140 / 390
新たな仲間
第138話 どっちが好み?
しおりを挟む
「ねえ、ミスズ達は、一体どこから来た冒険者なの?」
女性陣の夕食準備中に、エレーナが玲子君に聞いて来た。
玲子君は少し困ったようではあったが、メルガが同じように興味を示して来たため、答えないわけにはいかなかった。
「私達は、東の果ての国からです」
「東って?、どれくらい?」
「そうですね、もう、本当に大陸の一番東の、更に東の島国ですわ」
「随分遠くから来たのね、私はてっきり、エガと同じ地方から来たのかと思ったわ、だいたい、似てるわよね、あんた達」
玲子君は、自分と俺が似ていると言われたのかと思い、少し頬を赤らめた。
そんな表情を見て、エレーナはイタズラ心を覗かせた。
「ねえ、あんた、実際のところさ、どうなの?あのユウスケって男と、エガ、どっちが好み?」
「いえ、雄介様は、その、違います!」
「へー、じゃあ、あんた、エガの方が好みってわけ?」
「、、、それも違います、私は雄介様にお仕えする者ですから」
「あんた、あのユウスケの従者なの?、随分パッとしないのに仕えてるわね」
「雄介様は、パッとしたお方です!」
何だよパッとした男って、照明器具か俺は。
「、、、ああ見えて、いつもお優しく、時には勇敢で、頭の回転も速いですし、何より誰に対しても平等に愛情を注がれるお方なのです、ちょっと優柔不断なところはありますが」
優柔不断、、、ああ、そう言う意味ね、いやあ、本当は玲子君一筋なんだが、言ったことは無いけどさ。
「じゃあさ、マキュウェルはどっちが好み?」
「おい、何で選択肢があの二人なのよ!、まあ、どちらも素敵だと思うけど、、、」
少しあきれ顔のエレーナは「あんた達の好みって、ちょっと寄ってない?」と、変な突っ込みを入れた。
、、、なあ、俺たちって、ちょっと寄ってんのか?、どう思うよエガ?
そして、最後にマキュウェルが意外な言葉を発した。
「でも、ちょっと、エガさんは、、、、気になるかな」
おいおい、女子の恋話駄々洩れなんだが、大丈夫か?
そんでもって、なに、マキュウェル、ちょっと新しい恋に目覚めちゃったのか?
、、、、ちょっと前まで、俺に結構、アプローチしてたよな、、君。
女性陣の夕食準備中に、エレーナが玲子君に聞いて来た。
玲子君は少し困ったようではあったが、メルガが同じように興味を示して来たため、答えないわけにはいかなかった。
「私達は、東の果ての国からです」
「東って?、どれくらい?」
「そうですね、もう、本当に大陸の一番東の、更に東の島国ですわ」
「随分遠くから来たのね、私はてっきり、エガと同じ地方から来たのかと思ったわ、だいたい、似てるわよね、あんた達」
玲子君は、自分と俺が似ていると言われたのかと思い、少し頬を赤らめた。
そんな表情を見て、エレーナはイタズラ心を覗かせた。
「ねえ、あんた、実際のところさ、どうなの?あのユウスケって男と、エガ、どっちが好み?」
「いえ、雄介様は、その、違います!」
「へー、じゃあ、あんた、エガの方が好みってわけ?」
「、、、それも違います、私は雄介様にお仕えする者ですから」
「あんた、あのユウスケの従者なの?、随分パッとしないのに仕えてるわね」
「雄介様は、パッとしたお方です!」
何だよパッとした男って、照明器具か俺は。
「、、、ああ見えて、いつもお優しく、時には勇敢で、頭の回転も速いですし、何より誰に対しても平等に愛情を注がれるお方なのです、ちょっと優柔不断なところはありますが」
優柔不断、、、ああ、そう言う意味ね、いやあ、本当は玲子君一筋なんだが、言ったことは無いけどさ。
「じゃあさ、マキュウェルはどっちが好み?」
「おい、何で選択肢があの二人なのよ!、まあ、どちらも素敵だと思うけど、、、」
少しあきれ顔のエレーナは「あんた達の好みって、ちょっと寄ってない?」と、変な突っ込みを入れた。
、、、なあ、俺たちって、ちょっと寄ってんのか?、どう思うよエガ?
そして、最後にマキュウェルが意外な言葉を発した。
「でも、ちょっと、エガさんは、、、、気になるかな」
おいおい、女子の恋話駄々洩れなんだが、大丈夫か?
そんでもって、なに、マキュウェル、ちょっと新しい恋に目覚めちゃったのか?
、、、、ちょっと前まで、俺に結構、アプローチしてたよな、、君。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/mystery.png?id=41ccf9169edbe4e853c8)
それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
『量子の檻 -永遠の観測者-』
葉羽
ミステリー
【あらすじ】 天才高校生の神藤葉羽は、ある日、量子物理学者・霧島誠一教授の不可解な死亡事件に巻き込まれる。完全密室で発見された教授の遺体。そして、研究所に残された謎めいた研究ノート。
幼なじみの望月彩由美とともに真相を追う葉羽だが、事態は予想外の展開を見せ始める。二人の体に浮かび上がる不思議な模様。そして、現実世界に重なる別次元の存在。
やがて明らかになる衝撃的な真実―霧島教授の研究は、人類の存在を脅かす異次元生命体から世界を守るための「量子の檻」プロジェクトだった。
教授の死は自作自演。それは、次世代の守護者を選出するための壮大な実験だったのだ。
葉羽と彩由美は、互いへの想いと強い絆によって、人類と異次元存在の境界を守る「永遠の観測者」として選ばれる。二人の純粋な感情が、最強の量子バリアとなったのだ。
現代物理学の限界に挑戦する本格ミステリーでありながら、壮大なSFファンタジー、そしてピュアな青春ラブストーリーの要素も併せ持つ。「観測」と「愛」をテーマに、科学と感情の境界を探る新しい形の本格推理小説。
エリカ
喜島 塔
ミステリー
藍浦ツバサ。21歳。都内の大学に通う普通の大学生。ただ、彼には、人を愛するという感情が抜け落ちていたかのように見えた。「エリカ」という女に出逢うまでは。ツバサがエリカと出逢ってから、彼にとっての「女」は「エリカ」だけとなった。エリカ以外の、生物学上の「女」など、すべて、この世からいなくなればいい、と思った。そんなふたりが辿り着く「愛」の終着駅とはいかに?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる