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マッチング(11)
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「ちゅ、ん、ぅんんんっ」
「はぁ、先輩……ね、嫌だはナシですよ。先輩に拒否権は無いんです」
「やっんっ、あんっはっ、あっ、あああ!」
再び激しく腰を振られて、鈴の口からは喘ぎ声しか出なくなる。
梶川もぎゅっと眉根を寄せて、切なげな表情で腰を動かした。
「はっ、はぁ、先輩っ、気持ちいいですか?」
「んっ、あんっはっ、やっぅんぁっ、やああ!」
「気持ちいいですよね? ココ、良いんでしたよね? いっぱいこすってあげますから、遠慮なくイって下さい」
「嫌だ、あんっやっ、イっちゃう、やああっ!」
またしてもあっけなく鈴の目の前が白く弾けた。こんな姿を梶川に見せたくないのに、翻弄されて止まらない。
鈴がイったのを確認すると、梶川はぎゅっと鈴の身体を抱きしめて頭を撫でた。
「いっぱいイけましたね、先輩」
「はぁ……ぁ……ぅ」
「でも、俺はまだイってないんですよ。だから、まだつきあって下さいね?」
「え? やっ、やああっ、あんっ!」
イったばかりのところを激しく揺さぶられて、信じられないくらいの快感が鈴の身体を駆け巡る。全身が性感帯になってしまったみたいに敏感で、感じすぎて苦しい。
「あっ、嫌だ、止めて、梶川くん、あっ、駄目だからっ、あああっ!」
止めて欲しくて鈴が身体をよじっても、ジャラジャラと鎖が鳴るだけで、梶川はまったく止まってくれない。暴力的な快楽に、鈴の目尻からぼろりと涙が零れた。
「あぁ、泣いちゃったんですか、先輩。可愛い」
梶川は唇で鈴の涙を拭うと、鈴の身体を抱きしめたまま、さらに激しく身体を動かしはじめた。
「嫌っ、あああっ、んっ、止めて、あっ、敏感すぎるからっ、あああんっ!」
「はぁっ、はっ、あと少しですから。ね、頑張ってください」
「やああっ、やっあんっ、あっ、イっちゃう、また、イっちゃう!」
「俺も、そろそろ……あっ、くっ!」
鈴が再び達するのとほぼ同時に、梶川の身体もビクんと震える。梶川は切なげな声をだしながら、鈴を抱きしめる腕にぎゅっと力をこめた。
二人でほぼ同時に達したあと、ぐったりとベッドに倒れこんではぁはぁと呼吸を整える。
「はぁ、先輩、最高でした」
梶川は恍惚とした顔でそう言って、ちゅっと鈴に軽いキスを落とした。
セックスは確かに気持ち良かった。最高だった。
だけれども、明日からのことを思うと、鈴の気分は暗く落ち込んでいる。
梶川とセックスをしてしまって、しかも己の恥ずかしい性癖までぶちまけて、明日からどんな顔で出勤すればいいというのか。
「梶川くん」
「なんですか、先輩」
「今日のことは、全部忘れて」
鈴は短くそう言うと、素早く宙をタップしてログアウトボタンを押した。
ヴゥォンと電子音が鳴って、視界が真っ暗に切り替わる。
頭にかぶったVRマシンを脱ぐと、そこは見慣れたマンションの自室だった。
「どぉぉすれば、いいのぉぉぉ!」
ぺいっとVRマシンを床に転がして、鈴は頭を抱えて叫んだ。
――もう、無理だ。あんなコトをした相手がいる職場で、平気な顔で働けない。
そうだ、退職願を書こう。
鈴は死んだ目をしながら、パソコンを開いて文字を打ち始めた。
「はぁ、先輩……ね、嫌だはナシですよ。先輩に拒否権は無いんです」
「やっんっ、あんっはっ、あっ、あああ!」
再び激しく腰を振られて、鈴の口からは喘ぎ声しか出なくなる。
梶川もぎゅっと眉根を寄せて、切なげな表情で腰を動かした。
「はっ、はぁ、先輩っ、気持ちいいですか?」
「んっ、あんっはっ、やっぅんぁっ、やああ!」
「気持ちいいですよね? ココ、良いんでしたよね? いっぱいこすってあげますから、遠慮なくイって下さい」
「嫌だ、あんっやっ、イっちゃう、やああっ!」
またしてもあっけなく鈴の目の前が白く弾けた。こんな姿を梶川に見せたくないのに、翻弄されて止まらない。
鈴がイったのを確認すると、梶川はぎゅっと鈴の身体を抱きしめて頭を撫でた。
「いっぱいイけましたね、先輩」
「はぁ……ぁ……ぅ」
「でも、俺はまだイってないんですよ。だから、まだつきあって下さいね?」
「え? やっ、やああっ、あんっ!」
イったばかりのところを激しく揺さぶられて、信じられないくらいの快感が鈴の身体を駆け巡る。全身が性感帯になってしまったみたいに敏感で、感じすぎて苦しい。
「あっ、嫌だ、止めて、梶川くん、あっ、駄目だからっ、あああっ!」
止めて欲しくて鈴が身体をよじっても、ジャラジャラと鎖が鳴るだけで、梶川はまったく止まってくれない。暴力的な快楽に、鈴の目尻からぼろりと涙が零れた。
「あぁ、泣いちゃったんですか、先輩。可愛い」
梶川は唇で鈴の涙を拭うと、鈴の身体を抱きしめたまま、さらに激しく身体を動かしはじめた。
「嫌っ、あああっ、んっ、止めて、あっ、敏感すぎるからっ、あああんっ!」
「はぁっ、はっ、あと少しですから。ね、頑張ってください」
「やああっ、やっあんっ、あっ、イっちゃう、また、イっちゃう!」
「俺も、そろそろ……あっ、くっ!」
鈴が再び達するのとほぼ同時に、梶川の身体もビクんと震える。梶川は切なげな声をだしながら、鈴を抱きしめる腕にぎゅっと力をこめた。
二人でほぼ同時に達したあと、ぐったりとベッドに倒れこんではぁはぁと呼吸を整える。
「はぁ、先輩、最高でした」
梶川は恍惚とした顔でそう言って、ちゅっと鈴に軽いキスを落とした。
セックスは確かに気持ち良かった。最高だった。
だけれども、明日からのことを思うと、鈴の気分は暗く落ち込んでいる。
梶川とセックスをしてしまって、しかも己の恥ずかしい性癖までぶちまけて、明日からどんな顔で出勤すればいいというのか。
「梶川くん」
「なんですか、先輩」
「今日のことは、全部忘れて」
鈴は短くそう言うと、素早く宙をタップしてログアウトボタンを押した。
ヴゥォンと電子音が鳴って、視界が真っ暗に切り替わる。
頭にかぶったVRマシンを脱ぐと、そこは見慣れたマンションの自室だった。
「どぉぉすれば、いいのぉぉぉ!」
ぺいっとVRマシンを床に転がして、鈴は頭を抱えて叫んだ。
――もう、無理だ。あんなコトをした相手がいる職場で、平気な顔で働けない。
そうだ、退職願を書こう。
鈴は死んだ目をしながら、パソコンを開いて文字を打ち始めた。
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