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悲しみを、深い愛を
第366話 昨晩、お会いになったと
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「おや、おかしな事をお考えですね」
管理人が、珍しく不思議そうな顔で俺を見る。
何だよ、そんなにおかしい事を考えたか?。
「GMが一体どんなお方か、と考えになられましたね、、、昨晩、お会いになったとGMから聞き及んでおりますが」
おい、それじゃあ、あの「GM」ってイメージは、そもそも本人を指していたのか?、夢じゃなかったんだ。
あれが、GM、、、、あんなに切ない存在なのか?、生きていて辛くはないのか?
俺がそう考えた瞬間、管理人の中に、何かの意志が流れこんんできた。
そして、管理人は、少し目を潤ませながら
「ありがとうございますGF、、、とGMが仰っていいます」
なんだか、おじさんバージョンの管理人が、こんな乙女チックな反応すると、気持ち悪いな、、、それでも、これは、GMという人物の感情が流れ込んできているんだろうな。
「管理人、君にはGMの感情が、流れ込んで来ているようだな、それだけ君たちは親しい間柄ということなのか?」
すると、また珍しく管理人は笑みを浮かべ、こう俺に言った。
「GFはお気付きではないだけで、実は貴方様にも、GMの感情は流れ込んでいるのですよ」
ん?、俺に?、、、何も感じないが。
「おや、そうですか、、、それではお考えください、GFは私に敬語を使わなくなったのは、一体いつからでしょうね?」
ん?、あれ?、最初からじゃ、、、いや、違うな、俺は最初、電話に出た管理人に対して、普通に敬語だったな、、、。
、、、そう言うことなのか、俺たちは、知らず知らずのうちに、彼ら、彼女らの影響を受けているってことなのか?、、、、それはGFでも、同じってことか、、、、凄いな、GM。
「ならば、解るな、マーシャンのタイムマシーン、MIM(ミム)の居場所が」
「もちろんです、ミムの位置どころか、、、マーシャン本人の位置も、よく見えていますよ」
もう、俺たちは驚きもしなかった。
それは、この世界の理を超える存在。
管理人の目であれば、何でも見える。
しかし、どうして今までキル・ザ・ドールの特定や解明ができなかったのだろう。
「GF、それがキル・ザ・ドールの恐ろしいところです、この世の理さえも騙し、欺くことが出来る集団、それがキル・ザ・ドールなのです」
「しかし、今の管理人ならば、追い詰められる、、、と言う事でいいんだな」
「はい、GMも、それがお望みかと」
それならば、話は早い。
ここに居る、全員が、キル・ザ・ドールを心から憎んでいるという事だな。
気が付くと、それまで魂が抜けたようになっていたムスキが武装を始めた。
ムスキだけではない、ゼンガも、カシラビも装備を固めた。
だが、この決着を付けなければならないのは異世界人ではない。
それは玲子君自身が、けじめを付けなければならないだろう。
同じ未来人として、それが時間軸状上、最も自然なことなのだから。
管理人が、珍しく不思議そうな顔で俺を見る。
何だよ、そんなにおかしい事を考えたか?。
「GMが一体どんなお方か、と考えになられましたね、、、昨晩、お会いになったとGMから聞き及んでおりますが」
おい、それじゃあ、あの「GM」ってイメージは、そもそも本人を指していたのか?、夢じゃなかったんだ。
あれが、GM、、、、あんなに切ない存在なのか?、生きていて辛くはないのか?
俺がそう考えた瞬間、管理人の中に、何かの意志が流れこんんできた。
そして、管理人は、少し目を潤ませながら
「ありがとうございますGF、、、とGMが仰っていいます」
なんだか、おじさんバージョンの管理人が、こんな乙女チックな反応すると、気持ち悪いな、、、それでも、これは、GMという人物の感情が流れ込んできているんだろうな。
「管理人、君にはGMの感情が、流れ込んで来ているようだな、それだけ君たちは親しい間柄ということなのか?」
すると、また珍しく管理人は笑みを浮かべ、こう俺に言った。
「GFはお気付きではないだけで、実は貴方様にも、GMの感情は流れ込んでいるのですよ」
ん?、俺に?、、、何も感じないが。
「おや、そうですか、、、それではお考えください、GFは私に敬語を使わなくなったのは、一体いつからでしょうね?」
ん?、あれ?、最初からじゃ、、、いや、違うな、俺は最初、電話に出た管理人に対して、普通に敬語だったな、、、。
、、、そう言うことなのか、俺たちは、知らず知らずのうちに、彼ら、彼女らの影響を受けているってことなのか?、、、、それはGFでも、同じってことか、、、、凄いな、GM。
「ならば、解るな、マーシャンのタイムマシーン、MIM(ミム)の居場所が」
「もちろんです、ミムの位置どころか、、、マーシャン本人の位置も、よく見えていますよ」
もう、俺たちは驚きもしなかった。
それは、この世界の理を超える存在。
管理人の目であれば、何でも見える。
しかし、どうして今までキル・ザ・ドールの特定や解明ができなかったのだろう。
「GF、それがキル・ザ・ドールの恐ろしいところです、この世の理さえも騙し、欺くことが出来る集団、それがキル・ザ・ドールなのです」
「しかし、今の管理人ならば、追い詰められる、、、と言う事でいいんだな」
「はい、GMも、それがお望みかと」
それならば、話は早い。
ここに居る、全員が、キル・ザ・ドールを心から憎んでいるという事だな。
気が付くと、それまで魂が抜けたようになっていたムスキが武装を始めた。
ムスキだけではない、ゼンガも、カシラビも装備を固めた。
だが、この決着を付けなければならないのは異世界人ではない。
それは玲子君自身が、けじめを付けなければならないだろう。
同じ未来人として、それが時間軸状上、最も自然なことなのだから。
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