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新たな仲間
第136話 二人ともツンデレ属性強いのな!
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設定資料「エレーナ」 ↓
ノアンカの消息は、翌朝、意外な状況であることが解った。
「お嬢、ユウスケ、心配かけてすまない、まさかあんなところで気を失うなんて」
ノアンカは、一番最初の銃声がした時に、弾丸が鋼鉄で出来た頭の防具をかすめた反動で脳震盪《のうしんとう》を起こし、そのまま森の中で気を失っていたらしい。
そこで、その音を聞いて駆け付けた、更にもう一つのパーティに保護されていたとのことであった。
、、、でもって、そのパーティってのが、また癖の強いメンバーで、、、、。
「ふん、大の大人がだらしない、この地方の男は、みっともないのね」
このパーティのリーダーを名乗るエレーナという女、、、いや、少女は、ある意味エガと対照的なタイプと言えた。
育ちがいいのか悪いのか、妙に高飛車な態度は、いちいち鼻に付いた。
本来であれば、王国軍人として、こんな小娘の言動に反応なんてしないんだろうけど、さすがにノアンカも、今回全く活躍できなかった自己嫌悪からか、反論の余地は無いと言わんばかりだった。
俺は、とりあえず昨日の巨人二人を治療し回復させることにした。
恐らく、彼らは悪人ではない、エガと交わした無言の誓を破ることなど無いだろう。
しかし、そんな急に動かすことは出来ないレベルの受傷《じゅしょう》をしているから、俺は玲子君にお願いして、例のあの、未来の治療法を二人に施してもらうようお願いした。
「なんか、いいですよね、エガさん、、、ちょっと素敵かも、、です」
ムスキまで、なんだかエガの評価、激上がり中のようだった。
特に、あの巨人との紳士的な対応を目の前で聞いていて、乙女心は鷲掴みのご様子。
「ふん、あんた、あんなのが好み?、そんなイケメンでもないけどさ」
エリーナの粗暴な言い方に、なぜかマキュウェルが反論した。
「ちょっとあんた、エガさんとはどんな関係?、あの人は紳士だわ、それは私が保証する。初めての銃撃戦の最中、私を、身を挺してずっと守ってくれたわ。本人だってきっと怖かったでしょうに、、、まあ、ちょっとキザではあるけどね」
いや、君たち、二人ともツンデレ属性強いのな!
「はん、何が紳士だ、あんなのと結婚したら苦労するぞ、あんた」
「なっ!、結婚って、ちょと、いきなりなによ!」
「なんだ、てっきり婿探しの旅をしているのかと思ったぞ、ハハハ」
天真爛漫な少女だな、いや、それこそお前の旅の目的は、一体何なんだ?
ってか、このパーティは、何でお前がリーダーなんだよ、どう考えても後ろの助さん角さんみたいな、屈強な男と、初老の男、なんだかやたら線の細い少年、リーダーやるならお前じゃないよな、初老の男か、屈強な男のどっちかなんじゃないか?
どうせ、金持ちの道楽か何かで、金で雇った男たちなんだろう、あー、嫌だ嫌だ!。
「あのう、すいませんユウスケ様、うちのエレーナ嬢が大変失礼なことを申しまして、、、」
従者なのか、やたら線の細い少年が俺に詫びを入れてきた。
いやいや、君が悪い訳ではないよな、、、
「大変だな、君も、、、でもな、君も彼女を落とす気があるんなら、時にはガツンと言ってやらなきゃダメなんだぞ、たまには」
少年は、控えめに笑って、それ以上何も言わなかった。
彼の名はメルガ、エレーナとは幼馴染なんだとか。
まあ、エレーナは、口を開かなければ美人だしな、将来を期待しちゃう気持ちも解るぞ、しかしな、女は性格で選んだ方がいいぞ、、、俺も良く知らんけど。
ノアンカの消息は、翌朝、意外な状況であることが解った。
「お嬢、ユウスケ、心配かけてすまない、まさかあんなところで気を失うなんて」
ノアンカは、一番最初の銃声がした時に、弾丸が鋼鉄で出来た頭の防具をかすめた反動で脳震盪《のうしんとう》を起こし、そのまま森の中で気を失っていたらしい。
そこで、その音を聞いて駆け付けた、更にもう一つのパーティに保護されていたとのことであった。
、、、でもって、そのパーティってのが、また癖の強いメンバーで、、、、。
「ふん、大の大人がだらしない、この地方の男は、みっともないのね」
このパーティのリーダーを名乗るエレーナという女、、、いや、少女は、ある意味エガと対照的なタイプと言えた。
育ちがいいのか悪いのか、妙に高飛車な態度は、いちいち鼻に付いた。
本来であれば、王国軍人として、こんな小娘の言動に反応なんてしないんだろうけど、さすがにノアンカも、今回全く活躍できなかった自己嫌悪からか、反論の余地は無いと言わんばかりだった。
俺は、とりあえず昨日の巨人二人を治療し回復させることにした。
恐らく、彼らは悪人ではない、エガと交わした無言の誓を破ることなど無いだろう。
しかし、そんな急に動かすことは出来ないレベルの受傷《じゅしょう》をしているから、俺は玲子君にお願いして、例のあの、未来の治療法を二人に施してもらうようお願いした。
「なんか、いいですよね、エガさん、、、ちょっと素敵かも、、です」
ムスキまで、なんだかエガの評価、激上がり中のようだった。
特に、あの巨人との紳士的な対応を目の前で聞いていて、乙女心は鷲掴みのご様子。
「ふん、あんた、あんなのが好み?、そんなイケメンでもないけどさ」
エリーナの粗暴な言い方に、なぜかマキュウェルが反論した。
「ちょっとあんた、エガさんとはどんな関係?、あの人は紳士だわ、それは私が保証する。初めての銃撃戦の最中、私を、身を挺してずっと守ってくれたわ。本人だってきっと怖かったでしょうに、、、まあ、ちょっとキザではあるけどね」
いや、君たち、二人ともツンデレ属性強いのな!
「はん、何が紳士だ、あんなのと結婚したら苦労するぞ、あんた」
「なっ!、結婚って、ちょと、いきなりなによ!」
「なんだ、てっきり婿探しの旅をしているのかと思ったぞ、ハハハ」
天真爛漫な少女だな、いや、それこそお前の旅の目的は、一体何なんだ?
ってか、このパーティは、何でお前がリーダーなんだよ、どう考えても後ろの助さん角さんみたいな、屈強な男と、初老の男、なんだかやたら線の細い少年、リーダーやるならお前じゃないよな、初老の男か、屈強な男のどっちかなんじゃないか?
どうせ、金持ちの道楽か何かで、金で雇った男たちなんだろう、あー、嫌だ嫌だ!。
「あのう、すいませんユウスケ様、うちのエレーナ嬢が大変失礼なことを申しまして、、、」
従者なのか、やたら線の細い少年が俺に詫びを入れてきた。
いやいや、君が悪い訳ではないよな、、、
「大変だな、君も、、、でもな、君も彼女を落とす気があるんなら、時にはガツンと言ってやらなきゃダメなんだぞ、たまには」
少年は、控えめに笑って、それ以上何も言わなかった。
彼の名はメルガ、エレーナとは幼馴染なんだとか。
まあ、エレーナは、口を開かなければ美人だしな、将来を期待しちゃう気持ちも解るぞ、しかしな、女は性格で選んだ方がいいぞ、、、俺も良く知らんけど。
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