133 / 411
武装する巨人山賊
第131話 間に合ってくれ、
しおりを挟む
「ユウスケ様、こっち、急いで!」
「ムスキか?、良かった無事なのか」
ムスキの小銃には、暗視装置も付いていた、この暗闇では、ムスキの小銃が有利に戦える。
「何か見えるか?」
「ええ、あまり言いにくいのだけど、、、、巨人は銃を装備していますわ。」
は?、新たな敵ではないという事か?
逆に身体能力の高い巨人が、小銃なんて持ったら、俺たちに勝ち目なんてないよな、、、。
『玲子君、そこから照明弾は撃てないか?」
『無理です、照明弾は落としても発火しません、砲弾として迫撃砲から打ち出さなければ照明になりません。」
そりゃそうだ、どうする?、周囲を明るくしてしませば、ムスキの持っている暗視眼鏡のアドバンテージは消滅し、再び五分の勝負となる。
いや、、、、しかし、この暗夜で撃ってくるってことは、相手は俺たちが見えている、と判断すべきだろう。
そして、カシラビもノアンカも返事が返ってこない、、、、これはマズいな、、、、一番ヤバいのはマキュウェルだ、多分、今一人だろう、、、、やるしかない。
『玲子君、さっき銃声がしたところに、砲弾を10発くらい投げ込んでくれ、緊急だ」
『しかし、そんな所に撃ち込んでも、効果はありません、いいんですか?」
『大丈夫だ、考えがある、急いでくれ、みんなが心配だ」
玲子君は、大急ぎで俺が指定した森の上空に到達すると、信管を活性化させた状態で、まとめて10発を落として空爆を始めた。
「ムスキ、暗視眼鏡の電源を切れ、ハレーションを起こすぞ」
砲弾が落下した森の付近で、火災が発生し始めた。
真っ暗闇の林内を、じわじわと火災の明かりが照らし始める。
その時、また別の方向から、再び銃声が聞こえた
ズターン ー ・ー
敵の銃声だろうか、かなり近い、その銃声をきっかけに、、同じような音で銃の音が連続して聞こえるようになった、、、、これは、、銃撃戦が発生している?
そうか、この銃撃戦はカシラビと巨人の銃撃戦の音なんだ、火災が発生したことで、双方に射撃できるようになったから、撃ちあいになっているんだな。
それならば、まだこちらに分があるかもしれない。
「ムスキ、そのM-4カービンを、俺の言う通りに構えて準備してくれないか?」
「ええ、それはいいけど、何をする気なの?」
「この銃は、連発機能が付いている、どうやら巨人の持っている銃は、旧式のボルトアクション、要するにカシラビが装備している銃と同じ、一発づつ装填しないと撃てない手動式だ、巨人を誘《おび》き寄せて、指定した場所とタイミングで、ムスキは銃を連発で射撃してくれ、弾倉はフルで30発のものに交換してな」
ムスキの銃に、簡易的な二脚《にきゃく》を装備させ、射線がブレないよう固定させた。
『玲子君、今火災が発生している森林から、西へ200mの地点から10m間隔で砲弾を150m分落としてくれ」
『何をなされるのですか?」
『追い込み漁《りょう》さ」
巨人の進行方向には、銃撃戦をしているカシラビがいる、その後背に砲弾を落とせば、巨人は必ず反対側へ進むだろう、その先に、ムスキが連発状態にした銃を据えて待ち構えている。
巨人の前進方向に対して、真横から連発で狙っているムスキの銃眼前《じゅうがんぜん》を横切れば、水を撒いているホースの水の前を通過するのと同じく、巨人は必ず射撃線を横切ることになるから、単発で狙いを定めて撃ちあうよりも、この暗闇では確実に相手に弾丸を命中させることが出来るだろう。
弾薬の少ないこの状況としては、少しもったいない気もするが、マキュウェルの事が心配だ、急を要するから、一晩かけて撃退しました、では間に合わない。
間に合ってくれ、マキュウェル!
「ムスキか?、良かった無事なのか」
ムスキの小銃には、暗視装置も付いていた、この暗闇では、ムスキの小銃が有利に戦える。
「何か見えるか?」
「ええ、あまり言いにくいのだけど、、、、巨人は銃を装備していますわ。」
は?、新たな敵ではないという事か?
逆に身体能力の高い巨人が、小銃なんて持ったら、俺たちに勝ち目なんてないよな、、、。
『玲子君、そこから照明弾は撃てないか?」
『無理です、照明弾は落としても発火しません、砲弾として迫撃砲から打ち出さなければ照明になりません。」
そりゃそうだ、どうする?、周囲を明るくしてしませば、ムスキの持っている暗視眼鏡のアドバンテージは消滅し、再び五分の勝負となる。
いや、、、、しかし、この暗夜で撃ってくるってことは、相手は俺たちが見えている、と判断すべきだろう。
そして、カシラビもノアンカも返事が返ってこない、、、、これはマズいな、、、、一番ヤバいのはマキュウェルだ、多分、今一人だろう、、、、やるしかない。
『玲子君、さっき銃声がしたところに、砲弾を10発くらい投げ込んでくれ、緊急だ」
『しかし、そんな所に撃ち込んでも、効果はありません、いいんですか?」
『大丈夫だ、考えがある、急いでくれ、みんなが心配だ」
玲子君は、大急ぎで俺が指定した森の上空に到達すると、信管を活性化させた状態で、まとめて10発を落として空爆を始めた。
「ムスキ、暗視眼鏡の電源を切れ、ハレーションを起こすぞ」
砲弾が落下した森の付近で、火災が発生し始めた。
真っ暗闇の林内を、じわじわと火災の明かりが照らし始める。
その時、また別の方向から、再び銃声が聞こえた
ズターン ー ・ー
敵の銃声だろうか、かなり近い、その銃声をきっかけに、、同じような音で銃の音が連続して聞こえるようになった、、、、これは、、銃撃戦が発生している?
そうか、この銃撃戦はカシラビと巨人の銃撃戦の音なんだ、火災が発生したことで、双方に射撃できるようになったから、撃ちあいになっているんだな。
それならば、まだこちらに分があるかもしれない。
「ムスキ、そのM-4カービンを、俺の言う通りに構えて準備してくれないか?」
「ええ、それはいいけど、何をする気なの?」
「この銃は、連発機能が付いている、どうやら巨人の持っている銃は、旧式のボルトアクション、要するにカシラビが装備している銃と同じ、一発づつ装填しないと撃てない手動式だ、巨人を誘《おび》き寄せて、指定した場所とタイミングで、ムスキは銃を連発で射撃してくれ、弾倉はフルで30発のものに交換してな」
ムスキの銃に、簡易的な二脚《にきゃく》を装備させ、射線がブレないよう固定させた。
『玲子君、今火災が発生している森林から、西へ200mの地点から10m間隔で砲弾を150m分落としてくれ」
『何をなされるのですか?」
『追い込み漁《りょう》さ」
巨人の進行方向には、銃撃戦をしているカシラビがいる、その後背に砲弾を落とせば、巨人は必ず反対側へ進むだろう、その先に、ムスキが連発状態にした銃を据えて待ち構えている。
巨人の前進方向に対して、真横から連発で狙っているムスキの銃眼前《じゅうがんぜん》を横切れば、水を撒いているホースの水の前を通過するのと同じく、巨人は必ず射撃線を横切ることになるから、単発で狙いを定めて撃ちあうよりも、この暗闇では確実に相手に弾丸を命中させることが出来るだろう。
弾薬の少ないこの状況としては、少しもったいない気もするが、マキュウェルの事が心配だ、急を要するから、一晩かけて撃退しました、では間に合わない。
間に合ってくれ、マキュウェル!
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
Millennium226 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 6】 ― 皇帝のいない如月 ―
kei
歴史・時代
周囲の外敵をことごとく鎮定し、向かうところ敵なし! 盤石に見えた帝国の政(まつりごと)。
しかし、その政体を覆す計画が密かに進行していた。
帝国の生きた守り神「軍神マルスの娘」に厳命が下る。
帝都を襲うクーデター計画を粉砕せよ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる