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ロクソム城へ
第71話 シズの気持ち
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『なあシズ、この空間では、もしかして俺たちってお互いに触れることができるのか?」
するとシズはクルリと振り返り、ニヤーと、ゆっくり笑うと俺の右手を取ってこう言った。
『、、、、気付きました?そうなんです、私たち、今、お互い触れることが出来るんですよ!」
すると、シズは胸の小さめの膨らみに、俺の手をゆっくり持って行くと、まだ青い硬めの胸を包むように手のひらを充て、更に俺の手の甲の上から両手で強く胸に押し付けた。
『、、、わかりますかGF、私を感じることができますか?」
彼女の小さな手から、胸から、まるで本当の人間のような確かな温もりを感じた。
『おい、シズ、ちょっと待てって、さすがにこれはまずいだろ」
『、、あら、GFの世界では、私はAI、何をしても虚構の世界の住人じゃないですか、もういっそのこと、こんなことだって、、、してもいいんですよ!」
すると、何もなかった部屋に突然ベッドが出現し、見るとシズは一切の服を纏わず、、、つまり全裸で俺とベッドの中に入っていた。
「え、なに、え、何でシズは裸なんだよ、そして同じベッドの中に居るんだ?」
『あら、昨晩は美鈴とだって裸で同じベッドでしたよね?私だって一緒に寝たいですー!」
彼女の柔肌が、俺の体に押しつけられてくる、、、あれ、俺も裸?拳銃も、、、、無いわな。
彼女の胸や足が、俺の体に絡まってくる、さすがに理性が持たないぞ!
『おいおい、ちょっとまて、俺はシズのことを単なるAIとは思っていないし、何をしても良いだなんて思ってないよ。君のことも大切な友人だと思っているし、君も自分を大事にしてくれ」
そう言うと、シズは俺の上に跨がったまま、俺の顔をじっと見つめ、それはしばらく続くと、彼女は目に一杯の涙を浮かべ、俺の首筋に流れ落ちた。
その涙の感触は、現実の空間と何ら変わることは無かった。
それ故に、シズがAIだとは余計に思えなくなっていた。
『GFは、本当にGFなんですね、、、、私、もう、本当に嬉しくて、、、。」
そう言うと、俺の胸に顔を埋め、シズは本格的に泣き出してしまった。
俺にはこれがどういう彼女の心情かがよくわからないでいた。
『どうしてシズは、そんなに俺のことが、、その、好きなんだ?」
『、、、まだ、お話できませんわ、でも、一つだけご理解ください、私はいつも雄介様のお側にいます、そしてお慕えいたしておりますわ。」
そう言うと、俺の体にしがみつき、また、しばらく泣いた。
、、、、これがAI?、本当に?
俺にはどうしても信じられなかった、ここにいるシズは、もはや人間そのものではないか、そして、玲子君もそうだが、俺には過ぎた女性たちだ。
そして、俺はこの空間が、少し心地よいと感じるようになっていた。
しかし、初対面の玲子君の時より、シズのリアクションは異常だ、これほど短い間に、機械が俺を好きになんてなるだろうか?
するとシズはクルリと振り返り、ニヤーと、ゆっくり笑うと俺の右手を取ってこう言った。
『、、、、気付きました?そうなんです、私たち、今、お互い触れることが出来るんですよ!」
すると、シズは胸の小さめの膨らみに、俺の手をゆっくり持って行くと、まだ青い硬めの胸を包むように手のひらを充て、更に俺の手の甲の上から両手で強く胸に押し付けた。
『、、、わかりますかGF、私を感じることができますか?」
彼女の小さな手から、胸から、まるで本当の人間のような確かな温もりを感じた。
『おい、シズ、ちょっと待てって、さすがにこれはまずいだろ」
『、、あら、GFの世界では、私はAI、何をしても虚構の世界の住人じゃないですか、もういっそのこと、こんなことだって、、、してもいいんですよ!」
すると、何もなかった部屋に突然ベッドが出現し、見るとシズは一切の服を纏わず、、、つまり全裸で俺とベッドの中に入っていた。
「え、なに、え、何でシズは裸なんだよ、そして同じベッドの中に居るんだ?」
『あら、昨晩は美鈴とだって裸で同じベッドでしたよね?私だって一緒に寝たいですー!」
彼女の柔肌が、俺の体に押しつけられてくる、、、あれ、俺も裸?拳銃も、、、、無いわな。
彼女の胸や足が、俺の体に絡まってくる、さすがに理性が持たないぞ!
『おいおい、ちょっとまて、俺はシズのことを単なるAIとは思っていないし、何をしても良いだなんて思ってないよ。君のことも大切な友人だと思っているし、君も自分を大事にしてくれ」
そう言うと、シズは俺の上に跨がったまま、俺の顔をじっと見つめ、それはしばらく続くと、彼女は目に一杯の涙を浮かべ、俺の首筋に流れ落ちた。
その涙の感触は、現実の空間と何ら変わることは無かった。
それ故に、シズがAIだとは余計に思えなくなっていた。
『GFは、本当にGFなんですね、、、、私、もう、本当に嬉しくて、、、。」
そう言うと、俺の胸に顔を埋め、シズは本格的に泣き出してしまった。
俺にはこれがどういう彼女の心情かがよくわからないでいた。
『どうしてシズは、そんなに俺のことが、、その、好きなんだ?」
『、、、まだ、お話できませんわ、でも、一つだけご理解ください、私はいつも雄介様のお側にいます、そしてお慕えいたしておりますわ。」
そう言うと、俺の体にしがみつき、また、しばらく泣いた。
、、、、これがAI?、本当に?
俺にはどうしても信じられなかった、ここにいるシズは、もはや人間そのものではないか、そして、玲子君もそうだが、俺には過ぎた女性たちだ。
そして、俺はこの空間が、少し心地よいと感じるようになっていた。
しかし、初対面の玲子君の時より、シズのリアクションは異常だ、これほど短い間に、機械が俺を好きになんてなるだろうか?
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