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武装する巨人山賊

第130話 お嬢を連れて逃げてくれ!

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「ユウスケ、お嬢、交代だ」

 ウクルキが、俺たちの男女ムンムンの雰囲気に、割って入るように交代で火の番に来た。
 、、、いやー、危ない、マキュウェルのフェロモンにやられそうになることろだったぜ。

『本当ですよ、面白いから話しかけずに見てましたけど、、、、」

『なんだよ、シズ、、、、「けど」、、、、何?」

『美鈴が、顔真っ赤にして、怒ってますけどね!」

 ああ、そうか、玲子君は今、シズの中にいるんだったな、さぞ、モニターで良く見えた事でしょう!

『、、、あー、玲子君、さっきのはさ、まあ、演技みたいなものだからさ。」

『なんのことですか雄介様?」

 ああ、やっぱり怒ってる、もう、さすがに解るよ、冷静を装っていても、付き合い長いしね。
 例の、敬称敬語禁止以降、彼女は少し無口になっていた。
 要するに、俺と敬語なしで話すのが、苦手なようだった。
 この決まり事は、元々マキュウェルの地位がバレないようにするためのものだったから、玲子君や一部の会話のそれは、大目に見られた。
 それに、マキュウェルは、玲子君の立場を、元王族の俺を守護する立場だと思っているから、さすがに可哀想だと思ったらしい。
 そんなわけで、玲子君のおれへの口調は、相変わらず敬語敬称のままだった。
 、、、それが、余計に怒っているように聞こえるんだよな。
 

 ズターン ー ・ー 



 ん?、誰だ、発砲は巨人に襲撃されて、剣を交えて以降って統制したはずなんだが。



 ズターン ー ・ー



 何なんだ、誰だ?カシラビか?
 ここで銃声鳴らしたら、巨人やってこなくなるだろうに。
 
『GF、違います、これは私達の銃声じゃありません!」

『、なんだ?、俺たちじゃないとしたら、誰の銃声だ?」

『わかりませんよ、この世界で銃なんて持っているのは、私達とオルコの一部にしかいないんですから」

 そりゃそうだ、俺たちではないという事は、、、、可能性としては、オルコ帝国軍の銃声意外に考えられない。
 そんな時、真っ暗闇の森の中から声がした。

「ユウスケ、だめだ、こっちに来てはいけない!、お嬢を連れて逃げてくれ!」

 なんだよ、何が起こっている?、考えろ、考えるんだ!
 まず、女性を避難させないと、マキュウェルだけじゃない、ムスキは?、ムスキは大丈夫なのか?



 ズターン ー ・ー 



 森の奥から三度銃声が鳴り響く、銃声が響いた後、更に後からこだまするように響く余韻が続く。
 
「ムスキ、ムスキ、大丈夫か?逃げろ、不測事態が発生してる!」

 声が帰ってこない、、、、やられたのか?、これは敵の銃声なんだよな?

「カシラビ、どこだ?敵は見えるか?」

 
 バンッー、、ー


 比較的至近距離から銃声が聞こえた、これまで聞いて来た銃声とは少し違う、乾いた、少し小さめの音。
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