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第四章 邪神教団

邪神教団 第五節

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「…うっ」
暗闇の中でカイが目覚める。周りから子供の泣き声と大人の呻き声がまばらに響き、腕の中には先ほどかばったエリネや子供達と、背中から自分達をかばうように追いかぶさるウィルフレッドの重さを感じられた。

「…お兄ちゃん?」
エリネの声が他数名の子供の息とともに伝わった。
「エリー…っ」
ようやくカイは思い出す。先ほど岩が自分達を押しつぶそうとしたとき、ウィルフレッドが間一髪で自分やエリネと子供達をかばい、勢いのまま坑道の奥へと押し込んで助けたことを。

「二人とも無事か?」
「兄貴っ」「ウィルさんっ…」
ウィルフレッドがエリネ達を立たせると、かばった子供達も次々と顔をあげた。

「うぅ、暗くてなにも見えないよう…」
「あ、ちょっと待ってね」
子供の一言でエリネは呪文を唱えた。

「道を照らす月の明かりをここに…月光フイネレイト
エリネの手から小さな玉が浮かび、淡い銀色の光を発して周りを照らした。
エリネとカイを含め、子供達はみな擦りむき傷程度で大きなケガもなく、それを確認したウィルフレッドは安堵した。

「…俺たち…閉じ込められたのか…?」
カイ達は改めて坑道内を確認する。坑道自体はさほど深くなってはおらず、自分達のいる崩れた入り口からすぐ、魔法がギリギリ全部照らせる大きな採掘空間に繋がっていた。

中には途中で避難してきた子供や数名の大人がいて、先ほどの衝撃で落盤が起こったのか、かなりの数の人たちが傷を負っており、更に数名が岩の下敷きになってるのを確認できた。

「なっ、おい大丈夫か!」
カイが走り出す。
「エリー、他の負傷者を手当てしてくれ。下敷きになった人たちは俺とカイが助ける」
「うんっ」

「ううぅ、助けてくれ…」
「ねえ助けてっ!パパが、パパが岩の下に…っ」
「分かってる。君は下がってくれ」
子供が下がると、ウィルフレッドが岩を軽々と押し退け、カイが急いで男を傍に引っ張り出した。

「パパッ!」
「リムっ、パパは無事だ…っ。す、すまない君たち、恩に着るよ」
「気にしないでくれおっちゃん。お~いっ、他に手の空いてる人も一緒に手伝ってくれっ」
「あ、ああ、分かったよっ」
他の無傷の大人たちも人々の救助と負傷者の手当てを始めた。

「うぅ…痛いよぅ…誰か…助けて…」
エリネは、もう一つの坑道の出入口らしき方向から伝わってくるか細い声を聞き、急いで駆けつける。そこもまた、さっきの衝撃で同じように出入口が岩に埋もれていた。

「大丈夫っ?…これは…大変っ」
手で確認すると、その岩群の下に一人の子供が下敷きになっていて、しかも打たれた場所が悪かったのか、子供の体から血が徐々に地面を広がって濡らしていた。

「お兄ちゃん!ウィルさん!こっちに来て手伝って!」
エリネは急いで治癒セラディンをかける。出血は緩和したが、岩に埋もれているせいか完治には程遠かった。
「お、おい、大丈夫か!?」
急いで駆けつけたカイとウィルフレッドはすぐに事の重大さを理解した。

「岩をどかしてっ、でないとこの子をちゃんと治療できないのっ」
「ああ、分かったっ」
ウィルフレッドとカイは手を合わせて目一杯岩を押した。
「ぐっ、ぐうぅっ!」
「ふんぎぎぎぃ~~!」

だがウィルフレッドが更に力を入れると、岩にヒビが入ってはパラパラと上から小石が降ってきた。
(ダメだ、無理にどかそうとすると上が更に崩れる…っ)

