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本海軍の原子爆弾
第318話 核爆発に必要な条件
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、、、、茨城の臨界事故、、ああ、かなり前の話だが、あったな、そんな事。
たしか、「東海村JCO臨界事故」だったよな、民間施設でウランが臨界状態で20時間も核分裂を起こしたって、とんでもない事件。
、、で、それが一体、何なんだ?
「よく考えてみてください、核爆発を起こすことが、本当に困難な事であれば、臨界事故なんて起こらないんですよ」
「いや、それは量の問題もあるだろう、それに、中性子反射体に中性子を反射させないと、臨界は起こらない、、、、あれ?」
俺は、自分で言っていて、少し妙な事に気付いた。
東海村の臨界事故の際、中性子反射体が周囲に存在していない、、、。臨界に達するには、中性子を当てなければならない、そのため、核物質自身が放つ中性子線を反射させて、反応を促す必要があるのだが、、、
いや、厳密に言えば、無いことは無いのだが、一般的に反射体に使用出来る物質はグラファイト(黒鉛)、ベリリウム、鉛、鉄、炭化タングステンなどと習って来たが、東海村の事故では、反射体に冷却水、、、つまり「水」がその役割を果たしている、、、。
、、、、なるほど、マーシャンは、そう言う事を言いたいんだな。
「、、、つまり、核爆発に必要な条件は、海中でも簡単に起こせると」
「さすがGF、もう気付いたのですね、その通りです、日本陸軍が米海軍に対して使用した場所が、日本海であったことは偶然ではありません」
つまり、日本式の原爆は、プルトニュームの固形物を、海中に投げ入れただけ、という構造なのか?。
それでは、世界中のウランやプルトニュームが、とても不安定な状態にあるということになってしまうじゃないか。
「必ずしも不安定という訳ではありません、それが核爆発を起こすために必要な特定条件、その条件を知っていたのは、戦時中では日本だけです」
「ならば、そんな画期的な起爆方法、占領したアメリカ軍が放置なんてしないだろ、、、、ああ。」
そうなんだ、放っておく訳がない。
その、画期的な日本軍の核兵器を確保して管理する任務を帯びているのが、マーシャン達のグループという訳なんだな。
「、、、そして、その技術を獲得したアメリカ軍は、その技術を、どうしたんだ?」
「もちろん、早速実験しましたよ」
「どこで?」
「GFは気が付きませんか?、戦後初めての核実験が何処で行われたのか」
、、、俺はその時、背筋の凍る思いがした。
それは、アメリカ軍が行った、戦後初の核実験をした場所に他ならない。
「、、、ビキニ環礁」
俺たちが学校で習った歴史は、このように少しづつ、事実と異なるものに置き換えられている、それも恒常的に。
ビキニ環礁が実験場所に選ばれた理由、、、
それは、日本軍の核兵器が、海中で大きな威力を発揮するからに他ならない。
俺は、どうして核兵器の威力を実証しているアメリカ軍が、わざわざビキニ環礁などという場所を使って実験をしたのかが不思議ではあった。
今、俺たちの直ぐ近くにある戦艦「長門」
この艦も、もうすぐビキニ環礁へ曳航され、この核爆発の実験で標的艦とされる運命だ。
歴史で教わった事がある。
まさか、Yシャツ計画が、こんなところで一致するとは思わなかった。
たしか、「東海村JCO臨界事故」だったよな、民間施設でウランが臨界状態で20時間も核分裂を起こしたって、とんでもない事件。
、、で、それが一体、何なんだ?
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「いや、それは量の問題もあるだろう、それに、中性子反射体に中性子を反射させないと、臨界は起こらない、、、、あれ?」
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いや、厳密に言えば、無いことは無いのだが、一般的に反射体に使用出来る物質はグラファイト(黒鉛)、ベリリウム、鉛、鉄、炭化タングステンなどと習って来たが、東海村の事故では、反射体に冷却水、、、つまり「水」がその役割を果たしている、、、。
、、、、なるほど、マーシャンは、そう言う事を言いたいんだな。
「、、、つまり、核爆発に必要な条件は、海中でも簡単に起こせると」
「さすがGF、もう気付いたのですね、その通りです、日本陸軍が米海軍に対して使用した場所が、日本海であったことは偶然ではありません」
つまり、日本式の原爆は、プルトニュームの固形物を、海中に投げ入れただけ、という構造なのか?。
それでは、世界中のウランやプルトニュームが、とても不安定な状態にあるということになってしまうじゃないか。
「必ずしも不安定という訳ではありません、それが核爆発を起こすために必要な特定条件、その条件を知っていたのは、戦時中では日本だけです」
「ならば、そんな画期的な起爆方法、占領したアメリカ軍が放置なんてしないだろ、、、、ああ。」
そうなんだ、放っておく訳がない。
その、画期的な日本軍の核兵器を確保して管理する任務を帯びているのが、マーシャン達のグループという訳なんだな。
「、、、そして、その技術を獲得したアメリカ軍は、その技術を、どうしたんだ?」
「もちろん、早速実験しましたよ」
「どこで?」
「GFは気が付きませんか?、戦後初めての核実験が何処で行われたのか」
、、、俺はその時、背筋の凍る思いがした。
それは、アメリカ軍が行った、戦後初の核実験をした場所に他ならない。
「、、、ビキニ環礁」
俺たちが学校で習った歴史は、このように少しづつ、事実と異なるものに置き換えられている、それも恒常的に。
ビキニ環礁が実験場所に選ばれた理由、、、
それは、日本軍の核兵器が、海中で大きな威力を発揮するからに他ならない。
俺は、どうして核兵器の威力を実証しているアメリカ軍が、わざわざビキニ環礁などという場所を使って実験をしたのかが不思議ではあった。
今、俺たちの直ぐ近くにある戦艦「長門」
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