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巨人族の戦士
第255話 反逆の義勇軍
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「オルコア義勇軍が、寝返ったという事か?」
ゲール准尉が言うには、元々オルコア義勇軍内部には、オルコ共和国軍と通じている者が多数いたのだそうだ。
その共和国軍側の義勇兵が中心となって、オルコアの市民を組織化し、エレーナの金と兵器で武装して、逸早く共和国軍を追いかけて来た、という事だそうだ。
、、、なるほど、オルコア義勇軍は、最初から敵側の組織だったという訳か。
もちろん、純粋な気持ちで参加した市民もいたが、それはこれからの作戦に邪魔な存在となるため、一番最初に銃撃により殺害した、、、、。
つまり、オルコア義勇軍の最初の損害は、仕組まれた犠牲だったという事になる。
そして、、、、オルもその犠牲になったのだ。
オルは、自分を犠牲にしてオルコア義勇軍を守ったと言うのに。
俺は、腹の底から怒りがこみ上げていた。
今、俺の側背から攻撃している奴らは、俺の敵だ。
こいつらだけは、俺自身で必ず倒す。
俺は撃ち尽くした拳銃をホルスターにしまうと、剣を抜いた。
「なりませんぞ、ユウスケ殿、連隊長自らが剣を抜いては、連隊が崩壊してしまいます!」
「どけ!、この戦場は俺の戦場だ。この手でオルの仇を討つ!」
肉迫する敵兵の眼光が見えるほどの距離で、俺たちは対峙した。
その時だった。
肉迫してくる敵兵が、突然膝から崩れ落ちて行った。
?、何だ?
すると、興奮して気付かなかったが、直ぐ横から別の部隊による銃撃が始まっていた。
俺は、敵の部隊が混戦状態の中で誤射をしたのかと思っていた。
そして、新たな敵が、俺たちを襲った、そう解釈していた。
すると、ゲール准尉がそちらの方向へ大きく手を振る。
何かを合図しているようだった。
「まさか、ゲール准尉、君まで敵軍に寝返ったのか?」
「いえ、待ってください、誤解です!」
「その誤解、一体如何にして解くか!」
俺は逆上してゲール准尉に迫った。
「雄介様!」
玲子君が止めに入る。
声が玲子君だったから、当然静止に入ったのも玲子君だと、、、そう思った俺を制するのは、玲子君では無かった。
「、、、、ノアンカ?、どうしてここに?、ってか、お前、こんな大事な時に、どこへ行っていた?」
「ユウスケ殿、とりあえず事情は後です、ここはまず、共和国軍とオルコア義勇軍を討つのが先です」
「敵だか味方だかも解らない人間が交差しているこの状況で、一体誰を信じろと?、ノアンカだって、敵に寝返った可能性だってあるんじゃないのか?、俺は一体、だれを信じればいいのだ?」
憤慨し、冷静さを失いつつあった俺を、更に別の人間が諭すように割って入った。
「一度冷静になりましょう、ユウスケ殿」
野火に照らされて、少し微笑むその男の顔を見て、俺は動揺を隠せずにいた。
ゲール准尉が言うには、元々オルコア義勇軍内部には、オルコ共和国軍と通じている者が多数いたのだそうだ。
その共和国軍側の義勇兵が中心となって、オルコアの市民を組織化し、エレーナの金と兵器で武装して、逸早く共和国軍を追いかけて来た、という事だそうだ。
、、、なるほど、オルコア義勇軍は、最初から敵側の組織だったという訳か。
もちろん、純粋な気持ちで参加した市民もいたが、それはこれからの作戦に邪魔な存在となるため、一番最初に銃撃により殺害した、、、、。
つまり、オルコア義勇軍の最初の損害は、仕組まれた犠牲だったという事になる。
そして、、、、オルもその犠牲になったのだ。
オルは、自分を犠牲にしてオルコア義勇軍を守ったと言うのに。
俺は、腹の底から怒りがこみ上げていた。
今、俺の側背から攻撃している奴らは、俺の敵だ。
こいつらだけは、俺自身で必ず倒す。
俺は撃ち尽くした拳銃をホルスターにしまうと、剣を抜いた。
「なりませんぞ、ユウスケ殿、連隊長自らが剣を抜いては、連隊が崩壊してしまいます!」
「どけ!、この戦場は俺の戦場だ。この手でオルの仇を討つ!」
肉迫する敵兵の眼光が見えるほどの距離で、俺たちは対峙した。
その時だった。
肉迫してくる敵兵が、突然膝から崩れ落ちて行った。
?、何だ?
すると、興奮して気付かなかったが、直ぐ横から別の部隊による銃撃が始まっていた。
俺は、敵の部隊が混戦状態の中で誤射をしたのかと思っていた。
そして、新たな敵が、俺たちを襲った、そう解釈していた。
すると、ゲール准尉がそちらの方向へ大きく手を振る。
何かを合図しているようだった。
「まさか、ゲール准尉、君まで敵軍に寝返ったのか?」
「いえ、待ってください、誤解です!」
「その誤解、一体如何にして解くか!」
俺は逆上してゲール准尉に迫った。
「雄介様!」
玲子君が止めに入る。
声が玲子君だったから、当然静止に入ったのも玲子君だと、、、そう思った俺を制するのは、玲子君では無かった。
「、、、、ノアンカ?、どうしてここに?、ってか、お前、こんな大事な時に、どこへ行っていた?」
「ユウスケ殿、とりあえず事情は後です、ここはまず、共和国軍とオルコア義勇軍を討つのが先です」
「敵だか味方だかも解らない人間が交差しているこの状況で、一体誰を信じろと?、ノアンカだって、敵に寝返った可能性だってあるんじゃないのか?、俺は一体、だれを信じればいいのだ?」
憤慨し、冷静さを失いつつあった俺を、更に別の人間が諭すように割って入った。
「一度冷静になりましょう、ユウスケ殿」
野火に照らされて、少し微笑むその男の顔を見て、俺は動揺を隠せずにいた。
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