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巨人族の戦士
第259話 情報戦
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「シズ、こうして会うのもなんだか久々だな」
「、、、、どうしたんですかGF、、、、なんだか大分お悩みのようですね」
ああ、やっぱりシズにはお見通しか。
その通りだ。
俺は、この一つの結論に辿りつくのが怖いと感じていた。
それは、近しい人たちを、少し傷付けてしまう可能性があるからだ。
「そりゃね、今度ばかりは鮮やかに解決とは行かない。フキアエズ周辺を含んだ地図を展開してくれないか」
シズは、部屋の中に大きく地図を展開してくれた。
地図上には、シズがこれまで回収してくれた、周辺の情報が全て記載された状態だった。
俺は、そこで意外なことに気付いた。
「おいシズ、この敵情は、どうやって入手したんだ?」
「え、普通に対人レーダー使っていますからフキアエズ王都とその東側の軍勢は、全てオルコ共和国軍として表示していますよ」
そうか、シズはそれが敵味方の区別はつかなくても、そこに何人の人間が居るかは正確に解るんだ。
やっぱり、なんだかんだ言っても、シズは凄いな。
それにしても、オルコ共和国軍の数は凄まじい。
よくもまあ、自国を捨てて、40万もの軍勢を隣国の王都へ機動させたものだ。
、、、いや、まてよ、、、この状況図は、、。
「シズ、国境の北を拡大してくれないか」
「あ、はい、、、どうされました?、共和国軍は、さすがにそこにはいませんが」
いや、いいんだ、そこに共和国軍がいるかいないかではない、むしろ、いない事の方が問題なんだ。
「これが、今現在の状況ってことで間違いないんだよな」
「どうなされたのですか雄介様、私には特段、おかしな図には見えませんが」
「玲子君、よく見てくれ、それは君の固定概念を払拭して見てほしいんだ、この状況図、どう思う?」
玲子君も、俺の言っていることが理解出来ない様子だった。
それはシズも同様で、この高性能AIであるシズですら、この状況を見て何も感じないのだ。
「申し訳ありません、私には雄介様のお考えがよく解りません」
「いや、、、なら、この状況図は、こう見えないか?、今現在、籠城している40万の敵は、北に総兵力42万人のエフライム軍、南に24万のドットス軍、中央に8万のフキアエズ軍、これが正しい認識だとしたら、敵はどうする?」
玲子君は、更に不思議そうな表情を浮かべた。
「しかし、北のエフライム軍は、部隊こそ国境沿いに展開していますが、越境作戦はしないと表明しているのでは?」
「では聞くが、その表明、オルコ共和国軍に対して一切されていない情報なのに、どうしてオルコ共和国軍は北部方面に軍を配置していないんだ?」
ようやく玲子君とシズも、それを理解出来た様子だった。
そうなのだ、エフライム公国が越境南進しないと知っているのは、三国同盟軍の上位者しか知り得ない事なのだ。
だと言うのに、共和国軍はまるで北から敵が攻めてこないと知っているような部隊配置をしている。
、、、、それは何故か?。
そんなこと、この状況図を見ればすぐに解る。
つまり、俺たちの情報が、敵には駄々洩れという事だ。
「そう言う事だ。これで行動方針が整ったな」
「どうなさるので?」
決まっている、敵の情報網を逆手に取るのさ。
「、、、、どうしたんですかGF、、、、なんだか大分お悩みのようですね」
ああ、やっぱりシズにはお見通しか。
その通りだ。
俺は、この一つの結論に辿りつくのが怖いと感じていた。
それは、近しい人たちを、少し傷付けてしまう可能性があるからだ。
「そりゃね、今度ばかりは鮮やかに解決とは行かない。フキアエズ周辺を含んだ地図を展開してくれないか」
シズは、部屋の中に大きく地図を展開してくれた。
地図上には、シズがこれまで回収してくれた、周辺の情報が全て記載された状態だった。
俺は、そこで意外なことに気付いた。
「おいシズ、この敵情は、どうやって入手したんだ?」
「え、普通に対人レーダー使っていますからフキアエズ王都とその東側の軍勢は、全てオルコ共和国軍として表示していますよ」
そうか、シズはそれが敵味方の区別はつかなくても、そこに何人の人間が居るかは正確に解るんだ。
やっぱり、なんだかんだ言っても、シズは凄いな。
それにしても、オルコ共和国軍の数は凄まじい。
よくもまあ、自国を捨てて、40万もの軍勢を隣国の王都へ機動させたものだ。
、、、いや、まてよ、、、この状況図は、、。
「シズ、国境の北を拡大してくれないか」
「あ、はい、、、どうされました?、共和国軍は、さすがにそこにはいませんが」
いや、いいんだ、そこに共和国軍がいるかいないかではない、むしろ、いない事の方が問題なんだ。
「これが、今現在の状況ってことで間違いないんだよな」
「どうなされたのですか雄介様、私には特段、おかしな図には見えませんが」
「玲子君、よく見てくれ、それは君の固定概念を払拭して見てほしいんだ、この状況図、どう思う?」
玲子君も、俺の言っていることが理解出来ない様子だった。
それはシズも同様で、この高性能AIであるシズですら、この状況を見て何も感じないのだ。
「申し訳ありません、私には雄介様のお考えがよく解りません」
「いや、、、なら、この状況図は、こう見えないか?、今現在、籠城している40万の敵は、北に総兵力42万人のエフライム軍、南に24万のドットス軍、中央に8万のフキアエズ軍、これが正しい認識だとしたら、敵はどうする?」
玲子君は、更に不思議そうな表情を浮かべた。
「しかし、北のエフライム軍は、部隊こそ国境沿いに展開していますが、越境作戦はしないと表明しているのでは?」
「では聞くが、その表明、オルコ共和国軍に対して一切されていない情報なのに、どうしてオルコ共和国軍は北部方面に軍を配置していないんだ?」
ようやく玲子君とシズも、それを理解出来た様子だった。
そうなのだ、エフライム公国が越境南進しないと知っているのは、三国同盟軍の上位者しか知り得ない事なのだ。
だと言うのに、共和国軍はまるで北から敵が攻めてこないと知っているような部隊配置をしている。
、、、、それは何故か?。
そんなこと、この状況図を見ればすぐに解る。
つまり、俺たちの情報が、敵には駄々洩れという事だ。
「そう言う事だ。これで行動方針が整ったな」
「どうなさるので?」
決まっている、敵の情報網を逆手に取るのさ。
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