36 / 341
横須賀米海軍基地
第36話 ん?任務?
しおりを挟む
少々目立ち過ぎの彼女の服装に、若干の後悔をしていると、よく見たら手を振っているのはマーシャンだった。
「ヘイ、ミスターGF、おはようございます。よくねられましたか?」
「ああ、おかげ様で、刺激的な夜だったよ」
「OH、それはなにより。美鈴は任務を果たしたのですね」
ん?任務?、なんかエロい任務でも帯びてたの?、俺、何もしてないけど、してなくはないけど、。
「昨晩の車両は、ちょっと修理に時間がかかりそうです、もしかしたら別の車に乗り換えたのかもしれませんネ」
意外とダメなものなんだな。
でも、マーシャン達も一晩頑張ってくれたのから、感謝しないとな。
、、、しかし、あんまりニヤニヤしてこっち見るなよな、自然妊娠するような事は何もしていないからな。
俺たちは、マーシャンのラボを後にして、更に進んだ。
基地内の艦艇の配置は、なんとなく頭に入った。
俺たちが昨日泊まっていた宿舎の反対側になるのだろうか、自衛隊の潜水艦が何隻か見えてきた。
潜水艦って、こんなところに停泊しているものなんだと、あらためて思った。
一応、俺も神奈川県出身だが、考えてみれば米軍基地内なんて来ることも無いし、案外俺は今、凄いものを見ているんだろうな。
そんなことを考えながら、彼女が向かったのが飲食店だった。
こんなアメリカ人向けの店に、日本人の俺も入れるんだと思ったが、もしかしたら、陸軍将校の玲子君の影響なのかもしれない。
店に入ると、日本の店舗とは明らかに異なる方式の飲食店が複数入っていて、ハンバーガーやアイスなど、好きなものを選んで、自由に座って食べる方式のようだった。
「雄介様は、昼食ハンバーガーでもよろしいですか?」
まだ昼食には大分早いが、それでいいと返事をした。
俺は、てっきりここで食べて行くものだと思っていたが、玲子君は天気も良いので、外に出て食べましょう、と誘ってくれた。
なるほど、なんだか本当にデートみたいで照れるな。
再び自転車に乗ると、アメリカンサイズのハンバーガーと飲み物を袋に入れて、玲子君と共に近くのベンチを目指した。
そこは横須賀市の公園に面したスペースで、初めて見ると、少しギョッとする光景だった。
「なんか、軍艦がいるな」
俺が軍艦と言ったのは、さっきまで見ていた米海軍の最新鋭艦艇とは明らかに異なるオーラを放っている艦が、そこになったからだ。
「あれは、戦艦三笠ですね」
ああ、聞いたことがある、こんなところにあるんだ。
多分、旧日本海軍の艦艇では、唯一にして最後の戦艦、「三笠」
日露戦争で、ロシアのバルチック艦隊を打ち破った連合艦隊の旗艦だった船だ、神奈川県民ならみんな知っているが、実は現物を見たのは初めてだった。
まさか初めて見る「三笠」が、米軍基地内からとは、夢にも思わなかった。
「雄介様、それではここで昼食にしましょう」
玲子君は、戦艦「三笠」にもよく映えた。
「ヘイ、ミスターGF、おはようございます。よくねられましたか?」
「ああ、おかげ様で、刺激的な夜だったよ」
「OH、それはなにより。美鈴は任務を果たしたのですね」
ん?任務?、なんかエロい任務でも帯びてたの?、俺、何もしてないけど、してなくはないけど、。
「昨晩の車両は、ちょっと修理に時間がかかりそうです、もしかしたら別の車に乗り換えたのかもしれませんネ」
意外とダメなものなんだな。
でも、マーシャン達も一晩頑張ってくれたのから、感謝しないとな。
、、、しかし、あんまりニヤニヤしてこっち見るなよな、自然妊娠するような事は何もしていないからな。
俺たちは、マーシャンのラボを後にして、更に進んだ。
基地内の艦艇の配置は、なんとなく頭に入った。
俺たちが昨日泊まっていた宿舎の反対側になるのだろうか、自衛隊の潜水艦が何隻か見えてきた。
潜水艦って、こんなところに停泊しているものなんだと、あらためて思った。
一応、俺も神奈川県出身だが、考えてみれば米軍基地内なんて来ることも無いし、案外俺は今、凄いものを見ているんだろうな。
そんなことを考えながら、彼女が向かったのが飲食店だった。
こんなアメリカ人向けの店に、日本人の俺も入れるんだと思ったが、もしかしたら、陸軍将校の玲子君の影響なのかもしれない。
店に入ると、日本の店舗とは明らかに異なる方式の飲食店が複数入っていて、ハンバーガーやアイスなど、好きなものを選んで、自由に座って食べる方式のようだった。
「雄介様は、昼食ハンバーガーでもよろしいですか?」
まだ昼食には大分早いが、それでいいと返事をした。
俺は、てっきりここで食べて行くものだと思っていたが、玲子君は天気も良いので、外に出て食べましょう、と誘ってくれた。
なるほど、なんだか本当にデートみたいで照れるな。
再び自転車に乗ると、アメリカンサイズのハンバーガーと飲み物を袋に入れて、玲子君と共に近くのベンチを目指した。
そこは横須賀市の公園に面したスペースで、初めて見ると、少しギョッとする光景だった。
「なんか、軍艦がいるな」
俺が軍艦と言ったのは、さっきまで見ていた米海軍の最新鋭艦艇とは明らかに異なるオーラを放っている艦が、そこになったからだ。
「あれは、戦艦三笠ですね」
ああ、聞いたことがある、こんなところにあるんだ。
多分、旧日本海軍の艦艇では、唯一にして最後の戦艦、「三笠」
日露戦争で、ロシアのバルチック艦隊を打ち破った連合艦隊の旗艦だった船だ、神奈川県民ならみんな知っているが、実は現物を見たのは初めてだった。
まさか初めて見る「三笠」が、米軍基地内からとは、夢にも思わなかった。
「雄介様、それではここで昼食にしましょう」
玲子君は、戦艦「三笠」にもよく映えた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
マッドハッターの気ままな事件簿~ドSな帽子屋は一人の少女を溺愛する~
狭山ひびき@バカふり160万部突破
ミステリー
★第1話★「フランソワーズちゃんがいないの!」――シルクハットにハムスターと鳩をのせた情報屋ヴィクトールは、国王オルフェリウスに王太后の猫フランソワーズがいなくなったから探せと命じられる。どうやら、行方のわからなくなった猫はほかにもいるようで――。★第2話★溺愛するスノウを連れて、シオンから借りた別荘にやってきたヴィクトール。1ヶ月、スノウと楽しくイチャイチャしてすごす予定だったのに、別荘付近の湖には魔物が出るという噂があってーー。
少しニヒルでドSな帽子屋《マッドハッター》の、いちゃいちゃ×ブラック×ミステリーコメディです。
【作品構成】
★第1話★お猫様はどこに消えた!?
★第2話★湖には魔物がすんでいる!?
神暴き
黒幕横丁
ミステリー
――この祭りは、全員死ぬまで終われない。
神託を受けた”狩り手”が一日毎に一人の生贄を神に捧げる奇祭『神暴き』。そんな狂気の祭りへと招かれた弐沙(つぐさ)と怜。閉じ込められた廃村の中で、彼らはこの奇祭の真の姿を目撃することとなる……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる