69 / 411
ロクソム城へ
第68話 マキュウェル メイ ドットス
しおりを挟む
些かオテンバが過ぎる姫様に手を焼いた国王が、姫のどうしてものお願いを聞いた形となったが、まさか本物のドラゴン相手に挑むとまで思っていなかった二人は、マキュウェルの行動力にすっかり圧倒され、そして困り果てていたところに、俺たちが現れた、ということだった。
「それにしたって、いくらじゃじゃ馬娘とはいえ、本物のお姫様を、本物の冒険に出すなんて、この国の国王は肝が据わっているな」
「まあ、国王様の真意には、一人娘の夫となる屈強な男性を探す旅、という狙いもあったかもしれませんよ」
リラルが意味深げな笑いを浮かべながら、俺のことを見つめる。
、、、え?、なに、この間は?
しかし、そんなことをしなくても、国王ともなれば屈強な男など、国中から選び放題だろうに。
『GF、エラーノリターンの解析がだいぶ進みました。やはり、この国の行く末を動かすことにエラーノリターンポイントの座標が位置しているようですね」
『、、、まあ、そうなんだろうな。しかし、この国の未来を、簡単に変えることなんて出来ないだろうし、これは玲子君と二人で行う事なんだろ?」
『そうですね、美鈴と二人でないと意味がありません」
俺はこの後の展開と方向性が見定めかねていた。
現世の第3次世界大戦を、元の時間軸へ戻すくらいのインパクトだから、この世界での改竄もかなりのものだろう。
シズの解析が、この時代の、この場所を示したということは、この近くに最もそれが可能な要素があると言うことなんだよな。
『雄介様、、、、大丈夫ですか?」
『ん?、何がだ?」
『いえ、、、、その、何でもありません」
なんだ? 玲子君が意味もなくメッセージするのは珍しいな、何か思うところでもあるのか?
『本当に鈍いですねGFは。ここまで条件が揃ってくれば、美鈴が何を気にしているか、解りそうなものですけどねー」
『、え、ちょっと、何?、解ってるなら教えてよ。時間もあまり無いんだろ?」
『は~っ、もう、じゃあ、言っちゃいますよ、美鈴は、この世界の改変目標が、GFとマキュウェル姫の結婚というゴールではないかと懸念しているんですよ。わかります?」
えー、、それはないでしょう、だって、マキュウェルは、俺の事なんて何とも思って、、、、いない、、、こともないのか?
姫の礼装に着替えてからの、マキュウェルがこっちを見てくる目が、なんだかしっとりと潤んでいるんだよな。
、、、そう言うことなのか?、玲子君の女性の感が、それを教えるのか?
、、、、え、俺、この国の王様になるとか言うオチじゃないよな、いや、さすがに帰るぞ、元の世界に。
「それにしたって、いくらじゃじゃ馬娘とはいえ、本物のお姫様を、本物の冒険に出すなんて、この国の国王は肝が据わっているな」
「まあ、国王様の真意には、一人娘の夫となる屈強な男性を探す旅、という狙いもあったかもしれませんよ」
リラルが意味深げな笑いを浮かべながら、俺のことを見つめる。
、、、え?、なに、この間は?
しかし、そんなことをしなくても、国王ともなれば屈強な男など、国中から選び放題だろうに。
『GF、エラーノリターンの解析がだいぶ進みました。やはり、この国の行く末を動かすことにエラーノリターンポイントの座標が位置しているようですね」
『、、、まあ、そうなんだろうな。しかし、この国の未来を、簡単に変えることなんて出来ないだろうし、これは玲子君と二人で行う事なんだろ?」
『そうですね、美鈴と二人でないと意味がありません」
俺はこの後の展開と方向性が見定めかねていた。
現世の第3次世界大戦を、元の時間軸へ戻すくらいのインパクトだから、この世界での改竄もかなりのものだろう。
シズの解析が、この時代の、この場所を示したということは、この近くに最もそれが可能な要素があると言うことなんだよな。
『雄介様、、、、大丈夫ですか?」
『ん?、何がだ?」
『いえ、、、、その、何でもありません」
なんだ? 玲子君が意味もなくメッセージするのは珍しいな、何か思うところでもあるのか?
『本当に鈍いですねGFは。ここまで条件が揃ってくれば、美鈴が何を気にしているか、解りそうなものですけどねー」
『、え、ちょっと、何?、解ってるなら教えてよ。時間もあまり無いんだろ?」
『は~っ、もう、じゃあ、言っちゃいますよ、美鈴は、この世界の改変目標が、GFとマキュウェル姫の結婚というゴールではないかと懸念しているんですよ。わかります?」
えー、、それはないでしょう、だって、マキュウェルは、俺の事なんて何とも思って、、、、いない、、、こともないのか?
姫の礼装に着替えてからの、マキュウェルがこっちを見てくる目が、なんだかしっとりと潤んでいるんだよな。
、、、そう言うことなのか?、玲子君の女性の感が、それを教えるのか?
、、、、え、俺、この国の王様になるとか言うオチじゃないよな、いや、さすがに帰るぞ、元の世界に。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
virtual lover
空川億里
ミステリー
人気アイドルグループの不人気メンバーのユメカのファンが集まるオフ会に今年30歳になる名願愛斗(みょうがん まなと)が参加する。
が、その会を通じて知り合った人物が殺され、警察はユメカを逮捕する。
主人公達はユメカの無実を信じ、真犯人を捕まえようとするのだが……。

【完結】共生
ひなこ
ミステリー
高校生の少女・三崎有紗(みさき・ありさ)はアナウンサーである母・優子(ゆうこ)が若い頃に歌手だったことを封印し、また歌うことも嫌うのを不審に思っていた。
ある日有紗の歌声のせいで、優子に異変が起こる。
隠された母の過去が、二十年の時を経て明らかになる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる