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第二十二章:それは ”最初” から
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お願いするように西くんの手を取って阻止するけど、西くんは「神谷にしようか?」と楽しそうに笑う。その顔はどこか永井くんに似てると思った。
僕を抱く時の永井くんも同じ顔してた。どこか楽しそうで、『俺のお気に入りを見てくれ』って自慢するように僕をみんなの前で抱いていた。
ねぇ、西くん。
言っちゃいけないのは分かってる。だけど……このもぅ一つを永井くんだと思っても……良いだろうか?
ゆっくり侵入してくる玩具は、僕のそこを大きく拡げながらずぼっとカリ部分を埋め込んだ。
「ひ……っん」
思わず声が上がる。
「ほら、神谷が来たぞ」
「やだ、やめてよ!」
「雪村さんがいいか?」
「そういうことじゃなくて……っ」
「菊池にするか?」
まさかここで菊池先輩の名前が出てくるとは思ってなくて、ビックリして西くんを見た。すると、お?って顔した西くんが、「菊池がいいのかよ」って可笑しそうに口元を釣り上げる。
ちがう! そういうわけじゃない!
「違うよ! 違うってば! こんな悪趣味な遊び方やめてよ!」
言ったけど、西くんはゆっくりゆっくり玩具を奥へと進めながら言った。
「やめねぇよ。今日で全部終わらせるんだ」
その声は、さっきまでのイタズラな声じゃなかった。だからはっとして西くんを見ると、真剣な目で僕を見上げる彼がそこに居た。
「俺も終わらせる。今日で全部終わりだ。俺はもうお前以外抱かない。お前しか愛さない。だからお前も、未練のあるやつ、ここで全部断ち切れ」
そう言うや否や、「まずは菊池からだ」と言って、玩具の出し入れを徐々にスピードアップさせていった。
菊池……先輩……っ
西くんの思いが嬉しいから、それを邪険になんかしたくないから、僕の中を行き来する張りぼてを菊池先輩だって思い込む。
そうやって、菊池先輩から始まった二輪挿しは、神谷くん、雪村さんと続いた。
そこで一旦玩具は引き抜かれ、空イキしすぎてガクガクの僕に、西くんはさっきよりも太い玩具を取り出して、僕に見せつけてきた。
「嘘でしょ? 無理……だってば」
拒否したけど、西くんはニヤリとも笑わないままそれにローションを塗りたくり、今さっき二本も入っていた穴へとそれを持っていった。
そして──。
「これは……永井だ」
一気に埋め込まれたソレ。
凶器だと思った。
意識が飛びそうなほどの衝撃に体が震え上がって、次の瞬間僕は見事に潮を吹いた。
びちゃびちゃっと音を立て、西くんのシャツを濡らしていく。一度吹いた潮はその後何度も吹き零れ、革張りのソファに水たまりを作った。
僕を抱く時の永井くんも同じ顔してた。どこか楽しそうで、『俺のお気に入りを見てくれ』って自慢するように僕をみんなの前で抱いていた。
ねぇ、西くん。
言っちゃいけないのは分かってる。だけど……このもぅ一つを永井くんだと思っても……良いだろうか?
ゆっくり侵入してくる玩具は、僕のそこを大きく拡げながらずぼっとカリ部分を埋め込んだ。
「ひ……っん」
思わず声が上がる。
「ほら、神谷が来たぞ」
「やだ、やめてよ!」
「雪村さんがいいか?」
「そういうことじゃなくて……っ」
「菊池にするか?」
まさかここで菊池先輩の名前が出てくるとは思ってなくて、ビックリして西くんを見た。すると、お?って顔した西くんが、「菊池がいいのかよ」って可笑しそうに口元を釣り上げる。
ちがう! そういうわけじゃない!
「違うよ! 違うってば! こんな悪趣味な遊び方やめてよ!」
言ったけど、西くんはゆっくりゆっくり玩具を奥へと進めながら言った。
「やめねぇよ。今日で全部終わらせるんだ」
その声は、さっきまでのイタズラな声じゃなかった。だからはっとして西くんを見ると、真剣な目で僕を見上げる彼がそこに居た。
「俺も終わらせる。今日で全部終わりだ。俺はもうお前以外抱かない。お前しか愛さない。だからお前も、未練のあるやつ、ここで全部断ち切れ」
そう言うや否や、「まずは菊池からだ」と言って、玩具の出し入れを徐々にスピードアップさせていった。
菊池……先輩……っ
西くんの思いが嬉しいから、それを邪険になんかしたくないから、僕の中を行き来する張りぼてを菊池先輩だって思い込む。
そうやって、菊池先輩から始まった二輪挿しは、神谷くん、雪村さんと続いた。
そこで一旦玩具は引き抜かれ、空イキしすぎてガクガクの僕に、西くんはさっきよりも太い玩具を取り出して、僕に見せつけてきた。
「嘘でしょ? 無理……だってば」
拒否したけど、西くんはニヤリとも笑わないままそれにローションを塗りたくり、今さっき二本も入っていた穴へとそれを持っていった。
そして──。
「これは……永井だ」
一気に埋め込まれたソレ。
凶器だと思った。
意識が飛びそうなほどの衝撃に体が震え上がって、次の瞬間僕は見事に潮を吹いた。
びちゃびちゃっと音を立て、西くんのシャツを濡らしていく。一度吹いた潮はその後何度も吹き零れ、革張りのソファに水たまりを作った。
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