「お~いっ!みんなこっちを助けてくれよ!」
カイの呼び声で他の大人たちも集まって岩をどかそうとするが、やはり徒労に終わった。
「あかん、こりゃ専用の器材なしではどかせないぞ…っ!」
「なんとかなりませんかっ?早くしないとこの子が…っ」
エリネが必死に魔法をかけても、子供の血は一向に止まらず流れ続けていた。

「その声はエリーちゃん?エリーちゃんなの!?」
「! ラナ様なのか!?」
「ラナ様!」
カイやエリネ達は、岩の向こう側からラナの声が聞こえた。アランが騎士団に救助を求めて、エリネ達が閉じ込められたのを知って真っ先に駆けつけてきたのだ。

「ええそうよっ!カイくんやウィルくんもそこにいる!?」
「いるよラナ様!そっちも無事なのかっ!?」
カイが叫ぶと、今度はレクスの声が聞こえた。
「ああっ、メルベはラナ様が倒したよ!そっちの状況はっ!?」

「中には他に大人と子供達がいるっ!あと一人子供がこの岩の下敷きになってるんだ!こっちからでは岩はどかせない!早く助けてくれよ!」
「そうなの!?分かった!マティ!ここの人達に岩をどかせる器材がないか聞いてきてっ!2番隊と3番隊はこっちに来て岩どかしの作業をっ!」

外で慌しく動きまわる声が聞こえ始め、ラナが鼓舞の言葉を送った。
「今すぐ出してあげるからもう少し我慢してっ!」
「ああ、早くしてくれよ。この子いつまで持つか分からないんだっ!」

「うぅぅ…痛いよぅ…凄く冷たいよぅ…」
子供の痛々しい声にウィルフレッドの心が強く動悸する。
「しっかりしてっ!もう少しの辛抱だからっ!」
エリネは魔法をかけながら、子供をなだめるようにその手を握る――



ドォオォォンッ!

外から激しい振動が坑道内まで響き、エリネは咄嗟に子供をかばい、坑道内外で人々の悲鳴が再び上がる。
「なんだ!?今度はなんなんだよっ!?」
「っ、これは…!」
カイとウィルフレッドはすぐにその原因が分かった。

「ラナ様!ご無事ですか!?」
「ああ、大丈夫だ…っ。」
間一髪で攻撃を避けたラナをアランが支え、彼女は厳つい顔で手前を見据えた。

屍竜ドラゴンゾンビが再び動き出していた。抉られた体にふつふつと黒いタールが吹き出て体を修復し、ガタガタと揺れる首をゆっくりと持ち上げると、メルベの狂笑が響いた。
「うはははははぁっ!惜しい!惜しいなラナあぁぁぁああっ!」

メルベの胸にある呪符は、かつてタウラーの時とは別の禍々しい魔法陣が浮かび、そんな彼の体を黒いタールが纏わりつき、半ば屍竜ドラゴンゾンビの頭に沈み込んでいた。
(これは…符の魔力諸共メルベを養分にしているっ?外れるのを恐れて胴体を狙ったのが仇になったか。最初からメルべのいる頭部を吹き飛ばすべきだったっ!)

「ちょっとちょっと!あんた今自分が大変なことになってるの分かってるの!?」
騎士団を指揮してたレクスがメルベに叫ぶ。
「どうでも良い…こんなことはもうどうでも良い!ラナぁ!貴様さえ捕らえれば、それで十分よぉっ!」

符による影響か、または元から狂ってるのか、館での面影などもはや微塵もないメルベは狂気で顔を歪ませ、屍竜ドラゴンゾンビが大きく息を吸い込むと赤黒の炎を吐き出した。
「みんな散れ!」
ラナとレクス達が散開し、狂うように四方へと撒き散らされるブレスを避ける。落ち着いてた奴隷達も再びパニックになって逃げ惑うばかり。

「まったく、ボケた人ほど始末に終えないものはないなあっ!」
「レクス様!」
マティの呼び掛けでレクスも気付いた。先ほど後退していた教団の信者達が、更に多くの死霊兵ドラーグルを従え、奴隷達を押さえ込んでは騎士団を攻撃していた。しかもその死霊兵ドラーグルの中には、先ほどの戦いで亡くなったばかりの奴隷やメルベの私兵、そして騎士団の人達の姿もあった。

「さすが邪神教団、えぐい手を使うなっ…!マティ!人々を保護することを最優先にして!」
「了解ですっ!」
マティが騎士団を指揮し、レクスは、メルベが執拗に追って攻撃しているラナの方を見た。
「ラナ様…!」

「うわあああっ!」「きゃあああっ!」
外の戦闘の余波で坑道内が揺れ、今でも落盤しそうな天井から落ちる岩に人々は悲鳴を上げる。
「くそっ!あの腐れ野郎、大人しくくたばってくれないのかよっ!」
「うああ…痛いっ、痛いよぉっ!」
「しっかりしてっ!いますぐ治療するから…っ!」

振動で傷を刺激されて更に呻く子供をエリネは必死に魔法をかけるが、それでも状況は悪化する一途だった。傍に立ってるウィルフレッドもまた心が痛み、必死に解決策を探ろうと周りと岩を確認する。だが今更都合よく解決策がその場にある訳でもなく、残る最後の方法に帰結する。

(アルマ化だ…、アルマ形態なら、この崩れを丸ごと外へと吹き飛ばせる。だけど、ここでアルマ化したら…っ)
。ウィルフレッドは奥で竦む人々と、カイとエリネを見て葛藤する。彼が逡巡する中、外からメルベの声が響いた。

「ふははははっ!形勢逆転ですなラナァ!」
信者と死霊兵ドラーグル攻撃、さらに今や殆ど再生した屍竜ドラゴンゾンビの猛攻で孤立したラナ。騎士団も前より増えた敵と人々の救助の対応に苦戦する。だがそれでも、ラナは一切臆する表情を見せない。

「余計な真似をせずそのままこの土地から離れればよかったものを…、先ほど真っ先に奴隷を救ったあの少年もだ。奴隷解放など善行じみたバカなことするからこうなるのだっ!善行など所詮自己満足のための偽善っ、愚かな幻想っ!エイダーン陛下も、私のサリーも…っ、そういう幻想に囚われたまま死んだ…っ、貴様女神らが見捨てたからだ!」
屍竜ドラゴンゾンビに侵食され、もはや人の相とは思えないメルベの顔が、強烈な憎悪で歪む。

「あっ、あいつ…っ!」
坑道内でそれを聞いたカイが歯軋りする。だがそれに反して、メルベと対峙しているラナはただ長い溜息を吐いて明らかに失望な表情を浮かべては頭を振った。

「呆れた。偽善の定義も知らずにそれを軽々と口にし、果てはみっともなく己の弱さを他人へと責任転嫁。屍竜ドラゴンゾンビと同化してとうとう脳みそも腐り始めたか。…違うな、元から無いものでは腐りようがないか」
「き、貴様…っ!何を偉そうな――」

「黙れウツケがっ!言ったはずだ!こっちは貴様の道徳教育に来たのではない!」
メルベが気圧され、訝しむ。自分が完全に優勢のはずなのに、ラナの一点の曇りもない目と言葉が、メルベの心を容赦なく突き刺す。

「だが冥土の土産として、特別に最後に一つ伝えてやろう」
ラナは剣を地面に刺して毅然と立ち、その力強い声は坑道内にいるカイやエリネ、ウィルフレッドにもひしひしと届いた。

「確かに善行を行えば報われるという保証など一切ない。応えてくれる人も必ずいる訳ではない。だがな、お前はそもそも前提から間違っている」
「な、なに…っ」
「善行悪行なぞ関係ない。私も、父も、行うに値すると心底信じてそう行動するようをしただけだっ!たとえそれが!」

まるで頭が強く打たれた感覚がウィルフレッドを襲った。
「カイくんも軽率的ではあるが、己が信じるものに従って行動したに過ぎない。目を現実から逸らし続ける貴様にどうこう言われる筋合いはないっ!」
軽率的は余計なお世話だ、と、カイが少しムッとして思った。

