358 / 390
太平洋を戦い抜く
第356話 大変です、新たな
しおりを挟む
14潜は、俺たちが乗り込んで戦っていることに、やや躊躇しているようだった。
その140mm砲の着弾点が、駆逐艦ベニオンの艦尾から、微妙にズレて、会場に着弾する。
📶『玲子君、14潜の砲雷長に、思いっきり当てろと伝えてくれ、俺たちはまだ、艦首方向から艦橋を狙って行動中だ、問題ない」
📶『はい、伝えます、でも、、、お気をつけください」
心配は解るが、ここは戦場だ、無用に安全策を取っていては逆にやられる。
潜水艦乗りでは、さすがにこの砲撃戦は不利か。
「マーシャン、このまま、艦橋を抑える、大丈夫か?」
「任せてください、これでも現役の海軍大尉ですよ、GF」
俺たちは二人で、艦首方向から艦内に侵入、一路艦橋を目指していた。
しかし、そこで俺たちは、予想以上の抵抗に合ってしまった。
「クソ、海軍の水兵だから、それほど抵抗出来ないと考えていたが、甘かったな、21世紀の水兵よりも、なんだか戦い慣れているな」
「そりゃそうですよ、今は第二次世界大戦が終わったばかりです、世界中の兵士が戦い慣れているんですから」
そりゃそうだな。
そんな時、シズから緊急の知らせがあった。
📶『大変です、新たな駆逐艦が2隻、こちらに向かってきます!」
おいおい、なんだって?、それは予想外だぞ!。
📶『シズ、何隻がこちらに向かっているんだ?」
📶『最低でも2隻、その後方からも3隻確認できます、多分、最初から付いてきていた艦隊の駆逐艦です!」
、、、、マズいな、そんなに多くの敵をまとめて撃破なんてできない。
これでは絶対絶命じゃないか!。
📶『、、、、GF、伏せてください!、魚雷がベニオン方向に向けて発射されています!」
📶『なんですって?、14潜は魚雷なんて発射していません!」
それは、玲子君にとっても、予想外の出来事のようだった。
白い軌跡を海面に現しながら、魚雷は静かにこちらに向かっていた。
混乱中の駆逐艦ベニオンは、この魚雷に対処出来ないでいた。
「ん?、この魚雷の軌跡は、、、、」
マーシャンが、魚雷の軌跡を見て、何かに気付いたようだった。
しかし、そんな会話の暇もなく、魚雷はベニオンに命中する。
「うわ!、、凄いな、魚雷の直撃は、おい、みんな、大丈夫か?」
俺はすぐさま、全員の無事を確認した、一応大丈夫なようだったが、この魚雷、一体どこから放たれた?。
「ミスターGF、この魚雷は、日本海軍の酸素魚雷です、私が苦労して調達したので、間違いありません、日本海軍の魚雷は、海面に軌跡があまり出ない特殊なものを使用しているので、良く解るのです」
ああ、やはり日本海軍のものか、、、、さすがにアメリカ海軍がベニオンを襲う訳がない、、、、しかし、日本海軍が14潜以外に、それもこの海域に所在なんてする訳がない、、、、。
📶『ユウスケ、見える?、あれ、14潜がもう一隻!」
ムスキが艦首方向から指指す方向を見ると、たしかに14潜のような艦が浮上していきた。
あれは、、、、15潜か?、撃沈されたんじゃなかったのか!。
『こちらは伊号第15潜水艦、14潜、聞こえるか?」
その通信は、ベニオン艦内でも傍受されていたため、俺たちの耳にも直接入っていた。
15潜が生きていた。
助かった。
しかし、この状況は、依然、俺たちの危機的状況に変わりは無かった。
日本海軍の巨大潜水艦2隻と、アメリカ海軍駆逐艦5隻、どう考えても分が悪い。
アメリカ艦隊は、未だこちらに向け前進中なのだから。
その140mm砲の着弾点が、駆逐艦ベニオンの艦尾から、微妙にズレて、会場に着弾する。
📶『玲子君、14潜の砲雷長に、思いっきり当てろと伝えてくれ、俺たちはまだ、艦首方向から艦橋を狙って行動中だ、問題ない」
📶『はい、伝えます、でも、、、お気をつけください」
心配は解るが、ここは戦場だ、無用に安全策を取っていては逆にやられる。
潜水艦乗りでは、さすがにこの砲撃戦は不利か。
「マーシャン、このまま、艦橋を抑える、大丈夫か?」
「任せてください、これでも現役の海軍大尉ですよ、GF」
俺たちは二人で、艦首方向から艦内に侵入、一路艦橋を目指していた。
しかし、そこで俺たちは、予想以上の抵抗に合ってしまった。
「クソ、海軍の水兵だから、それほど抵抗出来ないと考えていたが、甘かったな、21世紀の水兵よりも、なんだか戦い慣れているな」
「そりゃそうですよ、今は第二次世界大戦が終わったばかりです、世界中の兵士が戦い慣れているんですから」
そりゃそうだな。
そんな時、シズから緊急の知らせがあった。
📶『大変です、新たな駆逐艦が2隻、こちらに向かってきます!」
おいおい、なんだって?、それは予想外だぞ!。
📶『シズ、何隻がこちらに向かっているんだ?」
📶『最低でも2隻、その後方からも3隻確認できます、多分、最初から付いてきていた艦隊の駆逐艦です!」
、、、、マズいな、そんなに多くの敵をまとめて撃破なんてできない。
これでは絶対絶命じゃないか!。
📶『、、、、GF、伏せてください!、魚雷がベニオン方向に向けて発射されています!」
📶『なんですって?、14潜は魚雷なんて発射していません!」
それは、玲子君にとっても、予想外の出来事のようだった。
白い軌跡を海面に現しながら、魚雷は静かにこちらに向かっていた。
混乱中の駆逐艦ベニオンは、この魚雷に対処出来ないでいた。
「ん?、この魚雷の軌跡は、、、、」
マーシャンが、魚雷の軌跡を見て、何かに気付いたようだった。
しかし、そんな会話の暇もなく、魚雷はベニオンに命中する。
「うわ!、、凄いな、魚雷の直撃は、おい、みんな、大丈夫か?」
俺はすぐさま、全員の無事を確認した、一応大丈夫なようだったが、この魚雷、一体どこから放たれた?。
「ミスターGF、この魚雷は、日本海軍の酸素魚雷です、私が苦労して調達したので、間違いありません、日本海軍の魚雷は、海面に軌跡があまり出ない特殊なものを使用しているので、良く解るのです」
ああ、やはり日本海軍のものか、、、、さすがにアメリカ海軍がベニオンを襲う訳がない、、、、しかし、日本海軍が14潜以外に、それもこの海域に所在なんてする訳がない、、、、。
📶『ユウスケ、見える?、あれ、14潜がもう一隻!」
ムスキが艦首方向から指指す方向を見ると、たしかに14潜のような艦が浮上していきた。
あれは、、、、15潜か?、撃沈されたんじゃなかったのか!。
『こちらは伊号第15潜水艦、14潜、聞こえるか?」
その通信は、ベニオン艦内でも傍受されていたため、俺たちの耳にも直接入っていた。
15潜が生きていた。
助かった。
しかし、この状況は、依然、俺たちの危機的状況に変わりは無かった。
日本海軍の巨大潜水艦2隻と、アメリカ海軍駆逐艦5隻、どう考えても分が悪い。
アメリカ艦隊は、未だこちらに向け前進中なのだから。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/mystery.png?id=41ccf9169edbe4e853c8)
それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
『量子の檻 -永遠の観測者-』
葉羽
ミステリー
【あらすじ】 天才高校生の神藤葉羽は、ある日、量子物理学者・霧島誠一教授の不可解な死亡事件に巻き込まれる。完全密室で発見された教授の遺体。そして、研究所に残された謎めいた研究ノート。
幼なじみの望月彩由美とともに真相を追う葉羽だが、事態は予想外の展開を見せ始める。二人の体に浮かび上がる不思議な模様。そして、現実世界に重なる別次元の存在。
やがて明らかになる衝撃的な真実―霧島教授の研究は、人類の存在を脅かす異次元生命体から世界を守るための「量子の檻」プロジェクトだった。
教授の死は自作自演。それは、次世代の守護者を選出するための壮大な実験だったのだ。
葉羽と彩由美は、互いへの想いと強い絆によって、人類と異次元存在の境界を守る「永遠の観測者」として選ばれる。二人の純粋な感情が、最強の量子バリアとなったのだ。
現代物理学の限界に挑戦する本格ミステリーでありながら、壮大なSFファンタジー、そしてピュアな青春ラブストーリーの要素も併せ持つ。「観測」と「愛」をテーマに、科学と感情の境界を探る新しい形の本格推理小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる