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マッチング(8)
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「あんっ、ひゃん、やぁぁ、はっぁ」
敏感な部分を唇で押しつぶされて、かと思えば蜜壺に舌を差し込まれ、鈴はもう喘ぐしかできなかった。逃げようと身体を動かせば、ガシャリと鎖がなって鈴の動きを阻害する。その鎖の音がさらに背徳をよんで、ますます鈴の中心を濡らしていった。
「RINさんがこんなに厭らしい人だなんて知りませんでした。どこの誰だかも分からない俺に舐められて、ココ、こんなにドロドロに濡らしてしまって」
「はっ、ああああ」
ぐちゅりと、中心に二本の指を差しこみながらコータが鈴を責める。
まるで鈴のことを前から知っているような物言いに、鈴は違和感を覚えた。今日会ったばかりのコータが、鈴がどんな人間なのか知っているはずがない。
「初めてだっていうのに、鎖につながれてこんなに濡らして。気持ちいいですか?」
「ぁぁ、気持ちいいっ、ぁ、ひゃん、あんっ、気持ちいいです」
なかを自由に這いまわる指に翻弄されて、鈴は素直にそう言った。こんなこと、絶対に現実では言えやしないが、ここは仮想空間。ひとときの夢のような場所だ。であるならば、この状況を素直に楽しんでいいだろうという気分であった。
「やぁぁ、あんっ、コータさんの指、好きっ。もっとソコ、いっぱい、あっ」
「やば、これ反則」
コータはなぜか反対側の手で顔を押さえると、ずるりと鈴のなかから指を引き抜いた。
せっかく気持ちよかったのにと、鈴は名残惜しい気持ちで眉を下げる。
「あ……」
「そんな顔しないでください。ね、もっと良いのをあげますから」
コータはそういうと、カチャカチャとベルトを外して服を脱ぎ、固くなった彼自身を取り出した。VRとはいえ初めて見る男根はリアルな存在感を放っていて、思わず鈴の目が釘付けになった。
「良く見ておいてください。これ、サイズとか弄ってないんで。現実とほぼ同じですよ」
コータはそう言うと、見せつけるように拘束されて動けない鈴の眼前に昂った屹立を持ってくる。
「今からコレで、あなたを犯しますから」
今度は固くなった彼自身を鈴の膣口に押し当てて、その場所で焦らすようにぐりぐりと動かしはじめた。
「良いんですか。このままだと、VRで知り合った見ず知らずの男に、初めてを奪われちゃいますよ?」
つぷりと、コータの先っぽが鈴のなかに侵入してきた。
VRだからか、まるで痛みはない。初めて感じる圧迫感に鈴はただ息を飲む。
これは仮想空間だ。けれども、とても仮想とは思えない現実感があった。ここでセックスをしても鈴の身体は処女のままだが、きっと、心は処女ではなくなるだろう。
「先っぽ入っちゃいました。本当に、このまま深くまで埋めても良いんですか? 処女を捧げたい人とか、たとえば職場に気になる人とか、いるんじゃないです?」
ぐりぐりと、焦らすように鈴の入り口のあたりを刺激しながら、コータはどこか切なげな声でそんなことを尋ねてきた。
気になる人と言われて、ふと鈴の脳裏に職場の後輩の姿が浮かぶ。
梶川虎太郎。コミュ力お化けで、なぜか鈴にまでよく話しかけてくる人気者の男。
(いやいや、ないない。あんな高値の花が気になるとか、絶対ないから)
「大丈夫です。そんな相手なんていませんから」
「……ふぅん、そうですか。じゃあ、遠慮なく」
鈴が言い切ると、何故かコータは少しだけ不機嫌そうな顔をして、ぐっと深く奥へと熱棒をねじ込んできた。
「あっ、んんんんんんっ!」
「俺の、全部入っちゃいましたね。どうですか? 初めての味は」
鈴を見下ろしながら、荒い息を吐いてコータが言った。
噂で聞いていたとおり、初めてでも痛みはまったくない。けれども身体を貫く圧迫感はかなりリアルで、鈴はバーチャルではなく本当にコータと交わっているような気分になってしまった。
「わかんない、くるし……」
「苦しいんですか? でも、まだまだこれからですよ」
コータはゆっくりと腰を動かしはじめた。じゅぶじゅぶという卑猥な音とともに身体を穿たれて、鈴は何度も浅い息を吐きだす。圧迫感から逃れたくて腰を引くが、すかさず足元の鎖がジャラリとなって鈴の動きを阻害した。
「あんっ、やぁぁ、ひゃん、ぁあっ」
コータが前後する動きにあわせて、ギシギシとベッドが軋む。そんな音まで本当にリアルで、鈴はこれがVRだなんて信じられなくなってくる。
「それっ、あんっ、あっやっ、んっ!」
「すごい声ですね。あなたがそんな甘い声も出せるなんて、知りませんでした」
コータはそう言って、少しずつ動きを速くしていった。
敏感な部分を唇で押しつぶされて、かと思えば蜜壺に舌を差し込まれ、鈴はもう喘ぐしかできなかった。逃げようと身体を動かせば、ガシャリと鎖がなって鈴の動きを阻害する。その鎖の音がさらに背徳をよんで、ますます鈴の中心を濡らしていった。
「RINさんがこんなに厭らしい人だなんて知りませんでした。どこの誰だかも分からない俺に舐められて、ココ、こんなにドロドロに濡らしてしまって」
「はっ、ああああ」
ぐちゅりと、中心に二本の指を差しこみながらコータが鈴を責める。
まるで鈴のことを前から知っているような物言いに、鈴は違和感を覚えた。今日会ったばかりのコータが、鈴がどんな人間なのか知っているはずがない。
「初めてだっていうのに、鎖につながれてこんなに濡らして。気持ちいいですか?」
「ぁぁ、気持ちいいっ、ぁ、ひゃん、あんっ、気持ちいいです」
なかを自由に這いまわる指に翻弄されて、鈴は素直にそう言った。こんなこと、絶対に現実では言えやしないが、ここは仮想空間。ひとときの夢のような場所だ。であるならば、この状況を素直に楽しんでいいだろうという気分であった。
「やぁぁ、あんっ、コータさんの指、好きっ。もっとソコ、いっぱい、あっ」
「やば、これ反則」
コータはなぜか反対側の手で顔を押さえると、ずるりと鈴のなかから指を引き抜いた。
せっかく気持ちよかったのにと、鈴は名残惜しい気持ちで眉を下げる。
「あ……」
「そんな顔しないでください。ね、もっと良いのをあげますから」
コータはそういうと、カチャカチャとベルトを外して服を脱ぎ、固くなった彼自身を取り出した。VRとはいえ初めて見る男根はリアルな存在感を放っていて、思わず鈴の目が釘付けになった。
「良く見ておいてください。これ、サイズとか弄ってないんで。現実とほぼ同じですよ」
コータはそう言うと、見せつけるように拘束されて動けない鈴の眼前に昂った屹立を持ってくる。
「今からコレで、あなたを犯しますから」
今度は固くなった彼自身を鈴の膣口に押し当てて、その場所で焦らすようにぐりぐりと動かしはじめた。
「良いんですか。このままだと、VRで知り合った見ず知らずの男に、初めてを奪われちゃいますよ?」
つぷりと、コータの先っぽが鈴のなかに侵入してきた。
VRだからか、まるで痛みはない。初めて感じる圧迫感に鈴はただ息を飲む。
これは仮想空間だ。けれども、とても仮想とは思えない現実感があった。ここでセックスをしても鈴の身体は処女のままだが、きっと、心は処女ではなくなるだろう。
「先っぽ入っちゃいました。本当に、このまま深くまで埋めても良いんですか? 処女を捧げたい人とか、たとえば職場に気になる人とか、いるんじゃないです?」
ぐりぐりと、焦らすように鈴の入り口のあたりを刺激しながら、コータはどこか切なげな声でそんなことを尋ねてきた。
気になる人と言われて、ふと鈴の脳裏に職場の後輩の姿が浮かぶ。
梶川虎太郎。コミュ力お化けで、なぜか鈴にまでよく話しかけてくる人気者の男。
(いやいや、ないない。あんな高値の花が気になるとか、絶対ないから)
「大丈夫です。そんな相手なんていませんから」
「……ふぅん、そうですか。じゃあ、遠慮なく」
鈴が言い切ると、何故かコータは少しだけ不機嫌そうな顔をして、ぐっと深く奥へと熱棒をねじ込んできた。
「あっ、んんんんんんっ!」
「俺の、全部入っちゃいましたね。どうですか? 初めての味は」
鈴を見下ろしながら、荒い息を吐いてコータが言った。
噂で聞いていたとおり、初めてでも痛みはまったくない。けれども身体を貫く圧迫感はかなりリアルで、鈴はバーチャルではなく本当にコータと交わっているような気分になってしまった。
「わかんない、くるし……」
「苦しいんですか? でも、まだまだこれからですよ」
コータはゆっくりと腰を動かしはじめた。じゅぶじゅぶという卑猥な音とともに身体を穿たれて、鈴は何度も浅い息を吐きだす。圧迫感から逃れたくて腰を引くが、すかさず足元の鎖がジャラリとなって鈴の動きを阻害した。
「あんっ、やぁぁ、ひゃん、ぁあっ」
コータが前後する動きにあわせて、ギシギシとベッドが軋む。そんな音まで本当にリアルで、鈴はこれがVRだなんて信じられなくなってくる。
「それっ、あんっ、あっやっ、んっ!」
「すごい声ですね。あなたがそんな甘い声も出せるなんて、知りませんでした」
コータはそう言って、少しずつ動きを速くしていった。
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