木崎さんは俺の背中に覆いかぶさるように体を倒し、そっと耳に舌を這わせた。
「明日は休みです。朝まで続けましょうか?」
「な……っ。やめて……ってば」
「だったら、なんて言ったか教えてください」
うぅ……っ。
答えを渋る俺に、木崎さんはあっさり引くと、俺の腰をガッチリと両手でつかんだ。
「タイムリミットです。朝まで頑張ってください」
「早いってば!! もうちょっと渋らせろよ!」
「無理です。リミットは3秒です」
「早いってば!!」
やっぱり、木崎さんとのエッチは子供の遊びの延長みたいだ。けど俺にはそれが、程よい気がした。
彼に抱かれながら、この人が俺の恋人になったらどんな感じなんだろうと、ずっと考えてた。いや違う。それしか考えられなかった。
もうその時点で俺は、この人に恋してるってことなんだろう。意識してしまって仕方ないってことなんだよな、きっと。
「きさ……きさん……っ。ごめ、言うから……っ、もうやめ……!」
「どうしようかな」
荒い息をしながら意地悪にそう言う木崎さんに素直にさっきの言葉を伝えた。
「カッコイイ、って言った! 木崎さんもカッコイイ、って……、そう言った。ミクより……、俺は木崎さんの方がカッコイイと思う!」
言い切った俺に、木崎さんは打ち付けていた腰の動きを少しだけ緩めてくれた。俺はそれに心底ほっとしたというのに、彼はふふっと軽く鼻で笑うと「あぁ、そうですか」と言っただけだった。
嘘だろ!?
「待って待って! 言ったじゃん俺!」
「でも、リミット切ってますし」
「意地悪! 酸欠になるっ! 死ぬ! もうイキたくない! 可笑しくなる……っ」
「どうぞ。俺なんかの拙いエッチでいいなら、存分に狂わせてあげますよ」
鬼畜!!
そんで、時折……自分のこと「俺」って言うの反則! ずっと敬語で、ずっと「私」って言ってるくせに、なんでたまに「俺」なんて言うんだよ!
「もうやだ……、またイク……っ!」
「どうぞ」
どうぞ、じゃねぇよ!
失神寸前まで抱かれて、俺は明け方ようやく眠らせてもらうことが出来た。
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