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ロクソム城へ
第74話 フキアエズの王子
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「リラル、ちょっと聞いてもいいか?」
「何でしょう、ユウスケ様」
別荘、、別邸の広間で夕食を待っている間、現実世界へ戻った俺は、シズの部屋で考察した内容の確認を取ろうと考えていた。
「マキュウェルのことなんだが、隣国のフキアエズの王子とは、縁談の話しなどはないのか?」
すると、リラルがとても驚いた顔で俺を見る。
なんだか地雷を踏んだようだった。
「ユウスケ様は、誰かから何かをお聞きになったのですか?」
「いや、この国の周辺状況を見ていれば、それはなんとなく考えるだろ」
「それは私も興味ありますね」
そう言って、軍師のベナルが入ってきた。
広間には、俺とリラル、ベナル、そしてなぜかムスキもいた。
ムスキはベナルの後を付いてきた格好で。
ん?、ベナルとムスキは、、知り合い?
もしかして、、恋人とか?
そう言えば、どことなく雰囲気も似ている感じがするし、同型の東洋人のように見える。
「ユウスケ殿が、マキュウェル様の婚姻について、どのようなお考えから、そのような結論に至ったのかに、大変な興味があります、軍師としては是非ご教授願いたい」
さすが軍師、なのだが、俺の頭はムスキとベナルのことで頭が一杯になってしまっていたので、なんだか軍師の話しが入ってこない。
「では、まずこれを見てほしい」
俺は、先ほど作成したこの国の戦略構図を印刷したものを見せた。
「ほう、これはユウスケ殿が作成されたのですか?」
「ああ、色々聞き取って作成した、この構図で行けば、マキュウェル様は必然としてフキアエズ王子との婚姻関係が出てきてしまう。ましてや結婚適齢期の二人の婚姻を望むのは、両家だけではなく両国民も望むところだろう」
「、、、さすがですね、ユウスケ殿は一体どこでこのような技を身につけられたのですか?」
技もなにも、俺はなんの教育も受けてはいないのだが。
俺は、その地図を使って、ベナルと周辺国との軍事バランスについて、自分の意見とベナルからもたらされる最新情報を地図に書き込み、更にこの地図を深化させていった。
ベナルは、俺の戦術眼にすっかり驚いていたようだった。
そこへ、マキュウェルと玲子君が入ってきた。
「何を話しているのでしょう、私も混ぜてくださいな」
「マキュウェル様、ご機嫌うるわしゅう」
俺も何となく釣られて頭を下げてしまった。
「ああ、ユウスケ様は客人ですので、そのようになされなくても大丈夫ですよ」
なんだか、言語が丁寧なマキュウェルに未だ慣れないな。
俺は、先ほどの地図を見せながら、マキュウェルにド正面から結婚について聞いてしまった。
、、、凍り付く広間、開いた口が塞がらないベナル、呆れ顔の玲子君。
なんだよ、俺が悪いのか?、、ああ、悪いのか。
「いきなり不躾な話とは思いましたが、私たちにも時間がありません、マキュウェル様、お悩みがあれば私たちに是非お話ください」
マキュウェルは、重い口を開いた。
「そうですね、、、それではディナーの時にでも今後の話しを含めて致しましょう、夕食には、みんなも参加できるでしょ?」
ベナルが恐ろしく緊張して
「滅相もございません、姫殿下とディナーを一緒になど、不敬にあたります」
「まあ、そう言わずに。ここには王様もいない遠隔地の城内ですから、構いませんよ」
「、、、しかし、周囲の者の目もありますから」
「ベナル、私がここまで申しているのですよ」
俺も、ベナルに食事を促すと、困り果てながらも了承した。
きっと、緊張で味なんてしないんだろうな、ご愁傷様ベナル。
俺たちはディナーの間に通され、ぎこちなくディナーが始まった。
「何でしょう、ユウスケ様」
別荘、、別邸の広間で夕食を待っている間、現実世界へ戻った俺は、シズの部屋で考察した内容の確認を取ろうと考えていた。
「マキュウェルのことなんだが、隣国のフキアエズの王子とは、縁談の話しなどはないのか?」
すると、リラルがとても驚いた顔で俺を見る。
なんだか地雷を踏んだようだった。
「ユウスケ様は、誰かから何かをお聞きになったのですか?」
「いや、この国の周辺状況を見ていれば、それはなんとなく考えるだろ」
「それは私も興味ありますね」
そう言って、軍師のベナルが入ってきた。
広間には、俺とリラル、ベナル、そしてなぜかムスキもいた。
ムスキはベナルの後を付いてきた格好で。
ん?、ベナルとムスキは、、知り合い?
もしかして、、恋人とか?
そう言えば、どことなく雰囲気も似ている感じがするし、同型の東洋人のように見える。
「ユウスケ殿が、マキュウェル様の婚姻について、どのようなお考えから、そのような結論に至ったのかに、大変な興味があります、軍師としては是非ご教授願いたい」
さすが軍師、なのだが、俺の頭はムスキとベナルのことで頭が一杯になってしまっていたので、なんだか軍師の話しが入ってこない。
「では、まずこれを見てほしい」
俺は、先ほど作成したこの国の戦略構図を印刷したものを見せた。
「ほう、これはユウスケ殿が作成されたのですか?」
「ああ、色々聞き取って作成した、この構図で行けば、マキュウェル様は必然としてフキアエズ王子との婚姻関係が出てきてしまう。ましてや結婚適齢期の二人の婚姻を望むのは、両家だけではなく両国民も望むところだろう」
「、、、さすがですね、ユウスケ殿は一体どこでこのような技を身につけられたのですか?」
技もなにも、俺はなんの教育も受けてはいないのだが。
俺は、その地図を使って、ベナルと周辺国との軍事バランスについて、自分の意見とベナルからもたらされる最新情報を地図に書き込み、更にこの地図を深化させていった。
ベナルは、俺の戦術眼にすっかり驚いていたようだった。
そこへ、マキュウェルと玲子君が入ってきた。
「何を話しているのでしょう、私も混ぜてくださいな」
「マキュウェル様、ご機嫌うるわしゅう」
俺も何となく釣られて頭を下げてしまった。
「ああ、ユウスケ様は客人ですので、そのようになされなくても大丈夫ですよ」
なんだか、言語が丁寧なマキュウェルに未だ慣れないな。
俺は、先ほどの地図を見せながら、マキュウェルにド正面から結婚について聞いてしまった。
、、、凍り付く広間、開いた口が塞がらないベナル、呆れ顔の玲子君。
なんだよ、俺が悪いのか?、、ああ、悪いのか。
「いきなり不躾な話とは思いましたが、私たちにも時間がありません、マキュウェル様、お悩みがあれば私たちに是非お話ください」
マキュウェルは、重い口を開いた。
「そうですね、、、それではディナーの時にでも今後の話しを含めて致しましょう、夕食には、みんなも参加できるでしょ?」
ベナルが恐ろしく緊張して
「滅相もございません、姫殿下とディナーを一緒になど、不敬にあたります」
「まあ、そう言わずに。ここには王様もいない遠隔地の城内ですから、構いませんよ」
「、、、しかし、周囲の者の目もありますから」
「ベナル、私がここまで申しているのですよ」
俺も、ベナルに食事を促すと、困り果てながらも了承した。
きっと、緊張で味なんてしないんだろうな、ご愁傷様ベナル。
俺たちはディナーの間に通され、ぎこちなくディナーが始まった。
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