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【番外】彼女が気になる
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鈴のことが気になり始めたのは、今から半年前だった。
当時、梶川には交際している女性がいた。
取引のあった会社の女性社員で、向こうからのアプリローチの果てに交際に至ったのだが、梶川も彼女のことを憎からず思っていた。
けれども、上手くいっていたのは初めだけ。
次第に相手は梶川を束縛するようになりはじめ、彼がどこで何をしているのか、常に把握していないと気が済まないようになっていった。
その重すぎる感情を負担に思っていたころ、仕事でありえないミスをしてしまった。
客先から届いていた納期変更のメールを見落として、納期が早まったことを伝達しそびれてしまっていたのだ。
梶川のミスの煽りを食らったのが、システム開発部だった。
客先に謝罪して少し納期を伸ばしてもらうことはできたが、それでも従来の予定より開発期間が短くなり、開発担当だった鈴が連日残業をして対応することになってしまった。
「御影先輩、本当にすみません」
「ミスは誰にでもあるものだし、こういう時はお互い様」
ツンとした顔で作業をしながら、それでも梶川を叱ろうとしない鈴を見て、梶川は意外に思った。
営業部の間で、彼女の評判はあまり良くない。
口数が少なく、会社の飲み会にも滅多に顔を出さない彼女は、人との交流を苦手としているようだった。冷たく、気難しい人だともっぱらの噂で、鈴とあまり交流のなかった梶川も、彼女のことをどこか苦手に思っていたものだ。
なので、今回も嫌味のひとつやふたつ、言われる覚悟を決めていたのだ。
「梶川くんは、もう帰ったら? 手伝えるわけでもないんだし」
夜九時を過ぎたオフィスには、梶川と鈴以外、人はいない。
営業の梶川に、鈴の仕事を手伝えるはずもなかった。
「それは分かってるんですが……邪魔ですかね」
梶川が残業して片付けている仕事は、後日に回しても問題ないものだ。
けれど、鈴を残して先に帰るのは気が引けて、夜遅くまで作業をしていた。
「邪魔っていうか……休めばいいのにって、思っただけ」
鈴はそう言うと、キーボードを打つ手を止めて、ちらりと梶川の顔を見る。
「顔色、あまり良くないよ。こんなミスするなんて、らしくないし。体調でも悪いんじゃないの?」
冷たい言葉は体調を案じてのものだと分かって、梶川は目を見開いた。
「あ……ありがとうございます。でも、本当、体調不良とかではないんです。なんていうか、ちょっと悩みがあって、ぼうっとしてしまって」
「悩み?」
「あー……えっと」
ついポロリと事情を零してしまい、梶川は言葉に詰まった。
恋愛関係の悩みで仕事に支障をきたしてしまったなんて、最悪だ。
誰かに愚痴ってしまいたい気持ちはあるが、一番の被害者である彼女に言うのは筋違いというものだろう。
「まあ、無理に言う必要はないけど。ちょっと、驚いた。梶川くんでも、悩むようなことがあるんだね」
「そりゃあ、ありますよ。俺をなんだと思ってるんですか」
「完璧人間? 仕事もプライベートもスマートにこなしてそうだから。なんか、ミスしたことで梶川くんも人間だったんだなって、逆に安心した」
鈴からの評価に梶川は苦笑する。
「買いかぶり過ぎですよ。俺なんて、まったく完璧じゃありません。仕事も……プライベートも」
ため息を吐き出しそうになった瞬間、プライベート用のスマホが振動する。
恋人からの着信だった。
振動が止まらないスマホを忌々しい気持ちで睨み、着信を切る。
けれども、すぐに再び電話がかかってきた。
「出ないの?」
「いいんです。どうせ、大した用じゃないんだから」
「でも、何度もかけてくるなんて、大事な用かもしれないよ」
心配そうに声を首を振って否定すると、梶川はスマホの電源を落とした。
「最近、いつもこうなんです。忙しいって言っても、こっちの都合なんて無視で連絡をよこせって煩くて」
悩みを相談するつもりなんて無かったのに、つい口から愚痴が零れてしまう。
「あー彼女か。もしかして、悩みってそれ?」
「すみません。こんな、下らないことで仕事をおろそかにしてしまって」
「いや、くだらなくは無いと思うけど」
梶川の言葉を、鈴は否定した。
「残業なんてしてないで、電話してあげたら?」
「キリがないですから。一度電話すると、延々と何時間も話したがる」
「あぁ、確かにそれは、いくら恋人でもイヤかも」
