369 / 390
悲しみを、深い愛を
第367話 辛い役目
しおりを挟む
「雄介様、マーシャンの失態、本当に申し訳ありません、私もGF職員の一員として、彼の処置については私が下すべきだと考えます、どうか、雄介様は、お手をお出しになられないよう、ご注意ください」
やはり玲子君も同じ思いだったんだな。
これを、俺が邪魔する訳には行かない。
「玲子君、君には辛い役目かもしれない、しかし、同じ未来人である君が、やはり奴を仕留めるべきだろう、ただ、俺も奴を一発殴ってやらなければ気が済まない、、、シズの仇がこの手で撃てないのが、本当に残念でならない」
奴、、、マーシャン・ディッカーソン
あいつの事は、ここに居るだれしもが憎んでいたが、間違った行動をしてしまえば、この世界が崩壊してしまう。
少なくとも、異世界人であるカシラビ、ゼンガ、ムスキの3人ならば問題はないのだが、、、これはやはり未来人同士の話なのだろう、玲子君もGF職員の一員として、それが任務であることを認識していると感じる。
結論は出た、、、あとは管理人に、場所を案内してもらうだけだな。
「で、管理人、あいつは何処にいる?」
俺がそう言うと、管理人は何も言わず後ろを向いた。
そして、もの凄い勢いで、、、、それは物理法則を無視するように建物の壁を抜け、体ごと中を舞った。
これが管理人の移動方法?。
シズが今まで意識を引き寄せていたやり方とは大分違うな、魔法のようだ。
この力をもってしても、キル・ザ・ドールは管理人の目を盗むことが出来るなんて、どんな手を使っているんだ?。
そうして、俺たちは横須賀地方復員局から少し北にある、大きな飛行場へと飛んでいた。
「あそこにマーシャンがいるのか?」
「はい、どうやらまた何か企んでいるようですね」
まだ諦めていない?、これ以上一体何をするつもりだ?
もうマーシャンの手駒はほとんど存在しないはず、、、だと、俺も思っていたが、それが目に入って来た瞬間、俺は逆上しかかったのだった。
「あの戦闘機、、、、P-51だな」
「はい、あの機体が、シズを撃墜した機体です」
まったく、何て奴だ、俺はマーシャンの偽情報によって、米軍が行動しているのだと考えていたのだが、どうやらあのP-51自体が、マーシャンの直轄で動かせる戦闘機隊のようだった。
、、、つまり、あの戦闘機自体を操縦していたのが、キル・ザ・ドールのメンバーだったということだ。
たしかにシズをい撃墜した機体だ、カラーリングに少し特徴がある、この付近に進駐している米軍航空隊の物とは少し異なるマーキングがされている。
「みんな、聞こえたか?、どうやらそう言うことらしい、ゼンガ、戦闘機の破壊を頼む、カシラビは玲子君のバックアップ、ムスキは俺と、ゼンガの支援をしてくれ、、、玲子君、君は、マーシャン・ディッカーソンと決着を付けてくれ、出来るな」
「はい、雄介様、お任せください、必ずシズの仇は、私が討たせて頂きます」
俺としては、一緒に行ってやりたかった、しかし、この仕事だけは、多分俺が関わると危険なことになる、俺はこの時、そう思っていた。
しかし、マーシャンの最後の切り札は、俺が予想していない方法で玲子君を封じて来たのである。
やはり玲子君も同じ思いだったんだな。
これを、俺が邪魔する訳には行かない。
「玲子君、君には辛い役目かもしれない、しかし、同じ未来人である君が、やはり奴を仕留めるべきだろう、ただ、俺も奴を一発殴ってやらなければ気が済まない、、、シズの仇がこの手で撃てないのが、本当に残念でならない」
奴、、、マーシャン・ディッカーソン
あいつの事は、ここに居るだれしもが憎んでいたが、間違った行動をしてしまえば、この世界が崩壊してしまう。
少なくとも、異世界人であるカシラビ、ゼンガ、ムスキの3人ならば問題はないのだが、、、これはやはり未来人同士の話なのだろう、玲子君もGF職員の一員として、それが任務であることを認識していると感じる。
結論は出た、、、あとは管理人に、場所を案内してもらうだけだな。
「で、管理人、あいつは何処にいる?」
俺がそう言うと、管理人は何も言わず後ろを向いた。
そして、もの凄い勢いで、、、、それは物理法則を無視するように建物の壁を抜け、体ごと中を舞った。
これが管理人の移動方法?。
シズが今まで意識を引き寄せていたやり方とは大分違うな、魔法のようだ。
この力をもってしても、キル・ザ・ドールは管理人の目を盗むことが出来るなんて、どんな手を使っているんだ?。
そうして、俺たちは横須賀地方復員局から少し北にある、大きな飛行場へと飛んでいた。
「あそこにマーシャンがいるのか?」
「はい、どうやらまた何か企んでいるようですね」
まだ諦めていない?、これ以上一体何をするつもりだ?
もうマーシャンの手駒はほとんど存在しないはず、、、だと、俺も思っていたが、それが目に入って来た瞬間、俺は逆上しかかったのだった。
「あの戦闘機、、、、P-51だな」
「はい、あの機体が、シズを撃墜した機体です」
まったく、何て奴だ、俺はマーシャンの偽情報によって、米軍が行動しているのだと考えていたのだが、どうやらあのP-51自体が、マーシャンの直轄で動かせる戦闘機隊のようだった。
、、、つまり、あの戦闘機自体を操縦していたのが、キル・ザ・ドールのメンバーだったということだ。
たしかにシズをい撃墜した機体だ、カラーリングに少し特徴がある、この付近に進駐している米軍航空隊の物とは少し異なるマーキングがされている。
「みんな、聞こえたか?、どうやらそう言うことらしい、ゼンガ、戦闘機の破壊を頼む、カシラビは玲子君のバックアップ、ムスキは俺と、ゼンガの支援をしてくれ、、、玲子君、君は、マーシャン・ディッカーソンと決着を付けてくれ、出来るな」
「はい、雄介様、お任せください、必ずシズの仇は、私が討たせて頂きます」
俺としては、一緒に行ってやりたかった、しかし、この仕事だけは、多分俺が関わると危険なことになる、俺はこの時、そう思っていた。
しかし、マーシャンの最後の切り札は、俺が予想していない方法で玲子君を封じて来たのである。
1
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/mystery.png?id=41ccf9169edbe4e853c8)
それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
クロネコ魔法喫茶の推理日誌
花シュウ
ミステリー
★魔法使いの少女と魔法が使えない変人が織りなす、ファンタジーの皮を被った日常系ミステリー。ロジカルな思考は異世界の魔法だろうと凌駕する。そしてクロネコは今日も気ままに元気です。
★<第3話 裏返された三角形>
★一風変わったお客様。彼が帰った後のテーブルを前に、私は首を傾げます。
「むむむ?」
★いつもよりもちょっとだけ慌ただしいお店の中で、私が見つけた小さな違和感。気にしなければ良いだけなのに、なぜだか妙に気になります。
★魔法喫茶の日常で、奇人変人が語り上げる毎度毎度のとんでも推理。果たして今日は、どんな世迷い言を言い出すつもりなのやら。
★「どうだい、見えない部分にまでこだわったんだよぉ!」(リニア談)
★<第2話 書棚の森の中ほどで>
★「ごめんくださいませ」
★大量の蔵書を誇る魔法喫茶店。本日最後にその扉を開けたのは、ちょっと一息なお客様ではなく──
★「これでも当店は喫茶店ですので」
★「あわよくば、私を巻き込もうとしているのが見え見えだねぇ」
★どこぞのお嬢様が持ち込んできた、ちょっと不思議な本探し。今日も今日とてこのお店では、変人の奇天烈推理が場を荒らしまくる。
★<第1話 役に立たない金のメダル>
★古い魔法店を改装した喫茶店。その店にはひと時の憩いを求める来店客以外にも、色々な騒動が持ち込まれる。こともたまにあるかもしれない。
★「毎日のように給仕や司書の真似事ばかり。たまには本職のお仕事とか来ませんかね?」(魔法使い談)
★「私は魔法と言うものに縁がないらしいからね」
★「最初の頃は、妙な魔法でも使ってるのかと勘ぐってましたね」(魔法使い談)
★お楽しみいただければ幸いです。
『量子の檻 -永遠の観測者-』
葉羽
ミステリー
【あらすじ】 天才高校生の神藤葉羽は、ある日、量子物理学者・霧島誠一教授の不可解な死亡事件に巻き込まれる。完全密室で発見された教授の遺体。そして、研究所に残された謎めいた研究ノート。
幼なじみの望月彩由美とともに真相を追う葉羽だが、事態は予想外の展開を見せ始める。二人の体に浮かび上がる不思議な模様。そして、現実世界に重なる別次元の存在。
やがて明らかになる衝撃的な真実―霧島教授の研究は、人類の存在を脅かす異次元生命体から世界を守るための「量子の檻」プロジェクトだった。
教授の死は自作自演。それは、次世代の守護者を選出するための壮大な実験だったのだ。
葉羽と彩由美は、互いへの想いと強い絆によって、人類と異次元存在の境界を守る「永遠の観測者」として選ばれる。二人の純粋な感情が、最強の量子バリアとなったのだ。
現代物理学の限界に挑戦する本格ミステリーでありながら、壮大なSFファンタジー、そしてピュアな青春ラブストーリーの要素も併せ持つ。「観測」と「愛」をテーマに、科学と感情の境界を探る新しい形の本格推理小説。
エリカ
喜島 塔
ミステリー
藍浦ツバサ。21歳。都内の大学に通う普通の大学生。ただ、彼には、人を愛するという感情が抜け落ちていたかのように見えた。「エリカ」という女に出逢うまでは。ツバサがエリカと出逢ってから、彼にとっての「女」は「エリカ」だけとなった。エリカ以外の、生物学上の「女」など、すべて、この世からいなくなればいい、と思った。そんなふたりが辿り着く「愛」の終着駅とはいかに?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる