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第十三章 ウィルフレッド

ウィルフレッド 第十四節

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エンパイアタワーのアルマ用メンテナンスエリアの小さな一室。検査機械の無機質な音がリズムを刻む中、検査を終えたばかりの俺は自分の手を呆然と見つめていた。

(((い、いやあぁぁっ!)))

血まみれの自分の手と、女性が悲鳴をあげて俺を見る目を思い出す。彼女の心底恐れた表情が、俺がもはや人間でもサイボーグでもない何かかになったことを改めて思い出させる。

この時代、全身サイボーグや遺伝子改造の生物兵器なぞ別にそこまで人々を驚かせるものでもない。けどあの目はそれ以上の、異質なものに対する怖れを含んだ眼差しだった。

(((英雄ってのはまさにあなたみたいな人を指すのではないかと)))

耳が思わず赤くなるぐらいの羞恥感が襲う。この時初めて気付いた。ビリーの言葉もあったとはいえ、自分は心のどこかで人々を守る英雄であると密かに思い込んでいたらしい。そして彼女の眼差しはその幻想から俺の目を覚ませた。
(そうだ…なぜ忘れてた…今の俺はアルマだ。地球外の技術で作られた兵器なんだ…)
その事実を改めて認識すると、なんとも言えない孤独感が沸きあがる。

「ウィルっ、もう大丈夫かいっ?」
別室で同じく検査が終わったアオトだ。
「早くキースのところに行こう。サラとギルももう先に行ったよ」
「あ、ああ…行こう」
そうだ、今はそれよりもキースの方が重要だ。気を取り直し、俺はアオトとともにメディカルタンクルームを目指した。


******


アルマ用メディカルルームで、ミハイルを中心とするいつもの研究員たちが、メディカルタンクの培養液の中でケーブル類に繋がれながら浮んでいるキースの状態をチェックしている。俺とアオト、サラ、ギルの四人は、タンクの傍でただそれを見守るしかできなかった。

「くそっ、キースの奴いったいどうしちまったんだよ。バーグバーグってわめいて暴れてよ。あいつらしくもねえ」
「ねえサラ、バーグって確か…」
「ああ、あいつの弟の名前だ。農場ファームを経営してるって話だったんだが、いったいなぜいきなりそいつのことを…」
「キース…」

俺は培養槽で半開きした目がビクついているキースを見やった。廃棄モールでのキースの挙動、およそいつも気さくで思いやりのある彼らしくもなかった。それだけに、あれほど苦しそうに荒れてるキースの姿を見るのはとても心苦しかった。

「ミハイル長官。キースの容態は大丈夫でしょうか…」
ミハイルは研究員から渡されたデータに目を通しながら、いつもの無表情でアオトに答える。
「…現状はなんとも言えん。もう少し緻密な検査が必要だ。より正確な診断が出来るよう、君達も一度検査を受けた方がいい。今すぐ隣のメディカルルームで――」
「おい」
ミハイルの白衣の襟をギルが唐突に掴んだ。

「ちょっとギルっ?いきなりどうしたの――」
「少し黙れアオト。…なあミハイル、俺たちゃ昔からの付き合いだ。あんたが何か隠してるのを、この俺が見抜けないとでも思ってるのか?」
ミハイルはいつもの変わらぬ鋭い眼差しでギルを見つめ、暫く沈黙が続いた。

「あんたは兵器開発班の頃から何も変わっちゃいねえ。何もかも自力で解決しようとする悪い癖はやめろと、もう少し家族ファミリーに頼れと言ってきただろうが。それとも何だ?俺にでさえ教えられないほど、今度の件はやばいって言うのか?」
ミハイルは依然として答えない。緊張で張り詰めた空気がルーム内を満たす。暫くして彼はギルの手を退いて襟を正す。

「…これほど長い付き合いであれば、私は根拠なく不確定なことを言わないことも知っているだろう?この私が決して君を害さないことも含めて、な」
今度はギルが黙り込む。他の研究員や、俺とサラ、特にアオトが困惑と不安なまま彼らを見つめていた。

「…ちぃ、分かった。だが検査がどんな結果であれ、キースに何が起きてるのか洗いざらい教えてもらうからな」
「ああ、約束しよう」
どうやら収まったと、研究員や俺達が胸を撫で下ろすと、今度はチームオペレーターのビリールーム内に入ってきた。

「ミハイル長官」
「ビリー准尉?いきなりどうした」
「キース中尉の容態が気になってて様子を見に来ただけです。…キース中尉、どうやらがついに始まったのですね」

ミハイルの顔が明らかに険しくなったのが見えた。彼だけではない、ビリーの声が、今までとは違ってどこか無機質的なのをその場全員が感じ取った。
「ビリー准尉…君はなにを言っている?」
「機が熟した、と言いたいのですよ」

「ビリー?あんた――」
俺が問いかけるよりも先に、ルーム内へ突如フル武装した兵士達がなだれ込んでは、ミハイル含めた研究員、そして俺達にライフルを構えてきた。
「なっ!どういうつもりだビリーっ!」
ビリーの変貌に俺達は困惑しきっていた。ミハイルのいつもの無表情にもさすがにシワが寄せられる。

「ビリー准尉…いや違うな。君は元からビリーではないのか」
「そのとおりですミハイル長官。正確に言うと、このは僕の数多くのの一人。若い入れ物に入るのは久しぶりでしたから心配してたけど、どうやら僕の演技シミュレーションはまだまだ現役のようです」

「入れ物って…まさか、脳だけを移植した全身サイボーグ…?」
動こうとするアオトに兵士がライフルを押し付ける。
「違いますよアオト少尉。結果的には似てはいるものの、そういう半調子なものでは決してありません」
この場を押さえてる立場でありながら、それに奢れるような傲慢な笑顔もなく、極自然な口調で語るビリーと思われる人物に俺の体が思わず震える。

「…あんた、最初からビリーとして『組織』に潜入したというのか?アルマの技術を盗むために…」
「それはまったくの誤解だよウィル少尉。僕はれっきとした『組織』の一員、ミハイルと同じ『上層部』に属する幹部の一人なんです」
「なんだって…っ?」

険しい表情をしながらも、いつもの鋭い眼差しでビリーを見つめるミハイル。
「『組織』の内部競争コンパティションのルールか。最高指導者あの方は元からこうするつもりだったのだな」
「想像にお任せするよ。何はともあれ、君の計画プロジェクトは破綻したんだ。関連人員の指揮権限も既に殆ど私にあります。ミハイル長官」
懐から拳銃を取り出し、それをミハイルに向けるビリー。

「現時刻をもって、ミハイルを計画プロジェクトから外し、アルマ計画プロジェクトは僕の管理下に入る。チーム全員は速やかにこちらの指示に従い――」
「…さっきから黙っていれば好き勝手言いやがって」
「ギル!」
俺の制止も聞かずに、ギルが兵士達を無視してビリーに近寄ろうとした。
「てめぇみたいな奴が俺達を押さえるとでも――」

バチンッ!

「「「ぐあああぁぁっ!」」」
意識が飛ぶほどの強烈な電撃が、俺とギル、サラ、そしてアオトの全身を流れ、全員が膝をついてしまう。

「できますよギルバート大尉。忘れましたか?貴方体には犬の首輪が付けられていることを。核となるアスティル・クリスタルには流石に手出しはできないけど、君達の認証用内蔵チップにはアニマ・ナノマシンの全機能を一時麻痺させるプログラムが仕込まれているんです。大人しく指示に従ってください」
「こ、この野郎ぉ…!」

「くっ…!」
ミハイルや他の研究員も、地面にへばりつく俺達と同じように兵士達に床に押さえられる。
「なるほど、この前からずっと私達の周りを嗅ぎ回ってたのは君だったのだな…。敵がまさかチーム内にいたとはさすがに予想外だった」
「そのとおり。僕としては君は本当に良くやってくれたよ。アスティル・クリスタルの研究をここまで推し進められるなんて。お陰で有益なデータが一杯取れることができた。だから安心して引退してください」

「ぐ、ぐおおおお、あのクソガキ…っ」
「ミ、ミハイル長官…っ」
サラやアオト、そして俺が必死に体を動かそうとするが、体がいう事を聞かず、アルマ化も思い通りにならない。だが絶体絶命の状況下で、ミハイルは逆に小さく笑った。

「…ふふ、彼らは私の最高傑作だ…、むざむざ君に渡すつもりはない」
「いつものように強気だね。何か策でもあるの?」
「あるとも。上の指示に従って内蔵チップに麻痺機能を仕込んだのが私だということを忘れるな。――『アルマ、アニマ、リベルタッ』!」

ミハイルの音声認証を確認したかのごとく、体内に何かが弾けたような感覚が走り、俺達の体を拘束する電流が止まった。
「3番タンクリリース!」
キースのメディカルタンクがプシュッと開き、溢れ出る培養液が周りの兵士達の足取りを乱す。ギルが叫んだ。
「お前ら今だ!」
「うおおおくそったれぇ!」「うあああぁっ!」

サラやアオトとともに拘束する兵士達を即座に打ち飛ばし、ライフルを奪っては銃撃を始めた。研究員の悲鳴が、ミハイルの叫びがコダマする。
「認証チップはこれで無効になった!君達は自由だ!好きなように生きろっ!」

「るああああっ!」
ギルが兵士一名の体にかけてある手榴弾の安全ピンを一斉に抜いては敵陣に蹴り込み、連鎖した爆発と煙がさらに混乱を招く。
「ウィル!キースを連れてずらかるぞ!」
「ああっ!キース!しっかりしろ!」
「う、うぅ…」

まだ拘束の余波が残ってアルマ化できない俺はキースを担ぎ上げては、ギル達とともにルームを脱出する。
「ミハイル―」
最後の最後に、ギルがミハイルを見て歯軋りし、ミハイルはただニヒルに笑っていたのを見たような気がした。

――――――

「けほけほ。…味な真似をしますね。タワーを封鎖するように伝達。全員、ただちにアルファチームの追跡を開始」
煙が散り、研究員や兵士達の死体が一面に倒れ込んでる中、ビリーは少しも取り乱さずに他の兵士達に指示を下す。そしていまだに床に押さえられてるミハイルの傍に屈んだ。

「こんなことしたって無駄です。『組織』の前にいくら逃げたって無意味ということは、他ならぬ貴方が一番知ってるはずです」
ミハイルはただククッと笑い声で答えた。
「何がおかしいのです」
「ビリー。本名は違うが、この際どうでもいいか。『組織』から逃げれるかどうか関係ない。私は既に自分の目的を果たしたのだからな」
「どういう意味です?」

「君にとって人生の価値とはなんだ?」
「人生の価値?」
「私は自分の持てうる知識と力、全ての時間をアルマ計画プロジェクトに注ぎ、そして人生の中でも最高傑作であるあの五人を作り上げた。彼らの誰かが一人が生き延び続ければ、私の人生の価値が消えることはないのだ」

「理解に苦しみますね。どのみち灰になるものを人生の価値だと言い張る貴方の精神構造は」
「理解してもらえるとは思ってないし、君が理解するかどうかどうでも良いことなのだよ。JULIA
泰然としていたビリーの目が僅かにブレを見せる。ミハイルが不敵に笑った。

「やはりそうだったのだな。君の口調トーンからひょっとしたらとは思ったが、まさか噂のJULIAが本当に存在したとは。旧世紀最高のエー…」
「さすが『上層部』の一人、というところでしょうか。けど貴方が言ったように、今更それを知ったところでどうでもいいです」

「…ああ、その通りだな」
ミハイルはニヒルに笑った。
「だが捨て台詞を吐くぐらいの風流はしてもバチは当たらんだろう。ギル達を、甘く見ないほうが良い」

無機質なまでに眉一つ動かさないビリーはゆっくりと立ち上がり、拳銃をミハイルに向けた。
「ご忠告、肝に銘じておきます。どうか安らかに、ミハイル長官」
乾いた銃声がルーム内に響た。

「報告、ターゲット、車庫内の装甲車を奪取して逃走中」
ビリーの腕部から飛び出るホログラムモニターに、ウィルフレッド達が乗っていると思われるアーミークラスの輸送装甲車が真夜中のハイウェイに向けて走っているのが映り出される。彼は腕部端末を操作し、指示を下した。
「僕だ。イプシロンシリーズに目標の追撃命令を下せ」


******


「くそっ!くそっ!いったい何がどうなってやがるんだ!」
「落ち着けサラ!おいアオト!キースの容態はっ?」
「一応安定はしてるけど、まだ目を覚ましてないよ…っ」
俺は操縦席から装甲車の後方を見る。アオトはキースの容態を確認し、ギルやサラは奪ったばかりのライフルを再装填リロードしていた。武器のユニバーサル指紋認証はまだ効いてるようだが、未だに油断できない状況だった。

「ギル、これからどこへ行けばいい?」
深く考えずにビーグルの少ないハイウェイへと装甲車を走らせたものの、『組織』からの離脱というあまりに予想外の状況にどうすべきか思考がいまだ混乱していた。
「とにかく『組織』の目線がいるシティ内に留まるのはだめだ。T-87エリアにいけ、あの廃棄エリアなら――」
「ウィルっ!上っ!」

アオトの声で俺はハッと上を見上げる。闇夜に溶け込むかのような漆黒の機体。俺達アルファチームが今まで愛着が沸くほど乗ってきた万能戦術機だ。
「うっ!?」「なんだぁっ!?」
サラ達とともに胸のアスティル・クリスタルに微かな違和感が走ると、戦術機から三つの人影が装甲車目がけ落下してしがみつく。

「くっ!こいつ…!」
フロントにしがみついた一体を見て愕然とする。あれはそもそも人ではない。地球的なデザインでない異質的なフォルム、胸に輝くしずく一粒ほどの結晶。俺は直感的に理解した。目の前のこいつは、だ。

「FAOooo!」「ぐぁっ!」
装甲車のフロントアーマーを容易く貫いたアルマモドキの手が俺の喉にしがみつく。それに必死に抗いながらハンドルを切ると、装甲車はハイウェイのバリケードを突き破り、真っ逆さまに下の工業地区へと落下していく。
「「「うあああぁぁっ!」」」

落下した装甲車が小さな倉庫の天井をぶち破っては中へと衝突し、その衝撃に俺達は強く揺さぶられる。
「ぐおおぉっ!…くそっ」
衝撃による痛みに思わず呻き声をあげながら、俺はすぐさまモドキが空けた穴から車外に身を乗り出して周りを確認する。そこはどうやら化学物質の収容倉庫で、火気厳禁の警告が印刷されたタンクが無数に並ばれており、装甲車によって破れたタンクからは強烈な刺激を放つ液体がこぼれていた。

「みんなっ、早く外にでるんだ!爆発する―――」
上から来る奇妙な嫌悪感に顔を向けると、先ほどの三体のアルマモドキが天井から俺達を見下ろしていた。
「くっ、ぐおおぉぉぉっ!」
ギルやアオト達が脱出する時間を稼がないと。ナノマシン機能の麻痺が完全に退いたいま、俺は痛みに耐えながら飛び上がり、穴を抜けると同時にアルマ化した。

「ルアアアアッ!」
モドキが反応するよりも結晶スラスターを全力で吹かしては、その一体を掴んで倉庫から引き離し、向かいの地面へと深く叩き込んだ。
「FooOOAA!」
そのまま仕留めようと俺はもう片手を繰り出そうとした。
(あんたらが何がか知らないが、ここで始末させて――)

モドキが掴む自分の腕に違和感。甲高い声が響くと同時に自分の腕に強烈な痛みが走り、ボロボロと崩れていくのを感じた。
「ぐあああぁっ!」
腕の結晶で衝撃波を放ち、その反動でモドキから離れる俺は崩れた腕を押える。
「これは…超振動かっ!」

一瞬、後ろから冷たい殺意を感じて咄嗟に飛び離れると、強烈な電撃が元いた場所に打ち込まれる。屋上のもう一体のモドキが放った攻撃だ。
「ぐっ…この異様な高出力の電撃、それと超振動、こいつらまさか…っ?」

似た攻撃ができる兵器はいくらでもあるものの、彼らの攻撃にはどこか昔から知っている癖のようなものが感じられた。クエイク変異体。エレクトロイール変異体。そう、今まで自分達アルファチームが戦ってきた、変異体ミュータンテスの攻撃スタイルだ。

(! もう一体はどこいった!)
まだ倉庫から出てこないギル達に不吉な予感を感じながら、腕の再生を待たずに全速力で倉庫の方へと飛ぼうとした。
「ギル!アオト!サ――」

倉庫内へ突入しようとした途端。中から強烈な風圧が倉庫のドアを、その全体を吹き飛ばし、炎の爆風と太陽の如き閃光が自分とモドキ達を飲み込んでは周りを包んだ。半径数キロにも及ぶほどの大爆発が、夜のサイファーシティを照らす。


******


『組織』の万能戦術機が、随伴する兵士とともに燃え盛る工業地区へと着陸する。正式な士官用服に着替えたビリーが、渦巻く炎に飲み込まれた倉庫の残骸前に立つ。
「イプシロン1ワンから3スリー、こちらに帰還せよ」
通信を通して指示を下すと、暫くして炎の中から三つの人影が歩み出た。

一体は半身を剣のような切れ跡で切り落とされ、もう一体は腹に槍が貫いたままであり、三体目は炎以上のエネルギーに焼かれたのか、再生が追いつかないほど黒こげと化していた。三体とも数歩だけあるくと倒れ込み、槍とともに灰と化して消え去った。光り輝く小さなアスティル・クリスタルを残して。

「さすがミハイルが心血を注いだだけのことはあるね」
兵士達にクリスタルの回収と現場の捜索を命じるビリー。

「――報告。目標の姿は確認されませんでした。現場の様子から、敷地内にある地下通路から逃げた可能性が高いです」
「これは確かに捕まえるのに一苦労しそうだね。追跡を継続し、新しい発見があったら直ちに報告せよ」
「はっ」

兵士が離れると、ビリーは今度ほかの場所に指示を出した。
「僕だ、プロトコル・パブリックエネミーを発動せよ」
淡々と一言を伝えては、彼は振り返りもせず戦術機へと乗り込み、その場を離れた。



【続く】
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