140 / 411
新たな仲間
第138話 どっちが好み?
しおりを挟む
「ねえ、ミスズ達は、一体どこから来た冒険者なの?」
女性陣の夕食準備中に、エレーナが玲子君に聞いて来た。
玲子君は少し困ったようではあったが、メルガが同じように興味を示して来たため、答えないわけにはいかなかった。
「私達は、東の果ての国からです」
「東って?、どれくらい?」
「そうですね、もう、本当に大陸の一番東の、更に東の島国ですわ」
「随分遠くから来たのね、私はてっきり、エガと同じ地方から来たのかと思ったわ、だいたい、似てるわよね、あんた達」
玲子君は、自分と俺が似ていると言われたのかと思い、少し頬を赤らめた。
そんな表情を見て、エレーナはイタズラ心を覗かせた。
「ねえ、あんた、実際のところさ、どうなの?あのユウスケって男と、エガ、どっちが好み?」
「いえ、雄介様は、その、違います!」
「へー、じゃあ、あんた、エガの方が好みってわけ?」
「、、、それも違います、私は雄介様にお仕えする者ですから」
「あんた、あのユウスケの従者なの?、随分パッとしないのに仕えてるわね」
「雄介様は、パッとしたお方です!」
何だよパッとした男って、照明器具か俺は。
「、、、ああ見えて、いつもお優しく、時には勇敢で、頭の回転も速いですし、何より誰に対しても平等に愛情を注がれるお方なのです、ちょっと優柔不断なところはありますが」
優柔不断、、、ああ、そう言う意味ね、いやあ、本当は玲子君一筋なんだが、言ったことは無いけどさ。
「じゃあさ、マキュウェルはどっちが好み?」
「おい、何で選択肢があの二人なのよ!、まあ、どちらも素敵だと思うけど、、、」
少しあきれ顔のエレーナは「あんた達の好みって、ちょっと寄ってない?」と、変な突っ込みを入れた。
、、、なあ、俺たちって、ちょっと寄ってんのか?、どう思うよエガ?
そして、最後にマキュウェルが意外な言葉を発した。
「でも、ちょっと、エガさんは、、、、気になるかな」
おいおい、女子の恋話駄々洩れなんだが、大丈夫か?
そんでもって、なに、マキュウェル、ちょっと新しい恋に目覚めちゃったのか?
、、、、ちょっと前まで、俺に結構、アプローチしてたよな、、君。
女性陣の夕食準備中に、エレーナが玲子君に聞いて来た。
玲子君は少し困ったようではあったが、メルガが同じように興味を示して来たため、答えないわけにはいかなかった。
「私達は、東の果ての国からです」
「東って?、どれくらい?」
「そうですね、もう、本当に大陸の一番東の、更に東の島国ですわ」
「随分遠くから来たのね、私はてっきり、エガと同じ地方から来たのかと思ったわ、だいたい、似てるわよね、あんた達」
玲子君は、自分と俺が似ていると言われたのかと思い、少し頬を赤らめた。
そんな表情を見て、エレーナはイタズラ心を覗かせた。
「ねえ、あんた、実際のところさ、どうなの?あのユウスケって男と、エガ、どっちが好み?」
「いえ、雄介様は、その、違います!」
「へー、じゃあ、あんた、エガの方が好みってわけ?」
「、、、それも違います、私は雄介様にお仕えする者ですから」
「あんた、あのユウスケの従者なの?、随分パッとしないのに仕えてるわね」
「雄介様は、パッとしたお方です!」
何だよパッとした男って、照明器具か俺は。
「、、、ああ見えて、いつもお優しく、時には勇敢で、頭の回転も速いですし、何より誰に対しても平等に愛情を注がれるお方なのです、ちょっと優柔不断なところはありますが」
優柔不断、、、ああ、そう言う意味ね、いやあ、本当は玲子君一筋なんだが、言ったことは無いけどさ。
「じゃあさ、マキュウェルはどっちが好み?」
「おい、何で選択肢があの二人なのよ!、まあ、どちらも素敵だと思うけど、、、」
少しあきれ顔のエレーナは「あんた達の好みって、ちょっと寄ってない?」と、変な突っ込みを入れた。
、、、なあ、俺たちって、ちょっと寄ってんのか?、どう思うよエガ?
そして、最後にマキュウェルが意外な言葉を発した。
「でも、ちょっと、エガさんは、、、、気になるかな」
おいおい、女子の恋話駄々洩れなんだが、大丈夫か?
そんでもって、なに、マキュウェル、ちょっと新しい恋に目覚めちゃったのか?
、、、、ちょっと前まで、俺に結構、アプローチしてたよな、、君。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
コドク 〜ミドウとクロ〜
藤井ことなり
ミステリー
刑事課黒田班に配属されて数ヶ月経ったある日、マキこと牧里子巡査は[ミドウ案件]という言葉を知る。
それはTMS探偵事務所のミドウこと、西御堂あずらが関係する事件のことだった。
ミドウはマキの上司であるクロこと黒田誠悟とは元同僚で上司と部下の関係。
警察を辞め探偵になったミドウは事件を掘り起こして、あとは警察に任せるという厄介な人物となっていた。
事件で関わってしまったマキは、その後お目付け役としてミドウと行動を共にする[ミドウ番]となってしまい、黒田班として刑事でありながらミドウのパートナーとして事件に関わっていく。
virtual lover
空川億里
ミステリー
人気アイドルグループの不人気メンバーのユメカのファンが集まるオフ会に今年30歳になる名願愛斗(みょうがん まなと)が参加する。
が、その会を通じて知り合った人物が殺され、警察はユメカを逮捕する。
主人公達はユメカの無実を信じ、真犯人を捕まえようとするのだが……。
Millennium226 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 6】 ― 皇帝のいない如月 ―
kei
歴史・時代
周囲の外敵をことごとく鎮定し、向かうところ敵なし! 盤石に見えた帝国の政(まつりごと)。
しかし、その政体を覆す計画が密かに進行していた。
帝国の生きた守り神「軍神マルスの娘」に厳命が下る。
帝都を襲うクーデター計画を粉砕せよ!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる