73 / 341
ロクソム城へ
第72話 マキュウェルの立場
しおりを挟む
『、、、、失礼しました、GF,私、嬉しすぎて自分を見失いそうでした」
いや、本当だよ、ちょっと危なかった!
俺は気が付くと、見たこともない制服に身を包んでいた、これはGF職員の制服なのか?、随分立派でカッコいいな、軍服みたいだ、拳銃も戻ってるし。
シズも、制服を着て椅子にチョコンと座り、反省したのかしおらしくしていた。
、、、、ここまでシズが人間と何ら変わりなければ、俺も普通にいかがわしいことをしてしまうところだった。
、、、まあさすがに子供が出来たりはしないだろうけど。
『そんなことはありませんわ、ここの世界では私とGFは、本当の人間と何も変わりません。性交渉をすれば受精して妊娠もします」
えええ、そうなの?妊娠しちゃうの?、、、シズが?
それって、なんだか凄くないか?
そこで生まれた子供って、最初からこの世界の住人なんだよな、つまり、リアル世界では肉体を持たない、ここだけでしか生きられない、、、んだよな。
『そうですよ、私たちの世界では普通です」
そりゃそうだよな、、、、って、あれ、シズは俺の意識、読んでないか?
『あ、すいません、思考リードモード、戻しちゃいました」
『言えよ、恥ずかしいだろ!」
『イヤン、だって、GFが私との、、、その、、愛の結晶、、、子作りの話しを考えてくれてるなんて、もう私、メロメロですわ」
なにクネクネしてるんだこの女子高生は、ああ、何とも背徳感が凄いな、現世だったら条例違反な事ばかりだしな、、、、子作りって、もう。
『ところでシズ、本題に入るが、さっきの勢力図を出してくれ」
俺は、この勢力図を使って、所謂「作戦図」というものを作ろうと考えていた。
作戦図と言うより、戦略構図のようなものかもしれない。
俺はこの世界でドットス王国が安定的に存在し続けるためには、隣国のオルコ帝国との軍事バランスを極めて拮抗させる必要があると感じていた。
その為には、オルコ帝国と同等の力を持つために、二つの選択肢しかにあと考えた。
● 一つ目は、ドットス王国そのものをオルコと同等程度になるまで軍事強国にしてしまうこと。
しかし、この方法では国民は慢性的な重税に苦しみ、政情が不安定になる。
● そして二つ目、ドットス王国の北に位置する国家と連合を組み、オルコ帝国と連合国側との拮抗を保つ方法だ。
この方式ならば重税には苦しまない、しかし、その分、隣国側の要求をある程度妥協する必要がある。
勢力図には、ドットス王国の北に「フキアエズ王国」、更に北には「エフライム公国」の二つの国家が縦に並んでいる。
エフライムは「公国」を名乗っている以上、貴族が国を治めているのだろう。
しかし、この二国、国境を接していて、名前も似ている、これは、、、、仲が悪い可能性がないか?
だいたい、名前が似ていて、性質が近いのに別の国家である時点で、歴史上何かあった可能性が高い。
王国と帝国に挟まれていて、公国を名乗る二つの国家、怪しいなんてものではない。
勢力図で行けば、ドットスが二つの国よりも大きいものの、縦に三国が並んでいるため、オルコとの対峙の構図はどれか一つでもオルコ側に入ってしまえば確実にオルコに国を盗られてしまうだろう。
「シズ、フキアエズ王国のデータはあるか?」
「はいGF、あまり詳しくはないのですが、フキアエズ王国は、そのままフキアエズ王家が長らく統治している国家で、産業の主体は農業、加工業、特に鉄器が強いようです。農業も肥沃で平らな土地が多いので、穀高はかなりありますね。王家は現在、、、第21代国王、その下に25歳の、、独身の第一王子、第二王子が控えていますね、安定しています。」
「エフライム公国は?」
「はい、エフライムは主要産業は農業、林業、鉄工業、あと鉄鉱石が出ますね、、、、それとかなりの軍事強国のようです」
なるほどな、最北のエフライムが一番軍事に力を入れている国家で、その下にあるフキアエズの方が作物がよく採れる、つまり、この二国が手を組めば、特別脅威になる周辺情勢はない、、、のだが。
「シズ、フキアエズとエフライム両国の関係はどうだ?」
「はい、良くも悪くもといったところです、過去には激しく争った経緯がありますから、良好とは言い難いですが、現在は争ってはいないようです。あ、でも領土紛争は少しあるようですね」
予想ほど不仲ではないようだな、産業が別々だから、お互いに補っているんだろうな。
「で、肝心の、ドットスと北二国との関係は?」
「はい、最北のエフライムとの関係は悪くないようですが、隣国のフキアエズとは、複数の国境紛争と、港を巡っての紛争があるようです」
やはり、焦点はドットスとフキアエズ両国の関係にある。
恐らく、この二国の関係改善が第3次世界大戦を元に戻す起爆剤になりそうだな。
、、、この勢力図から見えてくるこの国の現状と問題は、、、、
あれ、これはマキュウェル、詰んでないか?
いや、本当だよ、ちょっと危なかった!
俺は気が付くと、見たこともない制服に身を包んでいた、これはGF職員の制服なのか?、随分立派でカッコいいな、軍服みたいだ、拳銃も戻ってるし。
シズも、制服を着て椅子にチョコンと座り、反省したのかしおらしくしていた。
、、、、ここまでシズが人間と何ら変わりなければ、俺も普通にいかがわしいことをしてしまうところだった。
、、、まあさすがに子供が出来たりはしないだろうけど。
『そんなことはありませんわ、ここの世界では私とGFは、本当の人間と何も変わりません。性交渉をすれば受精して妊娠もします」
えええ、そうなの?妊娠しちゃうの?、、、シズが?
それって、なんだか凄くないか?
そこで生まれた子供って、最初からこの世界の住人なんだよな、つまり、リアル世界では肉体を持たない、ここだけでしか生きられない、、、んだよな。
『そうですよ、私たちの世界では普通です」
そりゃそうだよな、、、、って、あれ、シズは俺の意識、読んでないか?
『あ、すいません、思考リードモード、戻しちゃいました」
『言えよ、恥ずかしいだろ!」
『イヤン、だって、GFが私との、、、その、、愛の結晶、、、子作りの話しを考えてくれてるなんて、もう私、メロメロですわ」
なにクネクネしてるんだこの女子高生は、ああ、何とも背徳感が凄いな、現世だったら条例違反な事ばかりだしな、、、、子作りって、もう。
『ところでシズ、本題に入るが、さっきの勢力図を出してくれ」
俺は、この勢力図を使って、所謂「作戦図」というものを作ろうと考えていた。
作戦図と言うより、戦略構図のようなものかもしれない。
俺はこの世界でドットス王国が安定的に存在し続けるためには、隣国のオルコ帝国との軍事バランスを極めて拮抗させる必要があると感じていた。
その為には、オルコ帝国と同等の力を持つために、二つの選択肢しかにあと考えた。
● 一つ目は、ドットス王国そのものをオルコと同等程度になるまで軍事強国にしてしまうこと。
しかし、この方法では国民は慢性的な重税に苦しみ、政情が不安定になる。
● そして二つ目、ドットス王国の北に位置する国家と連合を組み、オルコ帝国と連合国側との拮抗を保つ方法だ。
この方式ならば重税には苦しまない、しかし、その分、隣国側の要求をある程度妥協する必要がある。
勢力図には、ドットス王国の北に「フキアエズ王国」、更に北には「エフライム公国」の二つの国家が縦に並んでいる。
エフライムは「公国」を名乗っている以上、貴族が国を治めているのだろう。
しかし、この二国、国境を接していて、名前も似ている、これは、、、、仲が悪い可能性がないか?
だいたい、名前が似ていて、性質が近いのに別の国家である時点で、歴史上何かあった可能性が高い。
王国と帝国に挟まれていて、公国を名乗る二つの国家、怪しいなんてものではない。
勢力図で行けば、ドットスが二つの国よりも大きいものの、縦に三国が並んでいるため、オルコとの対峙の構図はどれか一つでもオルコ側に入ってしまえば確実にオルコに国を盗られてしまうだろう。
「シズ、フキアエズ王国のデータはあるか?」
「はいGF、あまり詳しくはないのですが、フキアエズ王国は、そのままフキアエズ王家が長らく統治している国家で、産業の主体は農業、加工業、特に鉄器が強いようです。農業も肥沃で平らな土地が多いので、穀高はかなりありますね。王家は現在、、、第21代国王、その下に25歳の、、独身の第一王子、第二王子が控えていますね、安定しています。」
「エフライム公国は?」
「はい、エフライムは主要産業は農業、林業、鉄工業、あと鉄鉱石が出ますね、、、、それとかなりの軍事強国のようです」
なるほどな、最北のエフライムが一番軍事に力を入れている国家で、その下にあるフキアエズの方が作物がよく採れる、つまり、この二国が手を組めば、特別脅威になる周辺情勢はない、、、のだが。
「シズ、フキアエズとエフライム両国の関係はどうだ?」
「はい、良くも悪くもといったところです、過去には激しく争った経緯がありますから、良好とは言い難いですが、現在は争ってはいないようです。あ、でも領土紛争は少しあるようですね」
予想ほど不仲ではないようだな、産業が別々だから、お互いに補っているんだろうな。
「で、肝心の、ドットスと北二国との関係は?」
「はい、最北のエフライムとの関係は悪くないようですが、隣国のフキアエズとは、複数の国境紛争と、港を巡っての紛争があるようです」
やはり、焦点はドットスとフキアエズ両国の関係にある。
恐らく、この二国の関係改善が第3次世界大戦を元に戻す起爆剤になりそうだな。
、、、この勢力図から見えてくるこの国の現状と問題は、、、、
あれ、これはマキュウェル、詰んでないか?
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
『おっさんが二度も転移に巻き込まれた件』〜若返ったおっさんは異世界で無双する〜
たみぞう
ファンタジー
50歳のおっさんが事故でパラレルワールドに飛ばされて死ぬ……はずだったが十代の若い体を与えられ、彼が青春を生きた昭和の時代に戻ってくると……なんの因果か同級生と共にまたもや異世界転移に巻き込まれる。現代を生きたおっさんが、過去に生きる少女と誰がなんのために二人を呼んだのか?、そして戻ることはできるのか?
途中で出会う獣人さんやエルフさんを仲間にしながらテンプレ? 何それ美味しいの? そんなおっさん坊やが冒険の旅に出る……予定?
※※※小説家になろう様にも同じ内容で投稿しております。※※※
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる