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改変世界の作戦会議
第84話 針の筵
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マキュウェルは、下を向いて黙ってしまい、しばらくその沈黙は続いた。
そして、マキュウェルがようやく、理想の男性像について語った。
「、、、裏表なく、私を守ってくれる、勇敢な方ですわ」
へー、そうなんだ、勇敢なのが好きかー、だからドラゴン相手に戦って、旅をしていたんだな、、、、ん?
「隣国との縁談話をうやむやにすべく、マキュウェル様は変装をして身分を隠し、旅に出られていたのです、、、そこでユウスケ様と巡り会った」
巡り会ったって、ガンダムじゃないんだから、、、、あれ、巡り会っちゃった?
それは、もしや、俺のこと?
『やっと気付きましたかGF、さすがの鈍いGFでも、ここまでヒントが出てくれば、もう理解できますよね、そういうことです」
いや、まあ、絶妙なタイミングで、俺が現れたことは理解したけど、エラーノリターンは、俺とマキュウェルの結婚によって成立するなら、玲子君は何で一緒に来たんだ?
『ですので、そこがまだ不透明なのです。しかし、美鈴の件を考えると、GFとマキュウェル様の結婚が、このミッションのゴールには見えませんね」
その通りだ、だとすると、他の考え方があると言うことだ。
このまま、この国の為に俺が戦って勝利を治めても、ますますマキュウェルが俺のことを好きになってしまうじゃないか。
現時点では、さっぱり解決の糸口が見えてこないな。
長かった朝食も終わり、気付けば俺は初キッスを奪われ、3人(4人)の美女たちに求められ、、求められてはいないのか、それでもなんだか凄い展開になってしまった。
しかし、浮かれてもいられない。
なにしろ、このロクソム城は、今日にも攻められてもおかしくはないのだから。
そんな時、朝食の席にいなかったベナルが、三人の男を連れて俺の所へ来た。
「おはようユウスケ、なんだか朝からモテモテだったそうだな」
「あまりからかうなよ、針の筵だよ、この状況ではな」
「そう思って、昨日話していた君の元に付く指揮官を連れてきたぞ」
ベナルの後には、屈強な男が三人いた。
ベナルが言うには、大隊を預けるが、大隊長がいると指揮しにくいだろうとのことから、俺の下には3個の中隊を着けてくれるとのことだった。
今、この目の前の3人は、それぞれA中隊長のマキヤ少佐、B中隊長のノアンカ大尉、C中隊長のウクルキ大尉だった。
三人は、いかにも生粋の軍人であったが、共に戦う同士として俺を受け入れてくれたようだった。
三人の中隊長は、それぞれ自己紹介を兼ねて、自分の中隊を案内してくれた。
各中隊には少し特徴があり、A中隊は重装甲騎兵《じゅうそうこうきへい》中隊、B中隊は軽歩兵《けいほへい》中隊、C中隊は機動騎兵《きどうきへい》中隊であった。
A中隊は、俺たちの世界で言えば戦車中隊や装甲車両化中隊といったところか、A中隊長だけ階級が一つ上位だったのは、そんな意味合いもあったようだ。
C中隊は、A中隊の装甲を外し、身軽になった一般歩兵を騎兵にしたような中隊で、速度が特性らしい。
で、最後のB中隊は、一番わかりやすい歩兵中隊だ、装甲も馬もない、身軽だが、一番致死率の高そうな中隊だ。
それ故に、B中隊は少し荒くれた印象を受けた、基本的にA中隊のサポート役が多いのだろう、そのため、A中隊はエリート意識の高い中隊だった、実際、小隊長クラスには貴族の御曹司がほとんどだった。
当然A中隊長のマキヤ少佐も貴族であり、他の中隊長よりも少し若く、出世が期待される人物のようだ。
実はベナルも中隊長時代は、このA中隊長を歴任していたらしい。
そして、マキュウェルがようやく、理想の男性像について語った。
「、、、裏表なく、私を守ってくれる、勇敢な方ですわ」
へー、そうなんだ、勇敢なのが好きかー、だからドラゴン相手に戦って、旅をしていたんだな、、、、ん?
「隣国との縁談話をうやむやにすべく、マキュウェル様は変装をして身分を隠し、旅に出られていたのです、、、そこでユウスケ様と巡り会った」
巡り会ったって、ガンダムじゃないんだから、、、、あれ、巡り会っちゃった?
それは、もしや、俺のこと?
『やっと気付きましたかGF、さすがの鈍いGFでも、ここまでヒントが出てくれば、もう理解できますよね、そういうことです」
いや、まあ、絶妙なタイミングで、俺が現れたことは理解したけど、エラーノリターンは、俺とマキュウェルの結婚によって成立するなら、玲子君は何で一緒に来たんだ?
『ですので、そこがまだ不透明なのです。しかし、美鈴の件を考えると、GFとマキュウェル様の結婚が、このミッションのゴールには見えませんね」
その通りだ、だとすると、他の考え方があると言うことだ。
このまま、この国の為に俺が戦って勝利を治めても、ますますマキュウェルが俺のことを好きになってしまうじゃないか。
現時点では、さっぱり解決の糸口が見えてこないな。
長かった朝食も終わり、気付けば俺は初キッスを奪われ、3人(4人)の美女たちに求められ、、求められてはいないのか、それでもなんだか凄い展開になってしまった。
しかし、浮かれてもいられない。
なにしろ、このロクソム城は、今日にも攻められてもおかしくはないのだから。
そんな時、朝食の席にいなかったベナルが、三人の男を連れて俺の所へ来た。
「おはようユウスケ、なんだか朝からモテモテだったそうだな」
「あまりからかうなよ、針の筵だよ、この状況ではな」
「そう思って、昨日話していた君の元に付く指揮官を連れてきたぞ」
ベナルの後には、屈強な男が三人いた。
ベナルが言うには、大隊を預けるが、大隊長がいると指揮しにくいだろうとのことから、俺の下には3個の中隊を着けてくれるとのことだった。
今、この目の前の3人は、それぞれA中隊長のマキヤ少佐、B中隊長のノアンカ大尉、C中隊長のウクルキ大尉だった。
三人は、いかにも生粋の軍人であったが、共に戦う同士として俺を受け入れてくれたようだった。
三人の中隊長は、それぞれ自己紹介を兼ねて、自分の中隊を案内してくれた。
各中隊には少し特徴があり、A中隊は重装甲騎兵《じゅうそうこうきへい》中隊、B中隊は軽歩兵《けいほへい》中隊、C中隊は機動騎兵《きどうきへい》中隊であった。
A中隊は、俺たちの世界で言えば戦車中隊や装甲車両化中隊といったところか、A中隊長だけ階級が一つ上位だったのは、そんな意味合いもあったようだ。
C中隊は、A中隊の装甲を外し、身軽になった一般歩兵を騎兵にしたような中隊で、速度が特性らしい。
で、最後のB中隊は、一番わかりやすい歩兵中隊だ、装甲も馬もない、身軽だが、一番致死率の高そうな中隊だ。
それ故に、B中隊は少し荒くれた印象を受けた、基本的にA中隊のサポート役が多いのだろう、そのため、A中隊はエリート意識の高い中隊だった、実際、小隊長クラスには貴族の御曹司がほとんどだった。
当然A中隊長のマキヤ少佐も貴族であり、他の中隊長よりも少し若く、出世が期待される人物のようだ。
実はベナルも中隊長時代は、このA中隊長を歴任していたらしい。
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