「ぐぅううぅっ!詭弁に詭弁を重ねおってっ!私の、私のサリーもそうだというのかっ!?」
「知るかボケッ!一番理解すべき貴様が理解せずにこっちが分かる訳なかろうがっ!いやっ、喪に服して彼女を偲ぶこともできず、自分が取るべき選択を教団に丸投げして妻を亡くした悲しみから逃け続けた貴様に知る由もないなっ!」

メルベの、もはや半分屍竜ドラゴンゾンビに取り込まれた脳内に、憔悴しながらも笑顔で自分の手を握ったサリーの言葉が横切る。
(((どうか悲しまないであなた。私はとても幸せでした。多くの人々の笑顔が見られ、何より貴方と出会ったことが、女神様がもたらしてくれた何よりの喜び――)))

「があああっ!黙れ黙れ黙れぇぇええぇえっ!」
メルベがラナを押しつぶそうと腕を振るうが、ラナは横へ回転跳びして避け、逆にその腕にエルドグラムの一撃を見舞った。黒いタールが傷口から噴き出す。
「ぬおおおおっ!」
「大人の逆切れとはみっともないなメルベっ!」
「ラナああぁぁぁあああっ!」

坑道の中で、ラナの言葉にウィルフレッドは強く恥じた。なんて愚かな。地球で既に誓ったではないか、いかに蔑まれても、自分はただやりたいことをやると。なのに、初めて感じるこの世界の優しさに甘えて、もう一つの自分を見せられるのを恐れてその誓いまでも忘れるなどとっ!彼は自分のツバメの首飾りに触れ、下敷きになった子供を見た。

「うぅ…もう、いいよ…お姉ちゃん…」
「え…」
エリネが握るその手が徐々に冷たくなり、今や声までも掠れ始めた。
「どうせ、生きても…父さんも…母さんも…多分もういない…だから、もういいよ…」

カイが怒鳴る。
「ちょっと、なに勝手に諦めてるんだよ!」
「そうよっ!きっと両親は別のところに移されただけ!まだ希望を捨てるには早いわっ!」
「ううん、前から父さんたちの声、聞こえなくなったから…女神様も、きっと僕が悪い子だから…見捨てて――」
「そんな訳ないっ!」
エリネが叫び、立ち上がっては必死に岩をどかそうと懸命に押していく。

「お姉ちゃん…」
「諦めないで…っ!だって貴方はまだ生きてるのだからっ、だから…私が絶対に助けるっ!」
「そうだよっ!俺たちも絶対に諦めないっ!だからお前も諦めるな!」

カイもエリネとともに岩を押し退けようとする。たとえ無駄であっても、まだ動ける限り二人は心底諦めようとしない。諦めてたまるか。
「お、おい、俺達もっ」「ああっ!」
奥ですくんだままの人々も助けようと立ち上がり――

「このっ!動いてっ!うご…」
エリネとカイの肩に、ウィルフレッドが手を置いた。他の人々も思わず立ち止まる。
「兄貴?」「ウィルさん…?」

二人を一歩下がらせ、前に出たウィルフレッドが子供に優しく語りかける。
。君はきっと助かる」
「お兄ちゃん…」
子供が弱々しく返事し、ウィルフレッドはカイとエリネに言った。
「エリー、カイ。…すまない」
「え…?」「兄貴…?」
どこか寂しい声の表情に戸惑うエリネ。そして、次の瞬間――

「うわあっ!?」「きゃあっ!?」
光と、迸るエネルギーとともに人ならざる咆哮が坑道内に轟いた。それに当てられた坑道の人々は声を上げて伏せる。やがて光が消え、人々が顔を上げると、彼らは恐怖で声を上げて後ずさった。

「な、なに…」
盲目のエリネは自分の前に異様なものが立っているのを感じられ、カイもまた、を見た途端に腰を抜かして座り込んだ。

「あ、あ――」

鋼鉄の異形が、魔人が、そこにあった。



【続く】


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