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そして時空転移
第282話 帰 還
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「お帰りなさい、随分長かったわね」
時空転移は、本当に慣れないな。
俺はまた気を失っていたが、玲子君とシズは先に降りていた。
他の3人は、、、まだ意識が戻らないな。
「キャサリン、久々だな、変わりはないかい?」
「冗談じゃないわよ、大きく変わりました、おかげ様で!」
コクピットをのぞき込むキャサリンは、その変化に喜んでいる様子っだった。
どうやら、第3次世界大戦は回避され、元の世界に復帰しているようだった。
「戻ったんだな」
「残念ですが、完全ではありませんよ」
シズが画面で俺にそう伝えた。
そうは言っても、俺には違いが解らないしな。
「この時間軸では、第3次世界大戦の発生次期が少し遅れた程度のようですね、このまま放っておけば、間違いなく再び戦争が勃発します」
、、、ということは、再びエラーノ・リターンが必要になるってことか?
「多分、その方法では、今回の修復は困難なようですね」
エラーノ・リターンではない別の方法?
でも、どうやって?
「、、、、それは、キル・ザ・ドールの過去改変を、直接止める必要がありそうです」
うわ、びっくりした!管理人は妖精の姿のままなんだな
、、、ん?、過去改変って言った?、今。
すると、意識を失っていた異世界3人組が、目を覚ました。
「、、、、何?、なんなのここ?、、、ここがユウスケの世界なの?」
ムスキが、格納庫の明かりを不思議そうに見つめる。
「とりあえず、一度SIZから出て、食事にでもしましょう!」
キャサリンがそう言うと、寝起きのような俺達は、キャサリンに連れられて、機体を後にした。
「、、、、まさか、管理人を連れて来ちゃうなんてね、、、ご無沙汰しております、管理人様」
「うむ、今回は少々難儀な旅だったな」
相変わらず姿と言葉がちぐはぐだな、管理人は。
俺達は、異世界人を伴っての行動であるため、この米陸軍相模補給処の中でも一番目立たないキャサリンの宿舎を目指した。
「本当は、部外者入れないんだけど、今日は特別ね」
キャサリンの宿舎が、戸建てで良かったよ。
、、、本当に戻って来たんだな。
このそれまでと同じ日常が目の前にあると言うのに、それでも今はまだ戦前なんだよな。
「ユウスケ、なんだか俺、腹が減った」
カシラビがそう言うのも無理はない、時空転移は体力を使うからな。
カシラビだけではない、なんだか3人とも、かなり空腹のようだった。
「旨いな、これ」
少し小さくなった元巨人のゼンガが、キャサリンの作った肉料理を楽しんでいた。
「キャサリン、マッシュ国王が、よろしくって言ってましたよ」
ん?、あの時のキャサリンって、やっぱりこのキャサリンのことか?
「アハハ!、マッシュったら、まだ覚えててくれたのね、光栄だわ」
「やっぱり、マッシュ国王の事、知ってたのか?、なんだよ、教えてくれれば、もっと速く事態を動かせたのに」
キャサリンは少し照れながら、事の経緯を話してくれた。
それは、この時間軸では1年程度前、しかし、あの異世界としては30年ほど前になる。
キャサリンは、エラーノ・リターンの候補地調査で、あの世界に行っていたのだそうだ。
そして、未だ王子だった頃のマッシュ国王と出会い、、、、なんだか色々あったらしい。
、、、おいおい、、、大丈夫か?、私がマキュウェルの母親です、とか言わないだろうな。
「まさか、そんな事はありませんよ。でも、マッシュ王子は格好良かったんですよ、剣術も凄かった。、、、で、一時期、パーティを組んだりして、、」
なんだよ、それじゃあ、マキュウェルの行動は、、、血じゃん。
やっぱり親子だよなあ。
ムスキは、どうして目の前にいる人物が、マッシュ国王の王子時代を知っているのかが不思議でならないようだった。
そういえば、この乗り物がタイムマシーンだって、まだ言っていなかったしな。
食事を終えた俺達は、入浴と着替えを済ませ、キャサリンは全員分の軍服を準備してくれた。
そういえば俺、軍曹だったな。
「なんだよユウスケ、お前も軍曹じゃないか、あっちじゃ准将まで行ってたのに、俺と同じかよ」
もうカシラビが、鬼の首取ったみたいにはしゃいでるな。
、、、ついこの間まで、一軍率いて戦っていたのだが、なんだか夢のようだ。
すると、礼子君が
「あら、雄介様は本当は軍曹ではなくて、、、」
そこで、それ以上言うのをやめた。
何、何だよ、俺は軍曹ではなく、何?
