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そして時空転移
第283話 日本の終戦
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「それでは、これより作戦会議を始めます」
作戦会議といっても、キャサリンの宿舎のリビングで、みんな集まっただけだが、みんなアメリカ軍の作業服を着ているから、なんだか変な気持ちだ。
「管理人様、最初にお聞きしたのですが、キル・ザ・ドールのメンバーは、異世界から直接別の時間へ移動した模様ですが、正確な座標は解りますか?」
「そうだな、奴らもやり口が慣れてきているから、最終座標をロストしてしまった。恐らく、前の世界大戦付近だと感じるが」
そうか、やはり彼らは第2次世界大戦の時代から直接時空転移していたんだな。
俺は、彼らが持つ小銃で、それが第2次世界大戦からの直接進入だと言うことには気付いていた。
「それでは、次の目的地は第2次世界大戦の時代でよろしいですね」
「玲子君、それは違う。恐らく奴らは、第2次世界大戦中の世界から来ていない」
「では、どの時間軸と行き来していたんですか?」
「それはな、、、、1946年頃の日本からだよ」
「え、、、日本?、それも戦後間もない1946年、、、ですか?」
もちろん、これには理由があった。
俺達が戦っていたオルコ共和国軍の使う小銃は、それも第2次世界大戦当時に使用されていたものばかりだったが、あれだけ大量の小銃がいきなり消えたら、戦時中なら大問題になる。
ましてや、彼らの装備には、ドイツやアメリカのものも含まれていたが、その大半が旧日本軍のものだった。
実際にカシラビが持っている97式狙撃銃も、旧日本陸軍のものだ。
あの銃の管理に厳しい旧日本軍の、あれだけ大量の小銃を確保するには、戦時中ではだめなんだ。
あの小銃は、終戦後武装解除した日本軍から接収した小銃で間違いないだろう。
そうすると、それは戦後まもなく、それも日本に進駐してきた進駐軍、、、要するにアメリカ軍の管理下にあった武器ということになる。
「なるほど、たしかにGFの言うことはその通りですね。その中にアメリカやドイツのものが少量混ざっていたのも、戦後ならば説明が付きます。さすがですねGF」
なんだか管理人に誉められると、怖いな。
しかし、俺自身も驚いているが、どうして俺は、管理人でも掴めないような情報を、推理出来てしまうんだろう。
そんな能力、俺には元々無かったはずなのに。
「それでは、次の目的地は、1946年の日本で決まりですね」
玲子君が、そう結論を出す。
俺達は、その後の歴史を色々と調査し、一番可能性のある日時と場所を特定した。
そして、、、よりによって、ここなんだな。
そこは、終戦間もない頃の横須賀海軍基地であった。
ここには、周辺から集められた旧日本軍の武器、弾薬が大量に集積されていただけではななく、管轄が海軍であったため、比較的数に関する管理が甘いことも理由となった。
戦後間もない頃の日本か、、、。
一体、どんな場所なんだろう。
作戦会議といっても、キャサリンの宿舎のリビングで、みんな集まっただけだが、みんなアメリカ軍の作業服を着ているから、なんだか変な気持ちだ。
「管理人様、最初にお聞きしたのですが、キル・ザ・ドールのメンバーは、異世界から直接別の時間へ移動した模様ですが、正確な座標は解りますか?」
「そうだな、奴らもやり口が慣れてきているから、最終座標をロストしてしまった。恐らく、前の世界大戦付近だと感じるが」
そうか、やはり彼らは第2次世界大戦の時代から直接時空転移していたんだな。
俺は、彼らが持つ小銃で、それが第2次世界大戦からの直接進入だと言うことには気付いていた。
「それでは、次の目的地は第2次世界大戦の時代でよろしいですね」
「玲子君、それは違う。恐らく奴らは、第2次世界大戦中の世界から来ていない」
「では、どの時間軸と行き来していたんですか?」
「それはな、、、、1946年頃の日本からだよ」
「え、、、日本?、それも戦後間もない1946年、、、ですか?」
もちろん、これには理由があった。
俺達が戦っていたオルコ共和国軍の使う小銃は、それも第2次世界大戦当時に使用されていたものばかりだったが、あれだけ大量の小銃がいきなり消えたら、戦時中なら大問題になる。
ましてや、彼らの装備には、ドイツやアメリカのものも含まれていたが、その大半が旧日本軍のものだった。
実際にカシラビが持っている97式狙撃銃も、旧日本陸軍のものだ。
あの銃の管理に厳しい旧日本軍の、あれだけ大量の小銃を確保するには、戦時中ではだめなんだ。
あの小銃は、終戦後武装解除した日本軍から接収した小銃で間違いないだろう。
そうすると、それは戦後まもなく、それも日本に進駐してきた進駐軍、、、要するにアメリカ軍の管理下にあった武器ということになる。
「なるほど、たしかにGFの言うことはその通りですね。その中にアメリカやドイツのものが少量混ざっていたのも、戦後ならば説明が付きます。さすがですねGF」
なんだか管理人に誉められると、怖いな。
しかし、俺自身も驚いているが、どうして俺は、管理人でも掴めないような情報を、推理出来てしまうんだろう。
そんな能力、俺には元々無かったはずなのに。
「それでは、次の目的地は、1946年の日本で決まりですね」
玲子君が、そう結論を出す。
俺達は、その後の歴史を色々と調査し、一番可能性のある日時と場所を特定した。
そして、、、よりによって、ここなんだな。
そこは、終戦間もない頃の横須賀海軍基地であった。
ここには、周辺から集められた旧日本軍の武器、弾薬が大量に集積されていただけではななく、管轄が海軍であったため、比較的数に関する管理が甘いことも理由となった。
戦後間もない頃の日本か、、、。
一体、どんな場所なんだろう。
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