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改変世界の作戦会議
第85話 もうすぐ将軍になれそうなんだから
しおりを挟む「マキヤ少佐、ところでベナルって、階級はどのくらいだ?」
「え、ご存じなかったのですか?軍師ですから大佐です、本国の軍師長は将官ですが、恐らくベナル様もこの戦の後には将軍の椅子が用意されていると思われます、あの若さでまったくお見事です」
マキヤ少佐が言うには、ベナルはこれまでの戦いで、その作戦と采配によって数々の武功を上げ、希にみるスピード出世なのだそうだ。
だったら、それこそマキュウェルと結婚しちゃえば良かったのに。
今がまだ大佐と言うことをきにいしているのなら、もうすぐ将軍になれそうなんだから、それから求婚しても、、、、
、、、、あ。
そうなのだ、だからなのだ。
ベナルはもしかしたら、本当はマキュウェルの事が一番好きだったんじゃないか?
しかし、この国の行く末を案じ、隣国フキアエズの王子に譲った、、、、そう言うことか。
なんだか浮かれていた自分が、恥ずかしくなってきちゃった。
ベナルは、男らしいな。
俺は、自分の配下になる部隊を概ね掌握することが出来た。
次は作戦だ。
この城の構造上、南の港町まで延びる道路は、南北をつなぐ唯一の通路だ。
そのため、攻めるも守るも常識的にはこの経路上で戦いが発生する。
正攻法としては、この道路上に城がある以上、この城をしっかり守っていればケシャの港もドットス本国も安泰だ。
その正攻法側は、ベナルに任せておいても問題ないだろう。
しかし、そんな難攻不落のロクソム城を攻略するということは、オルコ側にも、何か作戦があってのことだろう。
そうすると、俺がここですべきことは、主要道路から外れた地点から来る奇襲作戦に、どう対応するかと言うことになるだろう。
せっかく重装甲騎兵中隊を預かったが、、、ここは軽歩兵のB中隊が出番だろうな、そうすると、B中隊長のノアンカ大尉と話をする必要があるということだな。
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