相変わらず、怖いんだよな、未来人の知識は。
俺はこれから一体、何になる人間なんだろうな。
時空転移は、本当に慣れないな。
俺はまた気を失っていたが、玲子君とシズは先に降りていた。
他の3人は、、、まだ意識が戻らないな。
「キャサリン、久々だな、変わりはないかい?」
「冗談じゃないわよ、大きく変わりました、おかげ様で!」
コクピットをのぞき込むキャサリンは、その変化に喜んでいる様子っだった。
どうやら、第3次世界大戦は回避され、元の世界に復帰しているようだった。
「戻ったんだな」
「残念ですが、完全ではありませんよ」
シズが画面で俺にそう伝えた。
そうは言っても、俺には違いが解らないしな。
「この時間軸では、第3次世界大戦の発生次期が少し遅れた程度のようですね、このまま放っておけば、間違いなく再び戦争が勃発します」
、、、ということは、再びエラーノ・リターンが必要になるってことか?
「多分、その方法では、今回の修復は困難なようですね」
エラーノ・リターンではない別の方法?
でも、どうやって?
「、、、、それは、キル・ザ・ドールの過去改変を、直接止める必要がありそうです」
うわ、びっくりした!管理人は妖精の姿のままなんだな
、、、ん?、過去改変って言った?、今。
すると、意識を失っていた異世界3人組が、目を覚ました。
「、、、、何?、なんなのここ?、、、ここがユウスケの世界なの?」
ムスキが、格納庫の明かりを不思議そうに見つめる。
「とりあえず、一度SIZから出て、食事にでもしましょう!」
キャサリンがそう言うと、寝起きのような俺達は、キャサリンに連れられて、機体を後にした。
「、、、、まさか、管理人を連れて来ちゃうなんてね、、、ご無沙汰しております、管理人様」
「うむ、今回は少々難儀な旅だったな」
相変わらず姿と言葉がちぐはぐだな、管理人は。
俺達は、異世界人を伴っての行動であるため、この米陸軍相模補給処の中でも一番目立たないキャサリンの宿舎を目指した。
「本当は、部外者入れないんだけど、今日は特別ね」
キャサリンの宿舎が、戸建てで良かったよ。
、、、本当に戻って来たんだな。
このそれまでと同じ日常が目の前にあると言うのに、それでも今はまだ戦前なんだよな。
「ユウスケ、なんだか俺、腹が減った」
カシラビがそう言うのも無理はない、時空転移は体力を使うからな。
カシラビだけではない、なんだか3人とも、かなり空腹のようだった。
「旨いな、これ」
少し小さくなった元巨人のゼンガが、キャサリンの作った肉料理を楽しんでいた。
「キャサリン、マッシュ国王が、よろしくって言ってましたよ」
ん?、あの時のキャサリンって、やっぱりこのキャサリンのことか?
「アハハ!、マッシュったら、まだ覚えててくれたのね、光栄だわ」
「やっぱり、マッシュ国王の事、知ってたのか?、なんだよ、教えてくれれば、もっと速く事態を動かせたのに」
キャサリンは少し照れながら、事の経緯を話してくれた。
それは、この時間軸では1年程度前、しかし、あの異世界としては30年ほど前になる。
キャサリンは、エラーノ・リターンの候補地調査で、あの世界に行っていたのだそうだ。
そして、未だ王子だった頃のマッシュ国王と出会い、、、、なんだか色々あったらしい。
、、、おいおい、、、大丈夫か?、私がマキュウェルの母親です、とか言わないだろうな。
「まさか、そんな事はありませんよ。でも、マッシュ王子は格好良かったんですよ、剣術も凄かった。、、、で、一時期、パーティを組んだりして、、」
なんだよ、それじゃあ、マキュウェルの行動は、、、血じゃん。
やっぱり親子だよなあ。
ムスキは、どうして目の前にいる人物が、マッシュ国王の王子時代を知っているのかが不思議でならないようだった。
そういえば、この乗り物がタイムマシーンだって、まだ言っていなかったしな。
食事を終えた俺達は、入浴と着替えを済ませ、キャサリンは全員分の軍服を準備してくれた。
そういえば俺、軍曹だったな。
「なんだよユウスケ、お前も軍曹じゃないか、あっちじゃ准将まで行ってたのに、俺と同じかよ」
もうカシラビが、鬼の首取ったみたいにはしゃいでるな。
、、、ついこの間まで、一軍率いて戦っていたのだが、なんだか夢のようだ。
すると、礼子君が
「あら、雄介様は本当は軍曹ではなくて、、、」
そこで、それ以上言うのをやめた。
何、何だよ、俺は軍曹ではなく、何?
相変わらず、怖いんだよな、未来人の知識は。
俺はこれから一体、何になる人間なんだろうな。
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