感情に同意してもらえて、ほっと息を吐き出した。
こういうことを言えば、冷たいだの、愛がないだのと言われることが多い。
だけども、いくら恋人が相手でも、何時間も電話をするのは苦痛なのだ。
電話よりも優先したいことがあるし、内容の無いメールを返すのだって面倒になる。
「そういう、ベタベタした感じが苦手で。でも、彼女が喜ぶならって初めは頑張っていたんですけど、それじゃあ足りないって言われて。彼女に言わせてみれば、声が聞きたくならないのは、愛情が足りないらしいです」
こんなくだらない相談なんてするつもりなかったのに、よほど鬱憤が溜っていたのか、話しはじめると堰を切ったように愚痴がこぼれ出た。
「連絡が少ないとか、会いたくないのかって責められて。なんかもう、よく分かんなくなってきちゃったんですよね。たしかに好きだと思ってつきあったはずなんですけど、彼女の言う通り、会いたくならないのはもう愛情が無いからなのかなって」
はぁとため息を吐きだすと、鈴は困惑したようにうーんと唸る。
「申し訳ないけれど、私は恋愛相談の相手には向かないと思う」
「あ、すみません。つい、愚痴ってしまって」
「気にしないで。良いアドバイスが出来なくてごめん」
淡々と謝罪する鈴を見て、確かにこういう話題は苦手そうだなと梶川は納得する。
というか、ただでさえ迷惑をかけているのに、くだらない雑談で彼女の作業を邪魔してどうするのだ。
「なんか俺、邪魔になりそうなので、先に帰ることにします」
鈴を残して帰るのは気が引けたが、彼女の邪魔をしてしまうよりはマシだ。
そう思って荷物を片付けていると、少し遅れて鈴の声が届く。
「愛情がないっていうのは、違うんじゃないかな」
「え?」
いったい何のことかと顔をあげると、鈴が真剣な顔で考え事をしていた。
「さっきの話。私は、あまりそういう感情に詳しいわけじゃないのだけれど。でも、梶川くんは彼女を喜ばせたいと思って、連絡を頑張っていたわけでしょう? 愛情がないなら、そもそも、そんな努力もしないわけだし」
梶川の零した愚痴を、鈴なりに真剣に考えてくれていたらしい。
まさかそんな返事を貰えると思わず、梶川は目を瞬いた。
「――そう、なんです。そうだったんです。でも、今は電話を取るのさえ苦痛で。無視をすれば彼女が悲しむって分かっているのに、連絡する気になれないんです」
電話に出れば、また罵られるのだろう。
どうしてメールを無視するのか。どうして電話に出てくれないのか。
連絡をしないのは、会いたくならないのは、愛情が足りないからだ。
そんな風に言われ続けて、今はもう、本当に好きなのかも分からなくなった。
「まぁ、好きだから相手に喜んで欲しくて頑張ってたのに、それでも、愛情が無いって決めつけられて怒られたら、嫌になっちゃうのは普通なんじゃないの?」
鈴の言葉は、罪悪感で苦しんでいた梶川の心に、すっと染みこんできた。
そもそも、恋愛に対する価値観と依存度が違ったのだ。
それでも、梶川は相手に合わせようと頑張っていた。
もちろん、彼女だって連絡を我慢しようと頑張っていたのだろう。
けれども、責められるのはいつも梶川の方なのだ。
好きだから会いたいし、声が聞きたいし、連絡が欲しい。
それは圧倒的に正しくて、恋人として当然の権利なのだろう。
だからその行為を苦痛に思う梶川は、冷たいと、愛情が足りないと責められる。
確かにあったはずの愛情の存在を否定されて、気持ちを認めてもらえず、すり減っていく。
「普通――なんですかね。俺のこと、冷たい人間だと思いません?」
「冷たい人間はそもそも、そんなことで悩まないと思うけど。あと、今日だって残業しないでとっとと帰ってるんじゃないかな」
「それは、俺のミスのせいですから」
「そういうところ。ま、フロアの人間に聞いてみなよ。俺と御影先輩、どっちが冷たいと思いますかって。全員が私だって言うだろうから」
彼女の自虐めいた慰めを、梶川は心の中で否定した。
(御影先輩は、冷たい人なんかじゃない)
心の中に溜まっていた重たい靄が、晴れたような気分だった。
――恋人とは、別れよう。
結局のところ彼女は、梶川の好意を信じてはくれなかったのだ。
価値観のすり合わせに疲れて、今はもう、彼女を喜ばせたいという気持ちも残っていない。
だったら、彼女の言うとおり、梶川の中にあった愛情はもう消えてしまったのだろう。
重荷となってしまった恋人よりも、今はまっすぐディスプレイを見つめる鈴の姿が気になった。
不愛想で仕事をする彼女は、普段、何をかんがえているのだろう。
彼女のことを、もっと、知りたい。
それは、ひとつの恋が終わり、あたらしい恋が始まった瞬間であった。
当時、梶川には交際している女性がいた。
取引のあった会社の女性社員で、向こうからのアプリローチの果てに交際に至ったのだが、梶川も彼女のことを憎からず思っていた。
けれども、上手くいっていたのは初めだけ。
次第に相手は梶川を束縛するようになりはじめ、彼がどこで何をしているのか、常に把握していないと気が済まないようになっていった。
その重すぎる感情を負担に思っていたころ、仕事でありえないミスをしてしまった。
客先から届いていた納期変更のメールを見落として、納期が早まったことを伝達しそびれてしまっていたのだ。
梶川のミスの煽りを食らったのが、システム開発部だった。
客先に謝罪して少し納期を伸ばしてもらうことはできたが、それでも従来の予定より開発期間が短くなり、開発担当だった鈴が連日残業をして対応することになってしまった。
「御影先輩、本当にすみません」
「ミスは誰にでもあるものだし、こういう時はお互い様」
ツンとした顔で作業をしながら、それでも梶川を叱ろうとしない鈴を見て、梶川は意外に思った。
営業部の間で、彼女の評判はあまり良くない。
口数が少なく、会社の飲み会にも滅多に顔を出さない彼女は、人との交流を苦手としているようだった。冷たく、気難しい人だともっぱらの噂で、鈴とあまり交流のなかった梶川も、彼女のことをどこか苦手に思っていたものだ。
なので、今回も嫌味のひとつやふたつ、言われる覚悟を決めていたのだ。
「梶川くんは、もう帰ったら? 手伝えるわけでもないんだし」
夜九時を過ぎたオフィスには、梶川と鈴以外、人はいない。
営業の梶川に、鈴の仕事を手伝えるはずもなかった。
「それは分かってるんですが……邪魔ですかね」
梶川が残業して片付けている仕事は、後日に回しても問題ないものだ。
けれど、鈴を残して先に帰るのは気が引けて、夜遅くまで作業をしていた。
「邪魔っていうか……休めばいいのにって、思っただけ」
鈴はそう言うと、キーボードを打つ手を止めて、ちらりと梶川の顔を見る。
「顔色、あまり良くないよ。こんなミスするなんて、らしくないし。体調でも悪いんじゃないの?」
冷たい言葉は体調を案じてのものだと分かって、梶川は目を見開いた。
「あ……ありがとうございます。でも、本当、体調不良とかではないんです。なんていうか、ちょっと悩みがあって、ぼうっとしてしまって」
「悩み?」
「あー……えっと」
ついポロリと事情を零してしまい、梶川は言葉に詰まった。
恋愛関係の悩みで仕事に支障をきたしてしまったなんて、最悪だ。
誰かに愚痴ってしまいたい気持ちはあるが、一番の被害者である彼女に言うのは筋違いというものだろう。
「まあ、無理に言う必要はないけど。ちょっと、驚いた。梶川くんでも、悩むようなことがあるんだね」
「そりゃあ、ありますよ。俺をなんだと思ってるんですか」
「完璧人間? 仕事もプライベートもスマートにこなしてそうだから。なんか、ミスしたことで梶川くんも人間だったんだなって、逆に安心した」
鈴からの評価に梶川は苦笑する。
「買いかぶり過ぎですよ。俺なんて、まったく完璧じゃありません。仕事も……プライベートも」
ため息を吐き出しそうになった瞬間、プライベート用のスマホが振動する。
恋人からの着信だった。
振動が止まらないスマホを忌々しい気持ちで睨み、着信を切る。
けれども、すぐに再び電話がかかってきた。
「出ないの?」
「いいんです。どうせ、大した用じゃないんだから」
「でも、何度もかけてくるなんて、大事な用かもしれないよ」
心配そうに声を首を振って否定すると、梶川はスマホの電源を落とした。
「最近、いつもこうなんです。忙しいって言っても、こっちの都合なんて無視で連絡をよこせって煩くて」
悩みを相談するつもりなんて無かったのに、つい口から愚痴が零れてしまう。
「あー彼女か。もしかして、悩みってそれ?」
「すみません。こんな、下らないことで仕事をおろそかにしてしまって」
「いや、くだらなくは無いと思うけど」
梶川の言葉を、鈴は否定した。
「残業なんてしてないで、電話してあげたら?」
「キリがないですから。一度電話すると、延々と何時間も話したがる」
「あぁ、確かにそれは、いくら恋人でもイヤかも」
感情に同意してもらえて、ほっと息を吐き出した。
こういうことを言えば、冷たいだの、愛がないだのと言われることが多い。
だけども、いくら恋人が相手でも、何時間も電話をするのは苦痛なのだ。
電話よりも優先したいことがあるし、内容の無いメールを返すのだって面倒になる。
「そういう、ベタベタした感じが苦手で。でも、彼女が喜ぶならって初めは頑張っていたんですけど、それじゃあ足りないって言われて。彼女に言わせてみれば、声が聞きたくならないのは、愛情が足りないらしいです」
こんなくだらない相談なんてするつもりなかったのに、よほど鬱憤が溜っていたのか、話しはじめると堰を切ったように愚痴がこぼれ出た。
「連絡が少ないとか、会いたくないのかって責められて。なんかもう、よく分かんなくなってきちゃったんですよね。たしかに好きだと思ってつきあったはずなんですけど、彼女の言う通り、会いたくならないのはもう愛情が無いからなのかなって」
はぁとため息を吐きだすと、鈴は困惑したようにうーんと唸る。
「申し訳ないけれど、私は恋愛相談の相手には向かないと思う」
「あ、すみません。つい、愚痴ってしまって」
「気にしないで。良いアドバイスが出来なくてごめん」
淡々と謝罪する鈴を見て、確かにこういう話題は苦手そうだなと梶川は納得する。
というか、ただでさえ迷惑をかけているのに、くだらない雑談で彼女の作業を邪魔してどうするのだ。
「なんか俺、邪魔になりそうなので、先に帰ることにします」
鈴を残して帰るのは気が引けたが、彼女の邪魔をしてしまうよりはマシだ。
そう思って荷物を片付けていると、少し遅れて鈴の声が届く。
「愛情がないっていうのは、違うんじゃないかな」
「え?」
いったい何のことかと顔をあげると、鈴が真剣な顔で考え事をしていた。
「さっきの話。私は、あまりそういう感情に詳しいわけじゃないのだけれど。でも、梶川くんは彼女を喜ばせたいと思って、連絡を頑張っていたわけでしょう? 愛情がないなら、そもそも、そんな努力もしないわけだし」
梶川の零した愚痴を、鈴なりに真剣に考えてくれていたらしい。
まさかそんな返事を貰えると思わず、梶川は目を瞬いた。
「――そう、なんです。そうだったんです。でも、今は電話を取るのさえ苦痛で。無視をすれば彼女が悲しむって分かっているのに、連絡する気になれないんです」
電話に出れば、また罵られるのだろう。
どうしてメールを無視するのか。どうして電話に出てくれないのか。
連絡をしないのは、会いたくならないのは、愛情が足りないからだ。
そんな風に言われ続けて、今はもう、本当に好きなのかも分からなくなった。
「まぁ、好きだから相手に喜んで欲しくて頑張ってたのに、それでも、愛情が無いって決めつけられて怒られたら、嫌になっちゃうのは普通なんじゃないの?」
鈴の言葉は、罪悪感で苦しんでいた梶川の心に、すっと染みこんできた。
そもそも、恋愛に対する価値観と依存度が違ったのだ。
それでも、梶川は相手に合わせようと頑張っていた。
もちろん、彼女だって連絡を我慢しようと頑張っていたのだろう。
けれども、責められるのはいつも梶川の方なのだ。
好きだから会いたいし、声が聞きたいし、連絡が欲しい。
それは圧倒的に正しくて、恋人として当然の権利なのだろう。
だからその行為を苦痛に思う梶川は、冷たいと、愛情が足りないと責められる。
確かにあったはずの愛情の存在を否定されて、気持ちを認めてもらえず、すり減っていく。
「普通――なんですかね。俺のこと、冷たい人間だと思いません?」
「冷たい人間はそもそも、そんなことで悩まないと思うけど。あと、今日だって残業しないでとっとと帰ってるんじゃないかな」
「それは、俺のミスのせいですから」
「そういうところ。ま、フロアの人間に聞いてみなよ。俺と御影先輩、どっちが冷たいと思いますかって。全員が私だって言うだろうから」
彼女の自虐めいた慰めを、梶川は心の中で否定した。
(御影先輩は、冷たい人なんかじゃない)
心の中に溜まっていた重たい靄が、晴れたような気分だった。
――恋人とは、別れよう。
結局のところ彼女は、梶川の好意を信じてはくれなかったのだ。
価値観のすり合わせに疲れて、今はもう、彼女を喜ばせたいという気持ちも残っていない。
だったら、彼女の言うとおり、梶川の中にあった愛情はもう消えてしまったのだろう。
重荷となってしまった恋人よりも、今はまっすぐディスプレイを見つめる鈴の姿が気になった。
不愛想で仕事をする彼女は、普段、何をかんがえているのだろう。
彼女のことを、もっと、知りたい。
それは、ひとつの恋が終わり、あたらしい恋が始まった瞬間であった。
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